同着。
気性難で折り合いが難しいメイケイエールと武豊騎手が、なんとかなだめながら抑えつつの展開となったチューリップ賞。稍重の芝状態も加味して早目に前に付けた川田騎手が、エリザベスタワーを叱咤しながらライバルともつれ込むゴールでした。
結果的に2頭同着となり勝ち馬が2頭誕生したため、勝利騎手インタビューも両騎手がそれぞれ応えることとなりました。両騎手ともに相棒の気性が難しいというコメントでしたが、チューリップ賞2021の結果をお伝えして参ります。
チューリップ賞2021結果
優勝馬メイケイエール&エリザベスタワー
3着馬ストゥーティ
予想&予想結果
本命◎メイケイエール
対抗〇シャーレイポピー
単穴▲ストゥーティ
特注☆タイニーロマンス
買い目=ワイドボックス各100円、計600円。
予想結果=的中・ワイド300円(トリガミ)
パドックロード配信結果
◎1着→〇1着→▲3着→☆4着で見事4着以内パーフェクト予想を達成です!
それでは馬体診断から今回の一戦を回顧致しましょう。
目次
チューリップ賞2021結果・馬体診断
優勝馬(同)メイケイエール
まず優勝馬メイケイエールです。
同馬は相変わらずバランス良くふわふわのツヤも光をまとって、一見して美しい仕上がりと判断できる馬体にありました。気性面でも落ち着きが見られてパドックからはレースに行ってから、かかりっぱなしになりそうな気配は殆んど感じられませんでした。
前後肢の筋肉も張りがあり、丸みを帯びて充実が見られて、これならまず本命で良いだろうと思える仕上がりに思えました。
同馬はこれまでも今回並みに素晴らしいバランスを維持していて、まったくその仕上がりが崩れずに仕上げられているのは好感です。武英智調教師の仕上げの妙は調教から感じましたが、とにかく折り合い重視の調教でも馬体は無駄のないものでした。
メイケイエールは賞金面から隙があっておかしくないところも、目標は先というにはキッチリした仕上がりでこれも良かったです。また素晴らしい仕上がりなのですが絞り切ったわけでもありませんし、桜花賞へ向かう仕上げとしても万全だったのではと思います。
あとは同馬に関しては気性面から折り合いが不安なのですが、こればかりはレースに出てみないと分からないところだと言えるでしょう。
優勝馬(同)エリザベスタワー
そして同着優勝のエリザベスタワーです。
同馬はご覧の通り雄大な馬体をしている牝馬なのですが、エルフィンステークスでは案外でこれには驚いた前走でした。しかし今回は前走時よりも更に無駄肉なく仕上がっており、ツヤもピカピカで逆転するなら同馬だろうと予想していました。
結果的に本命と対抗で同着という結果になったため、見立てが正しかったことにほっと胸を撫でおろしているところです。同馬は特に腰がパンと張って体幹が非常に真っすぐであり、骨格が大きいためこれからも筋肉がついても走れるでしょう。
阪神競馬ではとくにこうした馬格のあるタイプが強いですが、今回の一戦に懸ける思いを感じた無駄のない仕上げでした。この点は拙著「シークレットオブパドック」に書いたことでもあるのですが、モニター観戦時の注意点を知りたい方はぜひご覧ください。
またエリザベスタワーは今回かなり高次元につくってきました。桜花賞では上積みがなくとも平行線なら十分でしょう。パドックは基本横の比較が大事ですがこれも記しておきます。
3着馬ストゥーティ―
3着馬はストゥーティです。
同馬は今回外厩帰りでふっくらと仕上がっていたのですが、何分422kgでは馬格面で不利かと思いました。大型馬のエリザベスタワーの仕上がりは太め感がなかったため、そうなるとパドックの判断では3番手が妥当と言えたのです。
同馬は上記2頭と比べるといかにも成長途上の牝馬で、腰もまだ多少甘い面があり、パワー面も多少不足気味です。それでも丸みを帯びた張りのある肉質の良いトモがありますから、全体的な無駄の無さと合わせ好走を予期できる仕上げでした。
また現状マイルの距離よりかは1400mが丁度良く、胴のつまり気味の体型からは3着は上々の感触です。これだけ強い上位馬が居ながら3着に食い込めるわけですから、かなりの将来性を持っている先々楽しみな存在でしょう。
ということで。
今週は早速中山記念に続き3着独占を果たし、2週連続で重賞レースを相馬眼だけで制圧しました。相馬眼を鍛え続けたことで混戦に断を下せたのですが、3月度も変わらずパドックロード会員様を募集中です。(パドックロード(2021)3月度会員募集)ぜひあなたもプロの選ぶ馬体を学ぶことで相馬を向上させ、相馬眼が活きる感動を味わっていただければ幸いです。
チューリップ賞2021結果・回顧
レース動画
レース後の感想
パドックでは僅か10分による選出でパーフェクト予想となり、データ予想にかかる時間の長さがもったいないなと感じました。またそれと同時に変わらずにはしくれを応援しご支持を下さる、会員様のお役に少しでも立てたのなら嬉しく思います。今回のチューリップ賞2021はメイケイエールが特に、道中で武騎手とケンカしながら勝ち切ったのには驚きでした。気性面はやはり難しいからと簡単に切れないところですし、入れ込みがキツイと競馬にならない?でも述べたとおりの決着でした。これからもこれに奢らず益々相馬眼を鍛えていきますので、ご一緒に的中の喜びを分かち合えるよう努めて参ります。
騎手のコメント
1着(同)武豊騎手・・・「勝つには勝ったんですけど、良い勝ち方ではなかったですし、次に向けて更に課題が大きくなったかなと。全く抑えきかなかったので、あそこで我慢できれば次更にと思うんですけど、正直ちょっと格好悪い勝ち方だったと思いますね。(直線凌いだのは)地力だと思うんですけど、もっとすっきり勝ちたかったですね」
1着(同)川田将雅騎手・・・「雰囲気は良かったんですけど、追い出すと外に流れながらになりましたので、あまり前に進めないまま直線走り続けていたという感触です。ゴール入るときも全然分からなかったですし、コントトロールも難しいので、成長面がより成長するよう良い時間を過ごしてくれればと思います」
1着(同)武英智調教師・・・「よく勝ったなという感じです。思いの外スタート出て収まるところがなかったです。前に馬がいるとムキになるようです。本番は頭数も多くなりもっとペースは速くなると思いますが、スタートで出るのなら正攻法の競馬でもいいのかもと思います。力は相当ある馬です。本番までになんとかしたいと思います」
3着松山弘平騎手・・・「スタートが良くてハナに行くつもりはなかったのですが、持ったまま行く形になりました。手応えは余裕がありましたが坂で苦しくなりました」
チューリップ賞2021結果データ
勝ちタイム=稍重1分33秒8(過去10年で5番目)
前半800m通過=47秒7
ペース=スローペース(1秒6差・800m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=メイケイエール34秒8(10位)・エリザベスタワー34秒3(4位)
レース上がり3ハロン=34秒8
4角通過順=1→3→2番手
当日のクッション値(午前7時半)=9.0(標準)
おわりに
パドックだけでも競馬は勝てると公言して久しいところですが、今月度はいきなりから3着独占からスタート致しました。パドックは生で見られない限り使えないという人までいますが、それはただモニターでの相馬眼をきちんと鍛えていないだけです。
無観客でモニターでの予想をするしかないところではありますが、はしくれの成績は変わらず安定した結果を残しています。この技術は天才を除くなら一日で成るものではないものの、着実に競馬予想の武器として役立ってくれると思います。
パドックロードの会員様、そして今ご覧下さるあなたもぜひ、パドックを楽しみながら競馬の深い感動を共有しましょう。馬体が見られれば競馬予想は劇的な進化を遂げるはずです。
これからもご期待に添えるように努めて参りたいと思いますし、自身次のパーフェクトを求めてまた歩き続けたいと思います。当ブログ予想とともに変わらず研鑽を積んで参りますので、これからも当ブログを心よりよろしくお願い申し上げます。