重適性。
降り続く雨に開幕週でも重馬場となった阪神でしたが、前残りの多い競馬のなかで好位から抜け出たロータスランド。
翌日のGⅢマーメイドステークスとの両にらみのローテも、格上挑戦であっさりとなる3連勝目を達成しました。
これで稍重以下の成績では3-1-0-0と致しましたが、そんな米子ステークス2021の結果を公開しましょう。
はしくれ
米子ステークス2021着順
優勝馬ロータスランド
2着馬スマートリアン
3着馬クラヴァシュドール
米子ステークス2021予想&予想結果
本命◎スマートリアン
対抗〇ガゼボ
単穴▲レッドヴェイロン
特注☆ロータスランド
買い目=馬連&ワイド◎流し各100円、計600円。
予想結果=的中・馬連640円&ワイド280円
パドックロード配信結果
〇1着→◎2着→▲11着→☆13着でした。
のりしお
はしくれ
のりしお
◎1着→☆2着→▲15着→〇18着
◎1着→〇4着→▲11着→☆13着
◎1着→〇5着→▲12着→☆13着
はしくれ
のりしお
はしくれ
*米子ステークス本線ワンツー。マーメイドステークスも狙います
目次
米子ステークス2021結果・馬体診断
優勝馬ロータスランド
まず優勝馬ロータスランドです。
同馬は前走と2走前にも稍重馬場を勝ってきたのですが、天運も味方して降雨があり、重馬場での一戦を勝ちました。まだ3勝クラスの馬でしたが全く見劣りをしない馬体で、スマートリアンと本命選びに迷うくらいの仕上げにありました。
元々牝馬にしては骨太で筋肉が張って見える馬ですが、今日は特にツヤも良く見せており、皮膚も突っ張って良い感じでした。マーメイドステークスにも登録があったのが頷ける仕上げにあり、距離的には中距離ももちそうなスタミナのある馬体にありました。
このあたりは拙著「シークレットオブパドック」に詳しいところですが、非常に無駄のない仕上がりにあり、騎手が乗って更に良く見せました。2歳戦のGⅠさえ除けば連対を外していないことから、今後も十分オープンクラスで勝負ができる馬だと思います。
2着馬スマートリアン
2着馬はスマートリアンです。
同馬は今回ふっくらしていて非常に柔らかみのある馬体で、無駄もなく、外側のトモが張って良い輪郭を見せる仕上げでした。現在充実期を迎えていてツヤもフワフワ感がありましたし、この状態で出走できるなら常に好勝負できることでしょう。
牝馬としては馬格がある馬で今日も480kgとして、しっかりそれを支えられるだけのしっかりとした腰を持っています。体幹に優れ、強い芯があり、ブレがない体型にありますから、重馬場でスピードが出しにくくも、しぶとく伸びたのも納得でした。
優勝したロータスランドよりも序盤の折り合い面で多少なり、苦労した面も見られましたから、2着でも十分な競馬でした。この馬自身としては内容も悪くはない結果に映りますし、この旬の勢いで夏競馬を盛り上げてくれたらと思います。
3着馬クラヴァシュドール
3着馬はクラヴァシュドールです。
同馬はいかにも牝馬の馬体で上位2頭と比較をしてみると、腹周りの線が細く後肢も面積的に大きくありません。しかし代わりにきちっと引き締まり、いかにも中内田厩舎の馬で、全体に無駄がなく重馬場でも対応できる仕上げにありました。
無駄なく見える割には発汗が見られることから無印でしたが、最後外から差し込んできたのは実力の証明だと思います。これまでは重で負けていましたが、桜花賞では4着もあるなど、馬体面からも決してこうした馬場が不得手とは見えませんでした。
もし外枠にさえ入らなければ2着以内も有り得た一戦で、前走時も良いと思ったことが間違いでなかったと思いました。その際は10着ではあるものの、今回と似た無駄のなさでしたし、やはりこの距離であればこれからも、注目が必要な存在です。
のりしお
はしくれ
当レースでもご期待をくださり、誠にありがとうございました。更に上位を埋め尽くせるように、これからも鋭意配信します
米子ステークス2021結果・回顧
レース後の感想
今週は阪神開幕週で本来はインの前有利ですが、重馬場で持久戦になった際、スタミナが問われると思いました。重馬場で必要な能力とはパワーよりもスタミナであることは、重馬場・不良馬場の競馬予想。荒れるレースを攻略するにはのなかで既に詳述した通りです。
結果としてワンツーした2頭は元々重巧者の実績馬で、こうしたタフな展開にも強い競馬の経験が活きていました。特にこのレースは0秒8のミドルハイペースでもありましたし、ラスト12秒7の時計から前がラクとも言えないものでした。
ただあまり速い時計を持たないロータスランドにとっては全てが、良い方に向いた一戦でもあり、同馬の運の強さを感じます。ここを勝つことでローテーションにも更に広がりが生まれましたから、今後どういった選択をするか、注目していきたいと思います。
のりしお
はしくれ
米子ステークス2021結果データ
勝ちタイム=1分35秒0(重)
前半800m通過=47秒1
ペース=ハイペース(0秒8差・800m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=35秒8
レース上がり3ハロン=36秒2
4角通過順=3→5→9番手
クッション値(当日7時半)=7.8(重)
おわりに
今回は馬場読みが上手くいって的中に繋がった感じですが、イン前有利な開幕週から重馬場と見たことが当たりでした。予想時点では木曜の夜で天気予報を信じていましたが、これの精度が高いということは有難い技術だなと思います。
さすがに開幕日で走路的に内伸び自体は読みやすくも有り、切れ味が殺がれる展開からは好位の馬が良いと思いました。思ったよりもスパートが早目で持久力勝負にもなりましたが、それだけに重適性が分かれる結果になっていたと思います。
これが開催が進んで内目が傷むとまた変わってくるのですが、明日まではまだこうした傾向が続くのではないかと思われます。芝状態は日進月歩での管理技術向上もありますし、これからも振り落とされないように、対応していきたいと思います。
またパドックロード会員の皆様、ご声援ありがとうございました。あたたかなご期待に添えるように、挑戦していきたいと思います。
はしくれ
のりしお