波乱。
人気が割れた一戦でもあった葵ステークス2021は、ハイペースを押し切った13番人気レイハリアが制しました。
同馬はダート勝利から前走・新潟の芝を連勝していて、これで目下3連勝を果たし、重賞ウィナーに名を連ねました。
亀田温心(ハート)騎手の初重賞も話題になりそうな一戦ですが、そんな葵ステークス2021の結果を回顧致します。
はしくれ
葵ステークス2021着順
優勝馬レイハリア
2着馬ヨカヨカ
3着馬オールアットワンス
葵ステークス2021予想&予想結果
本命◎ダディーズビビッド
対抗〇ヨカヨカ
単穴▲アスコルターレ
特注☆モントライゼ
買い目=◎馬連&ワイド流し各100円、計600円。
予想結果=不的中
パドックロード配信結果
▲2着→◎5着→〇10着→☆16着でした。
のりしお
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目次
葵ステークス2021結果・馬体診断
優勝馬レイハリア
まず優勝馬レイハリアです。
同馬は素晴らしい折り合いを見せ2番手で追走していましたが、パドックでも落ち着き払っていて、それでいて元気も見せていました。牝馬らしい品のある切れ長で締まりのある全体はパドックで、選出可能な存在だったとかなり悔しい結果となりました。
陰でしか確認ができないうえ、多少奥まった位置にいたために、もう一歩張りがどうか分からずに非常に残念な一戦でした。ただこうして1着に来ましたし、全くフロックではないですから、この次も改めて確認して狙っていきたいと思っています。
まだまだ線も細い馬体ですが、牝馬ですし完成度も高めで、小型版のレシステンシアだなと思いながら眺めたところでした。画像を比較していただくことで、その良さが分かるかと思いますし、相馬眼の足しに中京短距離向きの馬体としてアップします。
2着馬ヨカヨカ
2着馬はヨカヨカです。
同馬は今週の期待馬体で取り上げた通り好仕上げにあり、前に行くことが叶わない中で折り合いをつけて走っていました。スピードもありますが騎手の意思を汲むのが非常に上手い馬ですし、この賢さや落ち着きが最後の伸びを引き出したのだと思います。葵ステークス2021・今週の期待馬体
毛ヅヤもピカピカでいつも馬体に緩い面などは見られない馬で、相変わらずバランスよく、体幹が非常に良い馬体をしています。馬体を見ればすぐに「買いたいな」と思わせる仕上がりに毎回あり、厩舎で愛されながら大切に育てられていることを感じます。
同馬は最早九州産馬とか、そういったことには関係がなく、一流の世代の牝馬としての活躍を見せている存在です。馬体はもう完成域にあると感じるところでもある馬ですが、使い減りしないタイプでもあって、次走以降も楽しみな馬です。
3着馬オールアットワンス
3着馬はオールアットワンスです。
同馬はまだ若い面が見られて全体に緩さも見えていますが、背中の良さが伝わる柔軟な曲線が光る線を見せました。バネを感じる馬ですがまだまだお腹周りも絞れる仕上がりで、将来性はあるものの現時点ではまだ早いかと思いました。
これで結局3着に来るのでポテンシャルは非常に高いですし、晩成傾向のある馬なのでじっくり育ててほしいところです。骨格も伸びやかで馬体重もプラス12kgと出ていましたが、ほぼほぼ消化し切れていましたし、もっと増やしても大丈夫でしょう。
もしもっと増えた上で筋肉がしっかりと全身についてくれば、古馬になっても十分戦える馬体になるのではと思われます。成長が非常に楽しみですし、毛ヅヤもフワフワなタイプですから、この柔軟性を保ったままで伸びていってくれたらと思います。
のりしお
はしくれ
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当レースでもご期待をくださり、誠にありがとうございました。ダービーでも皆様とご一緒に感動を追い求めて参ります。
葵ステークス2021結果・回顧
レース動画
レース後の感想
今回本命に推したダディーズビビッドは距離短縮のローテで、かかっていくことはまずないかなと思いつつレースで驚きました。武豊騎手が乗ってあれほどの荒れ狂う走りを見せてくるとは、まだまだやんちゃ盛りの若駒という印象を受けるところでした。
それ自体は仕方ないことですし、敗戦も受け止めるところですが、レイハリアの時計への対応を少々甘く見た敗戦でした。同馬は2走連続でハイペースを前目で押し切っている上に、テンの2ハロン目の速いレースを得意にしていることもありました。
これは戦前から分かった上で印から除いてしまいましたが、馬体の選出も含めしっかり今後に活かしたいなと思います。波乱の結末にはなりましたが、結果としては納得の結果で、のちのち順当な結果だったと言われる日も来るような気がします。
のりしお
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騎手のコメント
1着亀田温心(ハート)騎手・・・「行く馬を行かせて番手で行けましたし、直線でも余力があって、どれだけ凌げるかと思っていました。(重賞初制覇について)同期もどんどん勝っていましたし、僕も負けてられないと思っていました。(レイハリアについて)まだまだ成長すると思いますし、今後も重賞で活躍できると思います」
1着田島俊明調教師・・・「いい位置で競馬をして残すという競馬をイメージしていて、乗り役もその通り乗ってくれました。時計勝負はどうかなと思っていましたが、この馬自身力をつけていますし、展開も向きました。速い時計に対応することもできて良かったです。1200mという距離が合っているので、今後もこの路線になるかと思います。更に力をつけて、古馬と戦えるようになってほしいです。このあとは一休みさせようと思います」
2着幸英明騎手・・・「ゲートの中でキョロキョロしていて、上手くスタートを切る事ができませんでした。最後の最後にそれが響きました。1200mは合っています」
3着和田竜二騎手・・・「ゲートをきれいに出て、いいところで我慢できました。前走控える競馬をしたので、自分のリズムで行けました。まだまだフワフワしているところもありますし、じっくりと使って行けばいい馬になると思います」
16着武豊騎手・・・「スイッチが入って、コントロールが利きませんでした」
葵ステークス2021結果データ
勝ちタイム=1分8秒1(良)
前半600m通過=33秒2
ペース=ハイペース(1秒7差・600m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=34秒5(11位)
レース上がり3ハロン=34秒9
4角通過順=2→7→4番手
おわりに
当レースは短距離戦ですから前半速くて当たり前ですが、Bコース替わりで芝も良いなか、10秒3の時計も出ています。2ハロン目にこれだけ突っ込みつつ、2番手から粘り抜いているので、レイハリアは歴代優勝馬と遜色のない走りをしています。
芝の良馬場でコース替わりならインの粘り込みは定石ですし、最もしたいレースをできたのが、今回の勝利の要因でしょう。スタミナの要る一戦で瞬発力勝負にはなりませんでしたし、このあたり前に行って粘り込むタイプが正解だったところです。
それにしても時計面の対応、レシステンシアに似通った馬体、直線長く坂のあるコースでハイペースを凌ぎ切る持久力。相当タフな馬でない限りは見ることのできないところが多く、人気薄と言え今後も非常に楽しみ広がるレイハリアでした。
またパドックロード会員の皆様、ご声援ありがとうございました。あたたかなお気持ちに添えるように、一から出直したいと思います。
はしくれ
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