トモの張りから分かること

 

トモ。

 

競馬用語でトモと言えば

競走馬の後躯を指す言葉ですが

これは尻から脚にかけての

広い範囲を指し示す言葉です。

 

このトモが司ることと言えば

走るために必要な推進力で

この部分が張っているかどうかが

良し悪しを知るためのポイントです。

 

トモの張りを見極めることは

プロでも難しいと言われていますが

パドックで馬を選ぶ以上は

避けては通れない道のりです。

 

はしくれもこの見極めが毎回

完璧にできるとは言い切れませんが

場数を少なからず踏んだために

判断できるようになりました。

 

パドックを見る際に大事なのは

全体のバランスと述べましたが

( パドックの見方、お教えします!

もし一部分だけを見ろと言われたら

迷わずトモを選びます。

 

今回はそんな馬体の中でも

特に重要なこのトモについて

その見方や張り方の特徴を

伝えて参りたいと思います。

 

☆トモとはどの部分?

 

先程述べたようにトモとは

競走馬の後躯に当たる部位ですが

言葉よりも画像の方が簡単に

分かるためこちらをご覧ください。

 

 

はい。

赤丸内がトモですね。

今まで尻、尻!と息巻いていたあなた

これからはぜひトモと呼びましょう。

(別に尻でも良いのですが。)

 

どうでしょう。

この部分を見ると

その大きさに気づきませんか?

 

競走馬は速く走れることが

命題とされる生き物ですから

できるだけ速く走れるような

筋肉がなくてはなりません。

 

そしてそれは推進力である

後躯につくのが自然な形で

この部分の割合が大きいのは

重要だからに他なりません。

 

外敵が迫ってくると後肢で

地面を蹴って逃げていきますし

外敵を文字通り蹴散らすのも

武器となるこの後ろ脚です。

 

掻き込むように使う前脚とは

役目が違って「戦う部分」で

後躯の方が大きくなるのは

自然なことと言って良いでしょう。

 

☆トモの張りとは?

 

それではこのトモがどんな形に

張っていることが望ましいでしょう。

実はこれについてははしくれは

3つの注意点を持っています。

 

1つ目は上部が張っていること

2つ目は外側部が張っていること

3つ目は真ん中が張っていること

この3つが注意点です。

 

それでは百聞は一見にしかず

画像で説明して参りましょう。

まずは1つ目の上部の張りからです。

 

 

この部分ですね。

 

ちょうど腰から尻にかけての

アウトラインが特に重要であり

ここがしっかりして見える馬は

ちょくちょく好走してきます。

 

ちょうど前駆にはキ甲と呼ばれる

盛り上がった箇所がありますから

トモの上部から吊り橋のように

バランスを整えている感じです。

 

トモが張っていて腰が甘いと

尻がせり上がって見えますし

体型の維持にも繋がっている

重要な箇所に違いありません。

 

次に2つ目は外側部です。

 

 

こちらはバランス云々ではなく

推進力そのものな感じ

後肢に力強さを与える

バネのような役割があります。

 

ここは陰になりやすいですから

見極めが難しく感じますが

大事なのは外側部のラインが

シャープに整って見えることです。

 

また画像では陰になっていますが

外側から陽の当たる真ん中へと

筋肉が盛り上がっていること

ご覧いただけると思います。

 

これだけきちんと張り出して見えて

血管も脚に浮き出ているので

トモの張りは十分過ぎるほどに

充実していると見て良いでしょう。

 

そして最後の3つ目の部分が

真ん中が張っていることです。

 

 

ここですね。

 

これは先の延長のようですが

それだけではありません。

ここは多くの名馬を見てきて

特に「何かある」場所なのです。

 

はしくれは特段馬の各部の

名称には詳しくありませんが

この部位が盛り上がって見えるとき

それは興奮してトモを見ます。

 

特にウオッカのライバルで知られる

ダイワスカーレットが優れていて

ジェンティルドンナにも見られましたが

発見できると興奮します。

 

画像のアエロリットも牝馬で

例えが牝馬だらけになりますが

トモの面積よりも張りで勝負する

細身のタイプに出てくる特徴です。

 

特にダイワスカーレットの勝った

有馬記念時は凄い張り方でした。

こちらに飛び出すようにせり出して

アピールしていたのを思い出します・・・。

 

またトモの面積が広いタイプに

ワグネリアンなどが挙げられますが

2歳時から抜けていた仕上がりは

ワグネリアン快勝!東京スポーツ杯2歳S2017結果

をご覧ください。

 

ということで・・・

 

今回は推進力の源

トモについての話をしましたが

あくまで一部分にこだわるより

全体のバランスが大事です。

 

それを踏まえた上でトモの張りを

確認できるようになってくれば

競馬の収支改善をするのに

一役買ってくれることでしょう。

 

また今回のモデルのアエロリットは

アエロリット―馬体の殿堂(7)

でも伝えましたので

そちらからもぜひ好仕上がりの

トモをご覧いただければと思います。

 

競走馬の進化を見守りつつ

相馬眼を得て向上を図り

競走馬をご覧になるあなたが

競馬をより楽しめますように。

 

*トモには「何か」ある―

「シークレットオブパドック」




投稿者: はしくれ

現役のプロ競馬ライターです。パドックが一番得意で、JRA全場を踏破。地方・中央問わず競馬が大好きで、ブログを通じて収支改善のお手伝いをしたいと思います。

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