こんにちは、パドック狂いです。
毎日毎日競馬三昧で
3度の飯より競馬が大好き・・・
競馬予想家のイメージと言えば
こんなふうかもしれません。
ですが20年競馬をやってきても
馬券だけで食うことは叶わず
ギャンブルで家は建たないという
父の教えに口をつぐむはしくれです。
競馬が簡単に勝てるものなら
とっくに競馬界はありませんが
そういうわけにはならない仕組みが
馬券を売る側には有るわけです。
今日はそんな売る側の思惑から
競馬に勝つための算段を
はしくれの経験や事例を踏まえ
考えていきたいと思います。
・そもそも、競馬に勝つとは
競馬に勝つと言うとどうしても
馬券を「買う側」だけの問題で
「売る側」は無関係のようですが
馬券で利益を上げることは同じです。
どちらも馬券で稼ぎを出すため
算段が必要になりますから
この二方に別れて収益を
競っている状態とも言えましょう。
そこでまずは主催者が提示する
利益の仕組みを確認しますが
馬券の「払戻率」の反対が
売る側の利益を示しています。
のコラムでも伝えた通りですが
100円買うと単勝は20円の
利益が売る側に入るわけです。
どんな商売でも仕入れの額と
販売の額は違いますから
商品である馬券から利益を
抜くのは当たり前の話です。
そして売る側は利益率が高く
多くの点数を買ってもらえて
一口が大口であるほど
利益を伸ばすことができるわけです。
それと同時に払戻率の数値は
回収率を上下させますから
買う側にとってはこのあたりに
突破口があることが分かります。
それは延々と買い続けたとき
払戻率の数値から言えば
WIN5を買い続けることより
単勝の方が強いということです。
もちろんこれはただの数字上での
単純計算に過ぎないですが
「億」が稼げるWIN5よりも
単勝は利益を上げやすいのです。
WIN5は資金力が必要で
そうそう当たるものではないために
メンタル面の影響も大きい
難しい馬券です。
主催者側としては良い馬券でも
買う側にとっては考えるべき
付き合い方の難しい馬券と
言わざるを得ないでしょう。
比べると単・複馬券は配当が
あまり高くはなりづらいですが
点数の調整も容易ですし
敢えて複数買っていくのも良いでしょう。
はしくれもしょっちゅう単・複馬券には
お世話になっているものですから
払戻率の面から見ても
おススメの馬券種だと思います。
1着になる馬が1頭だけとは
限らないのが現実ですので
「一見おかしな理論」にも思える
この方法も覚えておきましょう。
・複勝100万円おじさん
今回のコラムのタイトルは
「狂ってる・・・競馬に勝つための算段」です。
このようなタイトルにしたのは当然
れっきとした理由があります。
それは結論から言ってしまえば
「人がやらないようなこと」にはそれなりに
競馬に勝つための算段が
眠っている事実があるということです。
以前はしくれは東京競馬場で
「100万円おじさん」と名をつけた
複勝馬券師のとある勝負を
この目で見届けたことがあります。
その人ははじめ知人2人と
はしくれの前席で話をしていて
「複勝で100万円を突っ込んだ」と
まことしやかに話していました。
こういうことを言う人は時々
競馬場で見かけるのですが
大体が冗談でしたし本当に
買っているとは思いませんでした。
ですがその人は他の知人2人に
実際の馬券を提示して見せ
その通りに買っていることが
後ろに居たはしくれにも分かりました。
その時おじさんが熱く語ったのは
「勝負馬券を導入して
的中率をとにかく一番に考えろ」
という教えでした。
他の知人2人がそれを静かに
聞いていたことを考えれば
この話はこれまでもしたのだろうと
感じていたはしくれでしたが・・・
大事なのはそこで見た結果でした。
夏の新潟開催の芝レースで
なんとかギリギリ3着に入線し
特に声も荒げずに勝利した
100万円おじさんの背中でした。
対象馬がゴールしてから即座に
「ほら見ろこれで80万プラスだ」
と他の知人2人につぶやいていたのが
今でも忘れられません。
言われた方の2人はう~んと
何とも言えない返事でしたが
はしくれはその後ろで勝手に一人
ドキドキしてしまいました。
誰もが一度はこういう大勝負を
やってみたい(?)とは思うものですが
実際、競馬は知れば知るほどに
そう簡単に大金は張れません。
お金持ちだったのかもしれませんし
素性はさっぱり分かりませんが
とにかく実際に80万円を
一瞬で稼いだことは確かでした。
そしてこの100万円おじさんが
「じゃ、今日の仕事は終わったから」と
知人2人をその場に残して
帰ってしまったのもまた衝撃でした。
1,8倍の複勝馬券に
100万円を賭けてギリギリ3着・・・
はしくれだったら気絶したかも?
と思った真夏の一幕でした。
こういう誰でも思いつきはするものの
やり抜くだけの予想力と自信
それを可能にする資金力など
並み大抵のことではありません。
真似をしたくてもできるわけがない
そんな知人2人の表情でしたが
その予想力には追いつきたいと
強く感じたはしくれでした。
そしてそれは同時に「できないだろう」と
いう心理になることを熟知している
売る側の「人の思惑」を覆す算段
でもありました。
・馬券裁判に見た衝撃
今から10年前馬券裁判で
取り沙汰されたある馬券師は
100万円の元手をつかって
億越えの利益を上げていました。
詳細は著作があるためにこの場では
語ることができませんが
はしくれはこの裁判の行方を
いつも固唾をのんで見守っていました。
それは馬券を買う競馬ファンのみならず
ギャンブルで稼ごうという人には
税金との戦いを現した
リアルな闘争だったからです。
結果的に追徴課税金を科す
判決が下ったものでしたが
このときはしくれが感じたことは
大きく分けてこの2点でした。
1.なんにしても凄い、大金を勝った事実
2.恐ろしい、馬券所得への課税
このうち最初の事実については
裁判で争われるくらいですから
かなりの額を勝ち切っていたことを
察せられると思います。
因みに利益は1億4千万円で
100万円を元手にしたのですから
単純に考えて140倍もの
利益を手にしたことになります。
これだけの利益を上げるようになるまで
氏は網羅的に馬券を押さえて
転がしながらオッズを加味して
多量の馬券を買っていたようです。
この裁判には世間が騒然とし
連日メディアを賑わせましたが
税率の高い一時所得ではなく
雑所得と見る判決が出ました。
ただこの判決はこの方のように
「馬券を機械的に且つ網羅的に多数買い続けること」
でなければ
雑所得になりません。
一般的には馬券で得た利益は
税率の高い一時所得ですから
申告で損をしないためにも
各自が考えねばなりません。
とはいえ氏がこれだけの利益を
上げられたこともまた事実ですから
利益を上げるための手法は
やはり存在していると言えましょう。
馬券を売る側もまさかそこまで
やる人も居ないと思うくらいの
ある意味「狂ってる」と思われるような
突破力が必要です。
ギャンブルで家が建つかもしれないのは
夢物語というわけではなく
現実に有り得ることでもあると
このときはしくれは実感しました。
ただそのためには税金も意識して
取り組まなくてはなりませんし
並外れた発想力と予想力に
金銭管理能力が問われます。
そのためにできることは一種の「狂」に
身を委ねなくてはなりませんし
そこまでできるくらいでなければ
手が届かないものと思います。
・狂ってる・・・?
競馬に勝つために本気になれば
やはりそこには普通とは違う
圧倒的な独自の算段が必要になってくる
と思います。
はしくれも今に至るまでには
毎日のようにパドックに繰り出し
年長者たちの中に混じって
真冬も震えながら馬を見ました。
(今も見ていますが・・・)
正月返上で毎日川崎へ
自腹を切って通いつめたり
全国の競馬場を踏破しながら
旅打ちしたりして腕を磨きました。
同じ年齢でこれほどのめり込んで
パドックばかり見る人もあまり居ず
正直周りも呆れるほど
そればかりを繰り返してきました。
知人のAからは「ホースクレイジー」と
揶揄されることもありましたが
それくらいやっても凡才であるため
到達点にあるなどとは言えません。
それでも「狂」の精神を自然に
体現してきた10数年でしたし
今後もそういう姿勢でなければ
結果は出せないと思います。
かつて幕末の思想化・吉田松陰は
「狂」の精神について説きました。
新しい世界を拓くためには平時と
違う情熱の持ち方が要るのです。
競馬予想はサバイバルですから
いつでも平時ではありませんし
乱世で結果を残し続けるために
「狂」の精神は必要なのです。
・競馬予想に終わりはない
馬券で勝ち続けたいと思うならば
分析は常に必要ですし
それだけではなく自身の強みを
見つけていくことが必要です。
もちろんWIN5で一攫千金を
手にする可能性もありますし
宝くじ気分で買うと言うのも
悪いことではありません。
ただ、真面目に利益を考えるのなら
分析・研究を超えて行う
「狂」の精神の理解・体現が
求められると思います。
あなたらしい他人とは違う何かを
見つけられる競馬を目指して
当ブログも取り組んで参りますので
これからもよろしくお願い申し上げます。
そして情熱を維持して競馬の
収支改善を果たせますよう
はしくれは微力ながらこの場所で
祈りたいと思います。
*パドック狂いのパドック予想は―