連覇。
41年振りに阪神で
開催のエリザベス女王杯も
昨年に続いて強さを見せた
ラッキーライラックが見事勝利。
初コンビとなったルメール騎手も
手応えたっぷりにカーブを回り
凌げるという自信を手に握り
ライバル完封の直線でした。
大外枠自体はきつかったと
コメントを残した鞍上ですが
エリザベス女王杯2020の
結果を振り返って参りましょう。
<エリザベス女王杯2020結果>
優勝馬・・・ラッキーライラック
2着馬・・・サラキア
3着馬・・・ラヴズオンリーユー
<エリザベス女王杯2020予想・印&買い目>
本命◎・・・ラッキーライラック
対抗〇・・・ラヴズオンリーユー
単穴▲・・・センテリュオ
特注☆・・・リアアメリア
買い目・・・◎単勝100円、ワイド◎流し各100円、計400円。
(予想結果=的中:単勝330円・ワイド490円)
勝ちタイム=2分10秒3(晴れ・良)
前半1000m通過=59秒3
ペース=ミドルスローペース(0秒3差)
勝ち馬上がり3F=33秒9(3位タイ)
レース上がり3F=34秒8
クッション値(当日午前7時半)=9,8(標準)
☆レース後のまとめ
・はしくれの感想:今年は阪神開催2週目でより芝状態が良いため、全体時計が速くインもきれいで走りやすい馬場となったと言える。ノームコアが逃げてびっくりしたが結果的にミドルスローとなり、横山典弘騎手の判断もあながちずれていたとは言い切れない。ただルメール騎手は初騎乗ながら同馬の性質を見抜いていて、早目先頭の競馬ができることも計算済みで騎乗していた。大外枠がどうかというよりもこの点が非常に大きく思う。またラヴズオンリーユーとのワイドは好配当と言って良いだろう
・優勝馬ラッキーライラックは史上初の阪神競馬場でのGⅠ3勝目。当レースは連覇でエリザベス女王杯史上4頭目
・C.ルメール騎手は中央GⅠ33勝目で当レース2勝目(2008リトルアマポーラ)
・松永幹夫調教師は中央GⅠ3勝目で当レース連覇で2勝目
・ラッキーライラックの生産は安平町のノーザンファーム
・ノーザンファームの生産馬が3着独占。天皇賞秋からGⅠ連続
・馬主サンデーレーシングは今年GⅠ6勝で年間最多タイ記録
・ノーザンファーム空港・並木芳和氏「まずは期待に応えてくれた馬、仕上げていただいた松永調教師、勝利に導いて下さったルメールジョッキーに感謝申し上げたいと思います。今年は北海道から直接栗東トレセンに入厩したということで、これまでとは違った喜びというものがあります。最近ではトレセン近郊から調整してから入るという形が一般的でもありますので、やはり自分のいるところで管理して送り出し、結果に繋がったということで、喜びもひとしおですね。今までの勝ち方が内々で我慢して抜け出して結果を出してきたので、外枠がどうかなと思いましたが、来るなら来いという感じで堂々と競馬をしてくれたなあと。繁殖馬としても馬格があることは配合相手に苦労しないので良いかなと思います。」
・松永幹夫調教師「連覇ができて本当に嬉しいです、中々こういう馬に巡り合えるものではないですからね。18番枠でしたが、気にしないようにしていいように考えていました。いつもと違って脚も溜められて我慢も利いていました。折り合いがついていい走りでした。手応えよく上がって行けました。抜け出すのが一瞬、早いと思いましたが、騎手が考えているんだろうと思って見ていました。最後は詰め寄られてヒヤヒヤしましたが、全てが上手くいったと思います。状態がいいので今後はオーナーサイドと相談したいと思います。」
・C.ルメール騎手のコメント「本当に強い馬ですね。2歳からトップレベルで走ってくれました。今回勝つ自信がありましたけど、18番枠から結構きつかった。いいレースができましたし、馬が冷静に走りましたので、最後いい脚を使いました。大外にいましたので、すぐにカバーをトライしました。これからスムーズなレースができました。3~4コーナーは大外の馬がポジション上げてきたから、僕もポジションインプルーブ(もっとよく)できたね。ちょっと早めにハナを取りましたけど、彼女は強いからゴールまで頑張ってくれました。良かったです。(サラキアが迫ってきたことについて)でも、遅すぎた。ラッキーライラックはタフな馬ですね、止まらなかった。よく頑張ってくれました、嬉しく思います。」
・優勝馬ラッキーライラックはスタートを切った後、中団から折り合いをつけて道中は外を進んだ。残り800m地点から大外を回って上昇し、4コーナー抜群の手応えで一気に直線前に進出。ゴール前300m地点から先頭を守り切って、最後も迫るサラキアを振り切りそのままゴールへと飛び込んだ
・走破タイム2分10秒3は過去10年で最速のレースレコード。今年は京都開催が11月初日まで続いていたため、来年は少しこの馬場傾向にも違いが現れるかもしれない
・2着北村友一騎手「凄く落ち着いていい雰囲気でした。レースでもかかることなく、有力馬の後ろでリラックスしていました。勝負所で勝ち馬が動くのが見えました。でも、この馬にはそこでは早いと思い我慢しました。この馬の特性を理解した上で乗ったので、悔いはないです」
・3着M.デムーロ騎手「頑張ってくれました。3コーナーのところでスムーズに行けたら良かったのですが、ペースが落ちてそこで勝ち馬が先に行きました。思った以上に直線はいい脚を使ってくれました。捉まえられると思いましたが、坂で止まってしまいました」
・上位3頭の4コーナー通過順は3→12→8番手
☆はしくれ個人配信「パドックロード」の結果
〇1着→◎3着→☆7着→▲16着でした。
以下馬体診断を実施致します。
まず優勝馬ラッキーライラックです。
同馬は週中のコラムのなかで
阪神が合うと話したのですが
やはりこの適性面が相当
大きく影響した感じでした。
非常にバランスの良い骨格で
筋肉量を増やすことができて
エリザベス女王杯史上での
最高馬体重での勝利でした。
牝馬で522kgもあり
それでいて下腹が絞れていて
無駄肉が全くついて見えない
包容力のある全体でした。
いかにもパワータイプの体型で
肩の筋肉も盛り上がっており
やはり得意コースでの一走は
走りが違うなあと感じました。
2着馬はサラキアです。
同馬は少し腰が巻き上がって
食い込み過ぎかと思われましたが
ツヤも良く全体の張りもあって
むしろこれが良かったようでした。
以前より多少筋肉の質が
硬めに映るようになりましたが
今回のような仕上がりの方が
結果として良かったと思います。
同馬は調教でも良い動きで
かなりの上昇を感じましたし
仕上げの良さをもっと見抜けたなら
加えられたのにと残念でした。
府中牝馬ステークスを経由し
好走ローテでもあったのですが
北村友一騎手との絆も
感じられる一戦でありました。
3着馬はラヴズオンリーユーです。
同馬は矢作調教師の弁で
9割程度と耳にしましたが
前走とはまるで別馬になり
格段に上昇を果たしました。
阪神適性を考えるなら
ラッキーライラックが上でしたが
例年の京都からの感じでは
こちらが上ではとも思いました。
結果的に坂で止まってしまい
適性の方が強く出ましたが
毛色が濃くなりツヤもふわふわで
柔らかい筋肉も目立ちました。
馬体自体も大きく見せていて
確実に仕上がっていましたから
矢作調教師の相馬眼には
改めて信頼を感じました。
ということで・・・
今週のエリザベス女王杯では
個人的に大きな成果が出て
それが週中の新カテゴリーの
調教診断でのワンツーです。
はしくれは予想要素の中では
長年の苦手克服をかけて
ようやく踏み切ったコラムでもあり
個人的に嬉しい結果でした。
土曜日のデイリー杯の結果も
1位指名馬が優勝しており
徐々に注目いただいていたので
尚更嬉しく感じています。
やはり競馬予想は多角的に
行っていくのが理想ですから
更なる高みを目指して今後も
努めて参りたいと思います。
パドックロードの会員様や
今ご覧下さっているあなたへ
よりお楽しみいただけますように
祈りつつ運営して参ります。
来週のマイルチャンピオンシップも
的中目指して予想致しますので
またこの場所でお会いできることを
楽しみにお待ち申し上げます。
それでは
今回もご覧下さり
誠にありがとうございました。
*はしくれの相馬眼の秘密は―
*秋GⅠ本命◎全て3着以内。パドック予想は―