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目次
フォラブリューテ強い!新馬戦も末脚一閃
末脚温存の新馬戦
まず同馬のスタートになりますが、これはまあまあのスタートになって、前に行く馬を行かせて見ながら中団でまずは位置を取りました。
体型的にも末脚タイプで温存すれば切れる馬ですから、慌てず騒がず落ち着き払った川田騎手の胆力が光ります。
道中は長い直線を加味し各馬控えていく中盤ですが、矢印の位置で外を回りつつじっくりと前を見て流れました。
最早末脚さえ発揮できれば多少のロスは構わない感じで、新馬戦ながら手綱を握った川田騎手の信頼を感じます。
前半4ハロンタイムとしては49秒2のスローなので、ルージュスティリアの新馬と同様、非常に落差のある流れでした。
4コーナーを回って直線は前の馬を壁に脚を溜めつつ、いつでも外に出せる進路取りで悠々と前を見据えて待ちます。
600mのハロン棒から各馬の動きも出てきたのですが、手応えの違いを感じるように静けさのある動きに見えました。
400mまで脚を溜めて追い出しを待つ素振りを見せますが、最後の2ハロンで追い出されるとあっという間に前を捉まえます。
この間僅か200mでの出来事であることを考えると、この1ハロンで同馬は相当速い脚を使ったと言えましょう。
おそらく10秒7~8くらいの末脚だったのではないでしょうか。
その200mで交わす際にムチを一発叩かれた同馬は、それに応えて更に脚を伸ばし後続との差を広げていきます。
最後楽をさせ過ぎないようにと追う川田騎手のアクションでしたが、フォラブリューテもきちんと走り切り4馬身差完勝となりました。
スローペースで前後半の差が3秒4というスローですから、4馬身差で抜け出した同馬は一枚上の力を見せました。
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また同馬は上がり3ハロンでは33秒0としましたが、400mまで脚を溜めて競馬したためもっと出せそうです。
気性的にも従順なことから距離延長も苦にしない感じで、エピファネイア産駒によく見られる柔軟性からも期待大です。
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それでは次に馬体面に迫り、解説をしていくことにしましょう。
馬体面からの期待
まず初めに強調したいことは同馬がエピファネイア産駒であり、ディープインパクトが血統中に含まれない馬だということです。
見た目は完全にディープ産駒で勝手にそうかと思ってましたが、あとで血統表を確認して、エピファネイア産駒と分かりました。
母父にアドマイヤベガを持ってサンデーの血は受け継いでいますが、非常にバランスよく馬体に出た配合は見事だと思いました。
母馬のブルーメンブラットには個人的な思い出もありますし、母とはまた違ったタイプですが、洗練された美しい馬です。
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それではもう一度馬体画像をご覧いただきたいと思いますが…
この時期の牝馬ですし馬格ではまだ成長の余地を残しますが、非常にバランスに優れた馬でノーザンファームらしい体型です。
宮田調教師は僅か2年でグレートマジシャンをダービーに出し、こうして外厩の良さを生かして見事なバランスを保っています。
グレートマジシャンはバランス的に現役最高峰の馬ですし、同厩舎からこうした逸材が現れたのは必然と言えます。
そして同馬はトモも張りがあって下腿部が特に良く思えますが、シャープな印象で瞬発力に優れた馬体面を見せています。
背中も良く体幹も真っすぐで柔軟性を残していますから、これからの2歳重賞路線でかなり注目の馬と言えましょう。
またエピファネイア産駒の未来を占う上でも同馬の軌跡は、成長力を含めて注目が必要になるところと思えます。
エフフォーリアが大型で優れた心肺機能を有していますが、牝馬でこうしたタイプも出るのは種牡馬として幅を感じさせます。
優れた柔軟性がありますし、群雄割拠の種牡馬界ですが、十分リーディングを意識できる仔出しにも驚くパドックでした。
ライバルとは差がある仕上げですが
またこのレースのフォラブリューテにはルージュスティリアの新馬戦よりも、素質的にかなり開きがあると感じたパドックでもありました。
しかしながら2着に来た穴馬スカイトレイルは9番人気も、成長が楽しみにできるような良好なバランスを見せています。
同馬は浦河の辻牧場で生産されたザファクター産駒で、母父にスペシャルウィークを持つ持久力を感じる体型です。
割合直飛で飛節の形も新潟競馬場の外回りや、大きなコースで力を出し切る走りが得意にできる馬でしょう。
トモが張っていて全体が丸く距離はマイルが限界そうですが、現時点での話でもあるので成長次第では走れるでしょう。
この点は父馬が得意としたコースがダートの短距離のために、影響が色濃く出てはいますがアメリカ血統のスピード馬です。
せり出した印象的なトモには中央に盛り上がった張りがあり、一発が十分狙えるものと思って印を打っていきました。
溜めても弾けそうな馬体ですし今回は相手も悪かったので、次走以降どんな競馬をするか楽しみな存在と言えるでしょう。
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◎1着→☆2着→〇6着→▲8着
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馬体はデータのひとつ
これは時々伝えてきましたが馬体というのはデータのひとつで、数字ではありませんが目に見える確かな情報として使えます。
もちろん修練は必要ですし左脳的な分解は辛くとも、脳の半分を活かして取り組む競馬予想に必要なものです。
中央競馬で馬体を見るには有料なのも頷けるところで、それだけ鍛錬を積んだ人には勝つための算段にもなるのです。
当ブログはパドックのプロであるはしくれが執筆をしていますし、ぜひ様々な記事を使い倒し、楽しんでほしいと思っています。
変わりゆく種牡馬の勢力図にも流されず波に乗って行けるよう、はしくれも更に相馬を磨いて活躍していきたいと思います。
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