初重賞。
微妙なハンデ差による重賞の新潟大賞典の一戦は、金鯱賞6着から挑戦のサンレイポケットが見事優勝。
これまで重賞を5回走って2度の3着があった馬ですが、得意の左回りで前走の先着馬をクビ差で抑えました。
当日は馬体も気配良好、締まりのあるところを見せましたが、嬉しい初重賞の一戦を回顧して参りたいと思います。
はしくれ
新潟大賞典2021着順
優勝馬サンレイポケット
2着馬ポタジェ
3着馬サトノソルタス
新潟大賞典2021予想&予想結果
本命◎ポタジェ
対抗〇サトノエルドール
単穴▲ボッケリーニ
特注☆ダノンマジェスティ
買い目=馬連ボックス各100円、計600円。
予想結果=不的中
パドックロード配信結果
▲1着→◎2着→〇5着→☆12着でワンツーの的中です。
のりしお
はしくれ
のりしお
はしくれ
のりしお
はしくれ
目次
新潟大賞典2021結果・馬体診断
優勝馬サンレイポケット
まず優勝馬サンレイポケットです。
同馬は前走より緩さが抜け同馬らしさが戻ってきましたが、それを特に感じる場所が胴の引き締まったところだと思います。ぴっちり突っ張った馬体ですから毛ヅヤも冴えやすい仕上がりですが、毛色も黒いのでここは余計に好調が窺える仕上げでした。
胴長で多少距離を伸ばしても善戦できる余地を感じますが、前肢にも筋肉がしっかりつき、全体的に迫力があります。牡馬にしては切れ長な胴ですがとにかく下腹に距離があるので、あまり瞬発力で押すタイプに見えないことも特徴的でしょう。
とにかくこの馬の好調時には皮膚がピッチリと張った仕上がりで、毛ヅヤもよく、腹目が切れ上がって胴長に見えることが多いです。今回はトモも張っていましたし、気性的にも落ち着いていたので、高い次元で仕上がったと言える状態と言って良いつくりでしょう。
2着馬ポタジェ
2着馬はポタジェです。
同馬は毎回懸命に走り馬券外が一度もありませんが、胴回りに幅があってふっくら仕上がって見せるのが好感です。友道厩舎所属の馬ですが、直前一杯に追いませんから、余力が出てふっくらと柔らかい仕上がりに持ってこられるのでしょう。
同馬のこの胴は内臓的な充実も窺える腹周りで、胸前にかけて懐が深くゆったりと見せるのが特長です。全体的になだらかなラインで角の立つところがありませんから、加速による空気抵抗にせよ、受け流せるのだろうと思います。
またつなぎもクッション性に優れ、弾力を感じるところでしたし、総合的にかなりハイレベルな馬体をしていると感じています。GⅠでも善戦可能そうで、今回は激戦になりましたが、消耗があまりなければ次走も楽しみの大きい存在でしょう。
3着馬サトノソルタス
3着馬はサトノソルタスです。
同馬は前走日経新春杯では5着と敗れていますが、その時よりも馬体が引き締まり、徐々に上昇を感じさせました。しかしまだ緩さも同居していて良い時はもっと絞れているので、今回選出は早いと思い見送っての3着となりました。
とにかく同馬は3歳の際の共同通信杯の2着でも、コメントを打ったこともありますし、素質的には上位の馬体です。それは骨格のバランスが良くて面の大きい体格からですが、筋肉の容量が大きいので完成すればもっとやれるでしょう。
馬の状態を見ながらゆっくり馬体をつくる堀厩舎ですから、今回の仕上げで3着ならば次走は更に期待ができましょう。調教で1位評価しましたが調教の良さがレースで出ていて、馬体も大事ですがこの部分も見逃せない要素だと思います。
のりしお
はしくれ
のりしお
はしくれ
のりしお
はしくれ
当レースでもご期待をくださり、誠にありがとうございました。これからも皆様とご一緒に感動を追い求めて参ります。
新潟大賞典2021結果・回顧
レース動画
レース後の感想
新潟大賞典は例年通りに内側が荒れていましたが、サンレイポケットはやや内目から脚を伸ばして初重賞制覇。馬場が悪くても良いタイプですが、ポタジェ以下の実力馬を相手に、しっかり伸び切って勝利したのは地力の強化を感じさせました。
ブログ予想ではこの荒れ馬場から抜け出すのは困難と予想して、インを伸びそうなサンレイポケットを外してしまい失敗しました。馬の特徴をつき詰めていれば的中も手が届くところですし、改めてこのあたりの見直しを強化していきたいと思います。
のりしお
はしくれ
騎手のコメント
1着鮫島克駿(かつま)騎手・・・「素直に嬉しいです。今年も沢山のチャンスをいただいているので、活かせて良かったです。若干馬場を考えれば、ペースは流れているかと思ったんで、そこまで深追いはせずに、リズムを意識して向こう正面を進めました。前半を見ても、各ジョッキーの動きが外に意識が行っていたので、この馬自身パワーの要る馬場がこなせることから内を選択しました。混戦だと思ってたんで、僕が追い負けないように、馬を鼓舞して乗っていました」
2着以下のコメントはなし
新潟大賞典2021結果データ
勝ちタイム=1分59秒3(良)
前半1000m通過=57秒1
ペース=ハイペース(5秒2差・1000m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=36秒5(1位)
レース上がり3ハロン=37秒6
4角通過順=10→7→3番手
当日のクッション値(午前7時)=9.6(標準)
おわりに
今回の一戦の予想時には荒れ馬場がポイントになりましたが、サンレイポケットは内目を突いて抜け出す強い競馬を見せました。レース上がりを1秒上回る時計を荒れた馬場で出しましたし、それも上がり最速を計時なら相当強い競馬と言えましょう。
そしてブログでもパドックにしても本命視したポタジェも追い出され、相手を見つけながらしっかり伸び、クビ差に詰め寄ったのはさすがです。馬券外が一度もない走りは今回も継続となりましたし、馬体から見ても今年は充実一途の年にしていくことでしょう。
またこのレースはペースが速くて前後半差で5秒2を計時、ここまで速くなることは戦前、全く予想外の結果でした。逃げたマイスタイルが最下位など、大敗する結果となりましたが、スタミナ比べになった感もあり反動が心配な一戦です。
このあたりやはり勝ち馬の得意分野のレースになっていたことも、数字面を見れば明らかなので、他馬には苦しかったところでしょう。次走以降はこの面も含めて注視していきたい一戦でした。
はしくれ
のりしお