こんにちは、はしくれです。
今日は
馬主になる為の条件・年収がどれくれい必要かや
誰にでもなれるの?
という疑問について答えたいと思います。
ところであなたは
「馬主」
という肩書きにどんなイメージを持っていますか?
とにかくお金持ち!とか
胡散臭そう!とか
色々なイメージがあるでしょうが
世の中にある肩書きの中でも
この「馬主」は広く知れ渡っています。
ただ「馬主」という言葉の響きが
なんとなく独り歩きをしていて
実際にはどんな条件なのか
誰にでもなれるものなのかどうか
そういうところはあまり詳しくは
知られていないように思われます。
そこで今回は特に
JRAの個人馬主
を取り上げて
どんな人が馬主になれるのかを
伝えて参りたいと思います。
それでは、参りましょう。
目次
馬主の条件・年収は?誰にでもなれるの?
個人馬主になる為には、お金持ちでなくてはならない?
まず最も知りたいと思われる
この疑問にお答え致しましょう。
個人馬主になる為には、お金持ちでなくてはならない?
この答えは・・・
YES!!です。
ああ、やっぱりそうなんだ・・・。
とがっかり肩を落とされたあなた。
馬主にはいくつかの形があり
自分の名義で馬を所有する
個人馬主とは別に「クラブ馬主」
「一口馬主」というのもありますから
ひとまずご安心ください。
ただ個人で馬を持つというなら
やはり
相当の気概と覚悟が必要になる
ことは確かでしょう。
では
個人馬主になる為の条件
とは一体何なのでしょうか。
早速その第一条件から
お伝え致したいと思います。
それは・・・
年収が2年続けて1700万円以上必要なこと、それも「所得」でなくてはならない
といういきなりの障壁です。
・・・・・・あれ、閉口してしまいました?(汗)
こんなの庶民にはまず無理ですね・・・。
はしくれは完全な庶民なので
この条件で既に脱落です。
収入ではなく所得が必要
という点も高い壁に思えます。
これだけでもいきなり「馬主」という
ステータスの凄さが分かるのですが
まだまだこれは序の口なのです。
稼ぎがあるだけではなくて・・・
そして第2の関門は・・・。
資産の額が7500万円以上有る事が条件です!
・・・あれれ、これは「お金持ち」ではなく
「大金持ち」ではないですかね?
さすがに知られた馬主の肩書き
このインパクトは絶大です。
経済大国日本のなかの
とりわけ一握りのお金持ち・・・
それが「馬主」です!
・・・はしくれは最早、フリーザに睨まれたクリリンです(汗)
(ドラゴンボールご存知無い方、申し訳ございません。)
それじゃあ一体どんなやつが、馬主になれるんだよ!(半ギレ)
という怒りの声?にお応えして
JRAが提示している
「個人馬主登録申請書」の「職歴の記入例」
をご覧いただきたいと思います。
う~ん・・・(汗)
これはもう・・・
「おはようございます、社長!!」
ですかね・・・?
それとも
「おはようございます、オーナー!!」
いやいや
「おはようございます、先生・・・!?」
一体どういう経緯で医師から
レストランのオーナーになったのか
その辺りはよく分からないですが
まず庶民の類ではないでしょう。
大体、こんな記入例自体が
そうそう見られるものではないため
やっぱり馬主界は凄いなあと
しみじみ感じてしまうところです。
これだけ見ても
「お金は絶対必須条件」
と言えるところですが
お金は有っても馬主になれない方々
も実は存在します。
お金があっても馬主になれない方
・破産宣告を受けている方
・禁錮以上の刑に処せられた方
・競馬、競輪、競艇法を破った方
・暴力団関係者
・JRAの身内(開催者側。調教師など)
という方々です。
個人馬主で活動する方は
これもクリアしなくてはなりません。
クリーンで且つ、高所得。
これでルックスが良かったら、女性にはモテまくり?
でしょうか。
恐るべし、個人馬主!!
さて
ここまで個人馬主の条件を
ひとつずつ眺めてきたわけですが
それだけで終わってしまうとしたら
はしくれの価値は半減です。
上記の条件を満たしていれば
馬主になれるのは分かりましたが
今度はこの事実を知ったうえで
馬券の収支改善を図る
のがはしくれの真骨頂です。
そこでまず知っていただきたいのが
賞金の8割は馬主がもらうことになっている
ということです。
ただでさえお金持ちなのに、こんなに要る?
と思うかも知れないですが
これには大きく分けると二つの
理由が存在しているのです。
その一つ目は
愛馬が勝利した際
身上金と言われる寄付金を
馬主が関係者に振舞う制度がある
という事が挙げられます。
これは規則にも書かれていますが
馬主に賞金が振り込まれる際
「身上金」が自動で差し引かれて、振り込まれる仕組みになっています。
これがいくらとは書いていませんが
それなりの額だと察せられます。
騎手に厩務員に調教師に
応援してくれた身近な人や
様々な交流を持つことから
割と大きな額がかかるでしょう。
自動で引かれても
「どうぞどうぞ」
という気概が持てる方でなければ
個人馬主で居続けるためには
厳しい制約かもしれません。
更に二つ目は
次の競走馬を買う事が大前提
となるからです。
これは強制とは言えないですが
JRAの規則を見てみると
継続的に調教師に馬を預けられる事
と書いてあります。
つまりは
一度馬を預けてそれっきり勝ち逃げをしようとするなら
馬主資格を剥奪される恐れがある
ということでもあるのです。
お金持ちでさえ、厳しい道楽
お金持ちなら馬を買うくらいは
簡単と思うかもしれませんが
ビッグレースを勝つ馬はほとんど
デビュー前から高額な馬です。
一度賞金を貰ったくらいで
安泰とは言えない額ですから
馬を買った時点で取り返せる
算段もつかないところなのです。
見本であるサトノダイヤモンドも
税込み「2億4150万円」
という取引額でした。
これだけの高額馬は希少でも
森調教師の本に拠るならば
少なくとも3千万円くらいの馬じゃないと厳しい
そうです。
それくらいの額を払えなければ
相応の結果が挙げにくいうえ
怪我や病気でデビューすらできずに
引退する馬さえいるわけです。
丈夫でキタサンブラックのように
数百万円の取引額で
「18億7684万3000円」
稼ぐ馬も居るのですが
やはりそれは更に稀な例です。
それだけに馬主に稼がせるのは
調教師の一大事業といえ
そこに馬券を買うはしくれたちに
ヒントとなる情報があるでしょう。
元が取れるかどうかも分からない
道楽に大金を払えますか?
そうして無理に馬主を目指すより
事実を活かして馬券の収支を改善するべき
ではないでしょうか。
もちろん馬主になるのが夢なら
この話しに意味などありませんが
ただ興味本位で記事をご覧の
あなたになら無意味ではないのです。
調教師が勝負に出やすいのは
そこで一つの事実を伝えると
調教師は馬主のお膝元で、勝負をかけて来やすい
と言えます。
「メイショウ」の冠名(かんめい)で知られている
松本オーナーを例に挙げると
古い話ですが
テイエムオペラオーに連敗していたメイショウドトウが
ついに先着を果たしたレースが
阪神の宝塚記念でした。
この松本オーナーの出身が
兵庫県明石市でもあるため
この勝利を偶然と語るには
あまりに説得力がありません。
28年かかってもぎ獲った
オーナー初めてのGⅠ勝ちが
出身地に最も近い場所の
阪神競馬場の舞台でした。
しかもこのメイショウドトウはその後
一度も勝てずに引退しており
いかに陣営がこの一戦に
執念を燃やしたかが分かります。
松本オーナーの座右の銘は
「人がいて、馬がいて、そしてまた人がいる」
ですが
競馬が馬の能力だけでなく、それを取り巻く人間でも決まる
ということを物語るものでした。
競馬予想を長くやっていると
人の力を感じる出来事が
多々見られるようになるわけですが
それが結果に影響する事は
改めて言うまでもありません。
ならば
それを少しでも解き明かし
馬券の収支改善に繋げる・・・。
そうしてはしくれは少しずつでも
収支改善を図ってきました。
今回挙げた例でまとめるなら
メイショウドトウが目一杯の仕上げで勝負に出るであろうことが
オーナーの出身地に近い競馬場でなら起こり得る
ことでした。
これほど顕著な例ではなくても
こういった陣営による思考は
使い分けやローテーションも含め
競馬予想の決め手にもなります。
また
勝負仕上げを察知するためには、相馬眼が大いに役立つ
ので
パドックのプロであるはしくれにも
ご注目下されば幸いです。
競馬の見方が深く広がれば
収支改善の役に立つのです。
時には予想する角度を変えて、競馬を見る事も必要でしょう。
競馬予想に更に詳しくなり
楽しく観戦していけますよう
当ブログはこれからも精進し
努めて参りたいと思います。