はしくれ
日本ダービーが終わり興奮冷めやらぬ東京競馬場にて、ダービーデーのトリを飾るために用意されているこの目黒記念。
毎年一筋縄ではいかない重賞としても知られていますが、今年も長距離得意の各馬が意気揚々と参戦しています。
さすがは古馬という追い切りを見せ、上昇を見せた馬が多かった、目黒記念2021の調教診断を実施致します。
目次
目黒記念2021調教診断・上位3頭を選出
調教1位:ヒートオンビート
<栗東 芝 良 81.9-66.2-51.8-38.2-12.1 馬なり>
今回1位に選出したのはヒートオンビートと致しました。
同馬は友道厩舎の所属で芝の追い切りをこなしていますが、同厩舎ではレース前こうした内容が良く見られるところです。芝は他のトラックと比べてもタイムが伸びやすいとは言えますが、馬なりでラスト12秒1は上々のタイムと見て良いでしょう。
同馬に関しては週の始めに傾向でも紹介をしましたが、安定感のある成績を見せ、出れば着実な競馬を見せます。今回も馬体を見る限りでは全く無駄な肉がありませんし、距離への対応も済んでいるので実力発揮に支障ないでしょう。安田記念2021過去10年の傾向とイチオシ
少々首の動きは硬いのか、持ち前のものかは分かりませんが、そうしたなかでも違和感は持たずバネを感じる走りをしています。小気味よいフットワークもレースで軽快にギアを上げそうですから、タイム・見た目の実感両面で1位指名にしたいと思います。
調教2位:ミスマンマミーア
<栗東 CW 良 81.9-66.0-51.7-37.4-11.7 強め>
調教2位はミスマンマミーアです。
同馬は前出のヒートオンビートを前走で差し切っていますが、ハンデ差があったとはいえ最後の加速力には驚かされました。牝馬は胴が切れ長で後肢の踏み込みが強い馬も多いので、可動域の広さゆえにスパッと切れる馬が多いのも理由です。
同馬も伸びやかなフットワークで追われるほどに伸びて見せましたし、胸前が深い割には後肢の可動域も広い馬体面です。坂も苦にしない体型でもあり前走で差し切りを見せたことは、この影響も大きいと感じる馬体面を維持できて見えました。
1週前も外々を回って好タイムを計時していましたが、今週の最終追い切りにしろ外々から弾ける走りでした。全体時計の81秒9も優秀な時計面ですし、こちらも時計・馬体の両方で注目が必要な存在です。
調教3位:ムイトオブリガード
<栗東 CW 良 81.3-64.9-50.3-36.9-11.5 ムイトオブリガード>
最後はムイトオブリガードです。
同馬は同じコースで有名なアルゼンチン共和国杯では、2年連続で連対している実績を持つコース巧者です。このレースとの連動性が少ないのが意外な当レースですが、同馬の調教自体はスピード感のあふれる良い内容でした。
一杯に近い強めに追われてムチこそ使われていないのですが、4ハロン50秒3を出して11秒5というフィニッシュです。前走新潟で最後直線一気に追い出されたこともあって、末脚はかなりエンジンがかかりやすくなった印象も受けました。
個人的には最終追い切りは馬なりの方が好みなのですが、今回くらい内容も良ければ選出しないわけには行きません。多少馬体のバランスは整いにくい大柄なタイプなのですが、この追い切りからは仕上がりもよく、当日も期待感があるでしょう。
目黒記念2021調教診断・おわりに
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のりしお
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*目黒記念2021のパドックロードも配信致します。プロの相馬師による相馬眼に今週もぜひご注目ください
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