連覇。
前走ドバイシーマクラシックで2着惜敗のクロノジェネシスが、ルメール騎手とのコンビで制した宝塚記念2021。
馬場を見て早めに前目につけた鞍上の判断も功を奏し、前2頭の抜け出しにもしっかり対応して連覇を飾りました。
史上初の牝馬によるグランプリレース3連覇となりましたが、そんな宝塚記念2021の結果を回顧して参りましょう。
はしくれ
宝塚記念2021着順
優勝馬クロノジェネシス
2着馬ユニコーンライオン
3着馬レイパパレ
宝塚記念2021予想&予想結果
本命◎レイパパレ
対抗〇クロノジェネシス
単穴▲キセキ
特注☆モズベッロ
買い目=馬連&ワイド◎流し各100円、計600円。
予想結果=的中・ワイド200円(トリガミ)
パドックロード配信結果
◎1着→〇3着→☆5着→▲8着でした。
のりしお
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宝塚記念も本命◎1着。ご声援ありがとうございました
目次
宝塚記念2021結果・馬体診断
優勝馬クロノジェネシス
まず優勝馬クロノジェネシスです。
同馬は3歳の春にクイーンカップで初めて見た馬でしたが、その当時は今より線が細く、トモだけで走っていた馬でした。小柄で緩くこれで走るのかと驚くような馬だったのですが、垢抜けたバランスを保ったまま、ここまで馬体を増やしてきました。
同馬の一番驚くところは年齢を重ねた今になっても、若駒に勝るほどに柔らかく、質の良い筋肉があることです。硬い面が一切ありませんし、それでいてトモが充実していて、走る毎に強くふっくらとして成長を感じさせる馬体です。
海外帰りの状態面にも全く問題はなかったですし、これまで一切体幹がブレずここまで走ってきた逸材です。凱旋門賞も視野に入れての今回となった様相でしたが、この仕上げならフランスの馬場でも対応可能ではと思われます。
2着馬ユニコーンライオン
2着馬はユニコーンライオンです。
同馬は鳴尾記念で非選出、ここでも選出しませんでしたが、ややトモにかけて背中が寂しく映るギリギリなものに見えました。中継角度が悪かったことも一因と言えば一因でしたが、それでもこうして2着でしたから吉と出た仕上げだと思われます。
いかにもスタミナタイプで柔軟性には乏しいタイプなのですが、坂井騎手がこれを把握していて、毎度実に的確に走ります。レイパパレがハナに行かないことで最内の良い馬場を取れましたし、枠順の良さが最後の結果に結びついていたとも言えるでしょう。
ただこうして強いメンバー中で穴を開ける走りができましたし、ギリギリに映るくらいが同馬に丁度良いものなのだと思います。完全に旬を迎えていますし、坂井騎手とも手が合っているので、これからもインが取れる展開は注目が必要だと思います。
3着馬レイパパレ
3着馬はレイパパレです。
同馬は前走より馬体重がプラス10kgと増えていましたが、全てが成長分で太目には映らない好仕上げにありました。正直2強状態で2頭で決まるかと思ったパドックですが、両雄が並び立たないあたりが、競馬のまた難しいところです。
クロノジェネシスと比べて馬体が牝馬らしく華奢なタイプでもあり、柔軟性の面でもライバルに一歩譲るところでもありました。しかしながら無駄なく絞れていて、トモは更に張りを増しましたから、インが取れなかったことも含めて良く頑張ってくれたと思います。
距離に関しても現状これより長いのは不向きかもしれませんが、天秋やエリザベス女王杯も良いのではないかなと思われます。また前走重馬場の反動を殆んど感じなかった点からは、陣営のケアの巧みさが分かる好仕上がりだったと思います。
のりしお
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当レースでもご期待をくださり、誠にありがとうございました。会員様のあたたかいお気持ちに心より感謝申し上げます。
宝塚記念2021結果・回顧
レース動画
レース後の感想
今回は馬体面が優勢なクロノジェネシスが勝利しましたが、ルメール騎手も宝塚記念をついに制覇することができました。ずっと北村友一騎手を背に戦ってきた馬でありますから、鞍上交替で勝ち星のない名手の出方にも注目でした。
しかしあっさり前目に付けながら前2頭を捉えていきましたし、当日の馬場も把握できていて、完璧な騎乗で勝利しました。前2頭は目標にされながらよく粘り抜いたなと思いますし、より芝の良い最内を走った坂井騎手の騎乗も見事でした。
もしレイパパレが残していたなら、スタートからインを取り切っていて、ロスなく運んでいかねば結局、掴まってしまったと思われます。また今回は例年と違って開幕4日目の開催ですし、これもあって例年好走する大外枠も厳しいものでした。
のりしお
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騎手のコメント
1着C.ルメール騎手(初重賞)・・・「北村友一騎手にはお大事にと言いたいです。馬のコンディションはとても良かったです。パドックではとてもきれいでした。返し馬でもいい感じでしたし、道中でも完璧でしたね。すぐレイパパレの後ろになりましたので、凄くいいところでした。我慢して直線を待ちましたし、それから凄くいい脚を使ってくれて、ラスト200mでもラクでしたね。(凱旋門賞を見据えて)ヨーロピアン血統ですし、柔らかい馬場でもいいパフォーマンスができるので、特にフランスでもいい結果を出せると思います。僕自身は宝塚記念の初勝利も嬉しかったです」
2着坂井瑠星騎手・・・「悔しいですね。レースはイメージ通りに運べて、3コーナーから早目に動かして行って、直線はレイパパレに出られながらも差し返す脚を見せてくれました。このメンバーのなか本当によく頑張ってくれました」
3着川田将雅騎手・・・「チャレンジカップに比べたら、遥かに我慢しながら道中進んでくれていたので、いい雰囲気でレースを進めることができました。直線も頑張っていますし、3着という結果にはなりましたが、よくここまで我慢して走ってくれたなと思います」
宝塚記念2021結果データ
勝ちタイム=2分10秒9(良)
前半1000m通過=60秒0
ペース=スローペース(1秒5差・1000m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=34秒4(最速)
レース上がり3ハロン=34秒7
4角通過順=4→1→2番手
クッション値=9,9(標準)
おわりに
今回も走る度に進化するクロノジェネシスを見られたのですが、今までの日本競馬にこうしたタイプはあまり見られませんでした。息の長い末脚を武器として、ヨーロピアン血統であることや、父バゴは凱旋門賞を勝ち、種牡馬になった名ステイヤーです。
凱旋門賞を好走するに十分な下地があると思われ、馬体重もあまり増やさなければ許容範囲にあると思われます。ルメール騎手・北村友一騎手どちらが乗るのかは分かりませんが、かなり期待の大きい挑戦になるのではないかと思っています。
また2着ユニコーンライオンの坂井騎手は本当に上手でした。ペース判断や決断力など若手のなかでも抜けた存在で、これからもどんどん魅せる騎乗を披露してくれると思っています。レイパパレと川田騎手のコンビも絆の深いコンビで3着し、見ていて気持ちの良い宝塚記念を締めくくることができました。
またパドックロード会員の皆様、ご声援ありがとうございました。今後も更に上昇できるよう努めて参りたいと思います。
はしくれ
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