はしくれ
今週の函館競馬場ではクイーンステークス2021の発走が近づいております。
例年札幌で開催された重賞でもあり馬場差が出ますが、調教で把握できる状態はきっちりと押さえたいところでしょう。
好メンバーで好馬体を特にアピールする馬が多く見られた、クイーンステークス2021の調教診断を致します。
目次
クイーンステークス2021調教診断・上位3頭を選出
調教1位:マジックキャッスル
<函館 W 良 68.7-53.1-39.4-12.5 ほぼ馬なり>
今回1位に選出したのはマジックキャッスルと致しました。
同馬は今回1番人気が予想される実績馬なのですが、前走ヴィクトリアマイル3着、この成績からは仕方ないです。函館コースは初コースであり、この点の適性は不明ですが、距離の千八や右回り自体何ら問題にしない馬でしょう。
今回の最終追い切りからは軽快なスピードを感じさせて、ドナアトラエンテと併せて追われ手応えでも優勢に見えました。外目を回りながらの快走で鞍上の指示に従いましたし、特に夏バテの兆候も出ずに涼しい顔をして走っています。
時計面もほぼ馬なりのために好タイムと見て良いところですし、何と言っても毛ヅヤがピカピカでかなりの好調を感じさせます。同馬としては秋華賞の出来が一番良いように感じましたが、その時に近いくらいにも思え、外せない存在になりそうです。
調教2位:テルツェット
<函館 W 良 69.8-54.4-39.3-12.5 やや強め>
調教2位はテルツェットです。
同馬は前走ヴィクトリアマイルでは14着大敗でしたが、その前まで4連勝を飾り、勢い十分の成績でした。GⅠはキャリアが浅かったこと、タフなレースになったことなどから、あまり同馬には向いた展開にならなかったなかでの敗戦です。
それを思えば馬体の調整さえできたなら巻き返す目もありで、今回はそれが十分望める張りのある馬体を見せていました。トモもかなり強力に張っていてアウトラインがしっかりしましたし、洋芝さえきちんとこなせるなら力を見せられるかもしれません。
タイムとしてはやや強めに追って4ハロン54秒4から、ラスト12秒5としていますし及第点には有ると思います。とにかくBコースに替わることやタフな洋芝という設定さえ、クリアできれば状態面からは楽しみな一頭と言えるでしょう。
調教3位:クラヴァシュドール
<函館 芝 良 65.8-50.9-37.6-11.6 ゴール前強め>
最後はクラヴァシュドールです。
同馬は今回当レース中の出走馬では一番の時計で、函館の芝もスピードを出して駆けていく姿が好感でした。これまでのローテーションは同馬にとって噛み合わないところもあって、敗戦も続いてはいるのですが前走は素晴らしい走りでした。
その前走は大外から差して厳しい競馬とはなっていますが、実力馬ロータスランド相手に重馬場のなか3着としました。これは函館の洋芝になれば生きてきそうな一戦とも思え、好タイムを出しての追い切りには勝負気配を感じられもします。
一時期に減った馬体も戻ってそれでいてシャープな全体ですし、トモの張りも良くツヤもピカピカで状態面は申し分なしです。あとは当日次第となりますが、タイム・馬体の両面から見ても、十分楽しみが持てる馬だと判断して3位に抜擢です。
クイーンステークス2021調教診断・おわりに
のりしお
はしくれ
のりしお
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*クイーンステークス2021のパドックロードも配信致します。プロの相馬師による相馬眼に今週もぜひご注目ください
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