競馬の賞金の内訳は?誰にどれくらい渡るの?

 

こんにちは、はしくれです。

毎週開催される中央競馬ですが、その中でも

破格の賞金が設定されているレース

がありますね。

そう、メインの重賞レースです。

 

その1着賞金となれば、3億円に達するものもあり

やはりそれだけ注目度の高いレースと言えるわけです。

 

3億と言えば大金ですが

この宝くじのようなお金が

誰にどのように支払われているか

あなたはご存知でしょうか?

 

お金の流れには理由がある

それがビジネスの鉄則ですから

競馬の収支改善にもこれは関わってくる

ことです。

 

そこで今日はこの賞金の内訳と配分について

分かりやすくお話したいと思います。

 

では

賞金の中で一番の取り分を得るのは誰でしょうか?

 

え?全部馬主じゃないのかって?

これは違います。

では馬主は何割の取り分でしょうか??

 

・・・考えても分かりませんよね(汗)

正解は8割です。

 

馬が有っての競馬ですから

馬主が一番取り分が多いのは確かですが

まずはその8割を馬主が持っていきます。

 

1億円なら8千万円、豪気な話であります。

で、これが高い割合かどうか?

これは様々議論されますが

ここではそれよりもまず

残りの取り分の割り振りを見ていく事にしましょう。

 

 

では

馬主の次に賞金を多く取るのは誰になるのか。

それは・・・。

馬を管理している調教師、これが1割を持っていきます。

 

え?そうなの?調教師ってそんなに偉いの?

とお思いの方もいらっしゃるでしょうが

この方達が割合を多く取ることは

非常に重要な事

なんです。

 

なぜならば

調教師は馬を管理すると同時に

複数いる厩務員(きゅうむいん・世話する人)の給料や

馬のケアの為に必要な道具

飼い葉などの必要経費を

「自分で賄っているから」

です。

 

ご存知無い方は調教師と言うと

馬のお尻を気持ちよく叩く方という(?)

漠然としたイメージしかお持ちではないかもしれませんが

調教師の仕事というのは

一言で言えばビジネス

なんです。

 

馬を預かっている厩舎(きゅうしゃ)の

経営者・社長にあたるのがこの方達です。

 

では、残りの1割は?

この1割は・・・実は5分ずつ分かれます。

その内一つが騎手であり

もう一つが厩務員です。

 

これはどういう事なのか。

考えてみると競馬というものが良く分かります。

 

命がけで乗っている騎手がたったの5%で

苦労してお世話している厩務員が同じく5%。

その上に厩舎経営に砕身する調教師が10%で

所有するだけの馬主が80%。

 

これって何か不思議じゃないですか?

はしくれは最初

この事実がとても不思議に感じられました。

 

だって

ファンにとって身近なのは馬主じゃありません。

(北島三郎氏のような方もいらっしゃいますが・・・。)

騎手や調教師、厩務員の方々の方が

少なくともはしくれにとっては身近な存在です。

 

馬券で競馬が成り立ってるのに

ファンに近い方々の取り分が少ないというのは

おかしいじゃないか、と。

 

しかし、競馬はビジネスですから

胴元に近い存在がもちろん優先になるのです。

ここに実は競馬の収支改善のポイントが潜んでいます。

 

 

ではこの事実をどう考えるか見て行きましょう。

 

まず、馬主です。

この方達は普段忙しい方が多いです。

その上、レースの場所が住居と遠ければ

愛馬を逐一見に行くという事も

中々出来るものではありません。

 

ダイユウサクという馬が有馬記念を勝った時

勝つと思っていなかった馬主がその場にいなかった為に

表彰式には他の関係者が出ざるを得なかった

というエピソードもあるくらいです。

 

ですがもし馬主の居住地付近で

競馬が開催されるとしたらどうでしょう?

観戦機会も自然と増えます。

 

これをよく競馬会では「馬主のお膝元」と呼びますが

こうなると調教師はアピールの為にも

仕上げて出す事が多い

です。

 

ちょうどサラリーマンが

上司が近くに居るときは背筋が伸びる

ようなものです。

となれば

これを馬券の組み立てに活かす手はあります。

 

実際には馬の仕上がりをパドックで確認すべきですが

新聞やデータだけで予想する際

馬主の地元が把握できれば

それを予想に活かす事も可能

になってくるのです。

 

これらはメディアで競馬情報を集めるか

JRAのホームページで馬のデータを確認して

馬主の方の名前をネットで検索する方法があります。

大抵は名のある方が馬主をされていますので

どんな経歴をお持ちなのかを、把握できる事が多いです。

 

次に調教師についてですが

この方達の手腕としては

良い馬を馬主に預けてもらう

という、これが一番重要です。

 

まずは素質の高い馬を仕入れる。

これが何より大切です。

そうでなければ、結果を出すことはできません。

馬を買ってくれる馬主というのは

この方達にとって間違いなく生命線なのです。

その為馬主の前では無様な競馬は出来ないのです。

 

 

そして騎手。

これはもう言わずもがな

良い馬に乗りたいことは間違いありません。

 

となれば馬主とのパイプ

そして管理する調教師との信頼は

絶対に裏切れないところです。

 

ですから

この要素が噛み合った場合

好走確率が上がることは目に見えています。

競馬はチームプレイなのです。

 

最後に厩務員ですが

この方たちは調教師の判断どおりに

馬作りをしていく役目です。

ですので個人の影響力を考えるというよりは

厩舎の思惑が強く作用している

という考えが成り立ちます。

 

馬の健康状態を直接把握する方達ですから

コメントには馬と厩舎への配慮が必要です。

「強気、弱気の発言の真意」を考えるべき

でしょう。

コメントを鵜呑みにするより

パドックでの洞察が重要になります。

 

いかがでしたでしょうか。

今回は賞金がどのように渡っているかを見ることで

競馬界の仕組みの一つをざっとお伝えしてきました。

 

馬券を組み立てる上でこれらの知識は役に立ちます。

 

以前もお話した事ですが

この世界は「知る者が強い世界」です。

時には馬を見つめるのではなく、人を見つめる

という発想も必要です。

 

収支改善の為に役立つ知識は色んな所に眠っています。

はしくれも時間をかけてこれらを吟味してきました。

これからも沢山の情報の中から

役立つ記事をお伝えしたいと思っています。

 

それでは、今度の週末を楽しみにしながら・・・。

失礼致します。

 

*厩務員、そして厩舎の考えを「洞察する」には。

分かりやすいパドックでの勝負気配

をご覧下さい。

 




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