はしくれ
今週の福島競馬場では七夕賞が開催されますが、出走各馬の追い切りも終わり、状態に注目が集まります。
梅雨時で調教馬場も緩めの中での追い切りが見られましたが、馬体面・時計面両面から選出することに注意しました。
古馬の安定した走りの中で好調教を消化した3頭、七夕賞2021の調教診断を実施致します。
目次
七夕賞2021調教診断・上位3頭を選出
調教1位:クレッシェンドラヴ
<美浦 南W 稍重 67.3-52.0-38.7-11.6 ほぼ馬なり>
今回1位に選出したのはクレッシェンドラヴと致しました。
同馬は前年の覇者で福島2-3-0-0の成績ですが、傾向的にも期待の高まる人気になりそうな有力馬です。調教ではブリンカー着用で追い切られた今回となりますが、外々を回りながら軽快な動きを披露して駆け抜けました。
1週前に美浦南ウッドで稍重馬場を80秒2とし、ラスト12秒3をやや強めの負荷をかけられての時計でした。この時既にトモがかなり張って変わらずボリューム感がたっぷりで、得意コースに向けての仕上がりは十分に感じられるものでした。
今週は全体時計としては1週前より落ち込みましたが、問題のない範囲でラストには11秒6でまとめています。上がり最速馬が強いレースで前年の計時馬でありますから、今年も末脚にかけるイメージそのままの調教が好感です。
調教2位:マウントゴールド
<栗東 CW 良 54.1-39.0-12.5 馬なり>
調教2位はマウントゴールドです。
同馬は前走都大路ステークスでは7番人気1着、中山金杯以来のレースをやや人気薄で快勝しました。元々芝の2000mでは安定感を見せていたのですが、オープン勝利で勢いに乗って参戦できる一戦となります。
1週前は不良馬場となった栗東CWコースを駆け、6ハロン80秒2をゴール前一杯で出すという走りでした。この時はゴール前1ハロンで11秒6を計時しており、クレッシェンドラヴと並びメンバー中では最速の1ハロンです。
そして今週は馬なりに留め時計は4ハロンから計時して、54秒1からラストには12秒5という状態でした。内容としては軽いものですが先週不良馬場で追いましたし、好時計計時で馬体面にも無駄なく態勢は万全でしょう。
調教3位:トーラスジェミニ
<美浦 南W 稍重 70.4-54.4-40.2-12.0 ゴール前やや強め>
最後はトーラスジェミニです。
同馬は前走の安田記念で強力メンバーを相手に走り、結果も5着とGⅠでついに掲示板も確保した古豪です。今回はハンデ57kgとこの点は有利とは言えませんが、現在の充実度を踏まえれば致し方ないところと言えましょう。
そんな同馬は1週間前に同条件を同内容で追い、5ハロン71秒1からラスト12秒0で駆けました。今週の方が全体時計に締まったところがある数字ですし、トモが相当大きく張っていて、この馬らしさを現しています。
戦績的に2000mでは少々長いかもしれないですが、こと状態面において不安はない仕上がりと見ても良さそうです。安定した攻め馬の動きから、面積の大きいトモも加えて、調教診断の3位評価は同馬こそ相応しいと思います。
七夕賞2021調教診断・おわりに
のりしお
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*七夕賞2021のパドックロードも配信致します。プロの相馬師による相馬眼に今週もぜひご注目ください
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