サリオス―馬体の殿堂(17)

 

優勝馬サリオス(牡・3歳)

2020年10月11日(日曜日)

11R 毎日王冠(GⅡ)

東京芝1800m(曇り・稍重)

走破タイム:1分45秒5(3馬身差)

馬体重:538kg(+10kg)

 

C.ルメール騎手騎乗

堀宣行厩舎所属

ノーザンファーム生産

単勝1番人気(1.3倍)

パドックロード評価:◎

 

 

第17回の選出馬は

コントレイル以外に負けておらず

中距離戦で強さを発揮した

筋肉の鎧・サリオスです。

 

(JRAレーシングビュアーより引用)

 

素晴らしいバランスを持ちながらも

張りのある分厚い筋肉を持ち

戦車のような重厚感による

威圧感さえ感じられた同馬。

 

堂々としながらも闘志のある

力強い歩様でありましたが

プラス10kgも消化して更に

成長した姿が見られました。

 

毎日王冠の予想の際も

伝えた事柄ではありましたが

3冠路線のために無理をして

馬体を絞った感のある同馬。

 

中距離からマイル寄りに戻せば

更に力が発揮できることを

古馬との初対戦の舞台でも

きっちりと証明してくれました。

毎日王冠2020予想・本命はサリオス

 

本来であれば現地に赴き

この馬体を拝めたところですが

コロナウイルスの影響下であり

引用画像なのが残念です。

 

それでもやはり同馬の仕上がりは

この馬体の殿堂に相応しく

しっかり記録を留めておこうと

思い立って選出致しました。

 

それからサリオスはレースの度に

馬体が変化するタイプですが

ここでその馬体の変化について

少し触れていきたいと思います。

 

 

これは2歳時にGⅠを獲った

朝日杯時の画像になりますが

この時も今回と馬体重が

同じ538kgでした。

 

 

その前回の画像と比べると

今回の方がふっくらしていて

バキバキ感が少し薄れており

柔軟性を感じられました。

 

大体競走馬は老けてくると

馬体が硬くなってくるのですが

同馬はその筋肉の質もよく

むしろ若く見せるくらいでした。

 

堀調教師の手腕に加えて

外厩調整の質の高さも

同馬の競走寿命を確かに

伸ばしているだろうと感じます。

 

加えてこの日は稍重でしたし

絞り切っている馬が強いので

余程張り詰めた筋肉が中に

詰まっているのも察せられました

 

堀厩舎と言えばモーリスですが

この馬よりも腹目がすっきりし

ダービーの距離もこなせるくらいの

スラリとした印象を持たせます。

 

そしてこのダービーに向けて仕上げ

それから距離を短縮したために

2歳時の馬体重と同じでも

ゆとりのある感じが出たのでしょう。

 

使う距離を変える意識があると

馬体を作る方も意識をして

特に腹目や全体の厚みに

その意識のあとを感じられます。

 

それだけに充実した感動を

パドックでは感じることができて

突き抜けて勝てるシーンも有るかと

思った通りのゴール前でした。

 

 

それからこちらはダービー2着の

腹目が締まったサリオスですが

角度が多少違うとは言っても

どうでしょう、お分かりいただけますか?

 

 

度々同じ画像になりますが

今回の方がゆとりがあります。

元々のカテゴリーの範囲なら

ゆとりがあってもより伸びるのです。

 

 

そしてこちらは最大のライバル

コントレイルの画像になりますが

やや華奢さすら見せるライバルとの

骨格の違いは明らかです。

 

これが距離適性の差を生み出し

馬体を見抜く基準にもなるので

筋肉質で骨格の大きい

サリオスは2着でも立派でした。

距離適性とは?見極め方法を伝授します!

 

しかも超強力なライバルが

いる中での結果でありましたし

自身の得意舞台で走るなら

稍重で圧勝も納得です。

 

ということで・・・

 

今回は古馬を軽々と破り

毎日王冠で圧勝をした

3歳世代期待の大型馬

サリオスを選出致しました。

 

今後同馬が辿っていく道が

どの路線になるか楽しみですが

その大きな器に夢を乗せて

駆け抜ける姿を見守りましょう☆

 

*はしくれの相馬眼の秘密は

「シークレットオブパドック」

に詳しいので

アマゾンで販売中の本書も

ぜひあわせてお楽しみください。

 

*殿堂馬選出ルールは

馬体の殿堂―序章から

第16回選出馬は

ミヤマザクラ―馬体の殿堂(16)

をご覧ください。

 

*はしくれの相馬眼を体験するなら―

パドック速報・はしくれの「パドックロード」開幕!

 

*ご覧下さった方へのお願い

応援のランキングクリックをお願い致します。

(ご協力誠にありがとうございます)


最強競馬ブログランキングへ

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です