5年振り。
凱旋門賞遠征の際に出走したフランス・ニエル賞で、優勝したのを最後に5年の未勝利期間を過ごしたマカヒキ。
ハイレベル世代のダービー馬でも苦杯を舐め続けた5年間が、決して無駄ではなかったと知った感動的な勝利となりました。
このような復活劇があるのを想像できなかったところですが、京都大賞典2021の結果を回顧していきましょう。
はしくれ
京都大賞典2021着順
優勝馬マカヒキ
2着馬アリストテレス
3着馬キセキ
京都大賞典2021予想&予想結果
本命◎アイアンバローズ
買い目=◎単勝&複勝各300円、計600円。
予想結果=不的中
パドックロード配信結果
☆2着→◎3着→▲8着→〇12着でした。
のりしお
はしくれ
のりしお
はしくれ
▲1着→〇2着→☆6着→◎13着
10月の新馬戦もいきなり▲単勝万馬券馬を選出
目次
京都大賞典2021結果・馬体診断
優勝馬マカヒキ
まず優勝馬マカヒキです。
同馬は5年間未勝利となり辛い想いをしてきたはずですが、そんな感じは微塵も覚えない走れる状態になっていました。特に今日は良い仕上がりでしたがこれまでに何度か選んではいて、結果が伴っていなかったので選び切ることはできませんでした。
これまでも常にバランスが良くて毛ヅヤも冴えている状態ですし、ふっくらとして無駄な肉もつかず引退できないのも確かでした。なぜ走らないか分からないほどの仕上げをいつも見せてくれましたし、関係者の方々の尽力に胸を打たれたレースとなりました。
2着馬アリストテレス
2着馬はアリストテレスです。
同馬は阪神大賞典時に敗れた際の馬体にも似ていて、下腹からの発汗が気になるギリギリの状態に映りました。ただ全体の優美なバランスや柔軟性の高い筋肉から、4番手推奨としたのですが、さすがの連対を確保しました。
この馬は前肢に筋肉がなく一見トモに頼るタイプですが、やや胴長で瞬発力よりもスタミナを活かす方が得意です。そのためかなり仕掛けのタイミングひとつになりやすい傾向ですが、馬場も読めていたデムーロ騎手とのコンビも奏功したと思います。
3着馬キセキ
3着馬はキセキです。
同馬は今回和田騎手騎乗がしっくりこないなと思いましたが、とにかく張りのある全体を見せ阪神では強いと思いました。幅重視の当競馬場におき素晴らしいボリュームがありましたし、やや腰の高さも見られましたがいつもそうなので本命視でした。
とにかく馬体の選出の際は馬体だけを見て決めていますから、好メンバーの中で最後脚を伸ばしての3着は嬉しいです。折り合いもつくと思える歩様で涼しい眼をして周回しており、衰えを感じさせない馬体で力強いトモも好感でした。
のりしお
はしくれ
当レースでもご期待をくださり、誠にありがとうございました。人気・不人気に構わずとことん、選び抜いていきたいと思います
京都大賞典2021結果・回顧
レース動画
レース後の感想
今回はベレヌスが逃げて行ってダンビュライトが2番手の競馬で、前半61秒6から1秒7のスローとなりました。最後13秒0と出ており持続力も問われたところですが、これが底力の違うGⅠ優勝馬の差しに繋がりました。
3歳時は無類の切れを見せたマカヒキも段々と脚が変わり、スパっと切れなくなっていましたがスタミナはまだまだ健在でした。持てる全てが問われる展開で限界を出し切った競馬ですし、そんななかで輝いた一勝に目頭が熱くなる結果でした。
のりしお
はしくれ
騎手のコメント
1着藤岡康太騎手・・・「本当に力強い走りをマカヒキがしてくれたことが嬉しいです。直線何とか間に合ってくれという気持ちで追っていたので、本当に素直に嬉しかったです。返し馬から具合がいいのは伝わって来ていましたし、開幕週で馬場がいいので、ある程度位置を取りたいとスタートから、この馬にしては押していく形を取りました。いいポジションを取りましたし、その中で少し促しながらの追走になったんですけど、何とか気持ちを切らさずに走ってくれるように気をつけて乗りました。手応えに凄く余裕があった訳ではないんですけど、一歩一歩力強い走りが伝わってきたんで、何とか間に合ってくれと思いながら追っていました。ダービー馬ですし、海外にも挑戦したことがある馬で、ファンの多い馬なので、厩舎のスタッフの方とも話をしながら、何とか復活をと思っていたので、本当に良い結果が出て良かったです。ポテンシャルの高い馬ですし、いつも凄い一生懸命走ってくれるんですけど、これからも頑張ってくれると思います」
のりしお
はしくれ
京都大賞典2021結果データ
勝ちタイム=2分24秒5(良)
前半1000m通過=61秒6
ペース=スローペース(1秒7差)
勝ち馬上がり3ハロン=35秒9(2位)
レース上がり3ハロン=36秒4
4角通過順=7→4→3番手
クッション値(当日午前7時半):8,9(標準)
おわりに
今回はインが良いと判断し積極的に狙ってみたものの、2頭分外を進む馬たちが最後馬券内に飛び込みました。総合力が高い馬でないと非常に苦しい競馬でしたから、アイアンバローズにとって苦しい競馬だったのは仕方ありません。
歴戦の古馬がGⅠに近いフルスロットルを求められたので、経験の豊かさが背景にも必要な難しいレースでした。はしくれの尊敬する予想家の故・清水成駿さんが狙った、ダービーでの優勝を思い出す感動的なレースとなりました。
またパドックロード会員の皆様、ご声援ありがとうございました。来週も競馬が熱くなるよう、引き続き精進して参ります
はしくれ
のりしお