はしくれ
今週日曜日には3冠の初戦・皐月賞の発走ですが、今週の追い切りは馬場が悪く見極めがやや難しい調教。
実際の走りとタイム比較で浮上した馬を選出しますが、人気馬よりも伏兵が目立った内容の最終追い切りでした。
当日の馬場も心配なだけに試走感もある調教でしたが、そんな皐月賞2021の調教診断に参りましょう。
目次
皐月賞2021調教診断・上位3頭を選出
調教1位:イル―シヴパンサ―
<美浦 南W やや重 80.2-64.1-49.8-36.8-11.8 馬なり>
今回1位に選出したのはイル―シヴパンサ―と致しました。
同馬は今回芝の追い切りで好タイムを計時してきましたが、稍重馬場で6ハロン計時が80秒2なら優秀でしょう。白い発汗も目につきましたが動き自体は制御が利いていて、コーナーも滑らかな動きを見せ直線で鋭く伸びてきました。
正直同馬の1位選出は自身でも驚く結果でしたが、芝調教でタイムが出ることを加味しても良い内容と言えます。同馬は前走時美浦のウッドでラストもそう伸びてはいませんから、今回馬なりで併せて追われ11秒8は特筆でしょう。
全体時計もグランアレグリアのマイルチャンピオンシップ時と比べ、遜色ない時計を稍重で記録したのは驚くばかりでした。これがはまれば大穴が開いてもおかしくないところとなりますから、十分警戒しながら予想を組み立てて参りたいと思います。
調教2位:ダノンザキッド
<栗東 CW 稍重 85.9-69.3-53.7-39.2-11.9 ほぼ馬なり>
調教2位はダノンザキッドです。
同馬は一週前の調教で素晴らしい動きを披露していて、6ハロン80秒5を計時、そのポテンシャルを感じさせました。今週は馬場が悪いこともあり時計面はあまり目立ちませんが、ラスト11秒9としたのはやはり好感が持てるものでしょう。
一流馬の調教は大体が一週前に重きを置いていて、ここでしっかり時計が出せたなら直前軽めは想定内です。馬場が悪いのでスタミナ消費も禁物になる調教でしたから、ほぼ馬なりで最後だけ切れれば十分良しとできるところでしょう。
馬体面も無駄なく絞れていて、かといって絞り過ぎにも思えず、安田調教師得意の仕上げでふっくらとして出走しそうです。このあたりは当日の仕上がりが非常に気になるところなのですが、そのあたりはパドックロードの際、しっかり見極めたいと思います。
調教3位:シュヴァリエローズ
<栗東 CW 稍重 84.2-67.6-51.7-38.3-12.6 馬なり>
最後は軽快な動きを見せたシュヴァリエローズを指名致します。
同馬は1週前の調教で栗東CWで調整し、6ハロン81秒9を計時する好時計を見せました。この時は多少強めに追われてラストも12秒5としましたが、小気味良いリズムで状態が良く、切れのあるところを見せていました。
馬体面もかなり張りが見られて毛ヅヤもピカピカに映りましたし、何より無駄肉のない仕上がりで今週も期待できるものでした。この状態から同じ稍重のCWを追い切られましたが、今週は重馬場と言えるほどの時計のかかる馬場ともなりました。
そこでダノンザキッドを上回る全体時計を記録しましたし、馬なりでの走破という点からまず内容も悪くはありません。4ハロン51秒7では先週よりも良化していますし、末脚を上手く開放できれば上位を狙える存在でしょう。
皐月賞2021調教診断・おわりに
毎度有料化を検討しつつ公開中の当コラムでしたが、パドックロード会員様向けにもう1レース公開します。GⅢアンタレスステークスを配信させていただきますので、ご登録された方は診断をぜひ改めてご確認下さい。
このレースにはマーチステークスの経由馬が多く出走しますが、その一戦では2・3位に推した2頭が馬券内に入りました。パドック同様良いと思ったら人気に関係なく推しますので、ご登録された方はこちらにもご注目下されば幸いです。
それでは今週の皐月賞でもあなたに幸運がありますように。パドックロードも頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。
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