はしくれ
今週の函館競馬場では函館記念が開催されますが、滞在競馬で各馬追い切りは競馬場での消化となりました。
馬場によっては傷みもあるためにタイム比較は厳しいものですが、代わりに馬体の比重を高くし診断を行って参ります。
荒れる重賞の総本山的名物重賞となっていますが、そんな函館記念2021の調教を診断しましょう。
目次
函館記念2021調教診断・上位3頭を選出
調教1位:カフェファラオ
<函館 芝 良 66.4-50.2-37.1-11.9 ほぼ馬なり>
今回1位に選出したのはカフェファラオと致しました。
同馬は今年最初のGⅠのフェブラリーステークスの勝ち馬で、芝の重賞参戦は電撃情報として伝わってきました。確かに戦績を見ても芝では一度も走っていない馬ですし、まして右回りではデビュー戦の勝利以外勝ち鞍がありません。
それでも1週前に稍重のウッドをしっかり追ってきましたし、今週型通りの良化を見せ、状態はむしろ良いと思います。前走かしわ記念敗戦後にまさかの芝とはなってはいますが、筋肉も柔らかい馬ですので適性は問題がなさそうです。
さらに追い切りでほぼ馬なりから4ハロン50秒2で駆けつつ、ラストも伸ばして11秒台計時という点も良く思えます。トモの張りも素晴らしく、出るからは勝利を目指していると見えますし、ただの賑やかしの参戦などと調教では思えないものでした。
調教2位:バイオスパーク
<函館 W 良 67.6-52.9-39.1-12.9 やや強め>
調教2位はバイオスパークです。
同馬は昨年初重賞での舞台が当レースとなりましたが、堂々3着に入り充実を感じさせる好内容でした。当レースはリピーターがそんなに活躍していない傾向ですが、これは枠順の良し悪しも有って一概には言えないところでしょう。
そんな同馬は軽快な走りで4ハロン52秒9からの、ラスト12秒9でキビキビと好感を得られる調教でした。特に全体のバランスに加え、かなりトモの張りが良く見えたので、これは当日パドックで見るのが非常に楽しみになってきました。
前年と違い重賞馬ですしハンデも2kg重くはなりますが、57kgという重さ自体、問題というわけではありません。ツヤも良く全体もきれいですし、走るフォームも崩れていないので、実績通り走れれば十分今年も通用してくれるでしょう。
調教3位:サトノエルドール
<函館 W 良 68.9-52.4-39.0-12.9 やや強め>
最後はサトノエルドールです。
同馬は前走時ルメール騎手が騎乗して優勝をしていますが、この巴賞勝ち馬は例年やや苦戦する傾向にあります。まして今回は電撃参戦、カフェファラオに鞍上を譲るなど、決して同馬にとっては追い風が吹いている状況ではありません。
しかしながら馬体面を見るならメンバー中トップクラスのトモで、張り良くツヤ良く、「はまり」も良く見せ、完成してきた馬体に見えます。実際は当日パドックの際、見極める必要があるのですが、走っているフォームを見る限りはここで挙げないわけには行きません。
ウッドコースで追い切られましたがタイムも水準にはあると見えて、4ハロン52秒4ならば上々の時計だと思われます。あとは中距離巧者の育成を大得意にする国枝厩舎が、どれほどの仕上げで臨んでくるか期待して待ちたいなと思います。
函館記念2021調教診断・おわりに
のりしお
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*函館記念2021のパドックロードも配信致します。プロの相馬師による相馬眼に今週もぜひご注目ください
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