連覇。
昨年人気を背負って見事に優勝を果たした福永騎手が、シャフリヤールで連勝を果たした日本ダービー2021。
同馬は毎日杯から直行するローテというダービー狙いで、鮮やかに無敗皐月賞馬を交わし去りハナ差でゴールをしました。
様々なデータを覆しての一勝を飾った人馬でしたが、そんな日本ダービー2021の結果を回顧致します。
はしくれ
日本ダービー2021着順
優勝馬シャフリヤール
2着馬エフフォーリア
3着馬ステラヴェローチェ
日本ダービー2021予想&予想結果
本命◎エフフォーリア
対抗〇ワンダフルタウン
単穴▲ステラヴェローチェ
特注☆タイトルホルダー
買い目=馬連◎流し各100円、3連複◎一頭軸各100円、計600円。
予想結果=不的中
パドックロード配信結果
◎2着→〇6着→▲10着→☆17着でした。
のりしお
はしくれ
のりしお
はしくれ
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はしくれ
目次
日本ダービー2021結果・馬体診断
優勝馬シャフリヤール
まず優勝馬シャフリヤールです。
同馬はミストによる煙幕からツヤの判断が鈍ったのですが、2周目に確かめてやはり「良い」と判断できる仕上げにありました。選出に至らなかった事実は今後に活かしたいと思いますし、勝たれて仕方なかった仕上げだと、勝利後もただ思うところでした。
以前より腹袋がなくなって、スッキリとしたディープ産駒らしい、距離も全く問題にならない切れ味を感じる仕上がりでした。これは坂を上り切ったあとでも、直線の長い東京に向いた、可動域が広く瞬発力に富んだ馬体と言うことができます。
福永騎手も前が捉まらずに終わりそうだと思ったとのことで、そこから伸びてきたのはこの部分、絞れた腹目による効果でしょう。ディープ産駒にとって走りやすい馬場になったのも追い風でしたし、勝者に相応しい無駄肉の無い仕上がりにできていたと思います。
2着馬エフフォーリア
2着馬はエフフォーリアです。
同馬は皐月賞の時と比べ、多少前傾姿勢であるものの、相変わらず雄大な馬体から期待感の広がる馬体でした。全体の幅も一番大きく、いかにも東京に向いた馬体で、的にされる不利さえなかったなら優勝はこの馬だったでしょう。
それも含めての競馬でもあって致し方ないところと言えますが、決して力負けと言えないことはハナ差の着差からも窺えます。トモの面積、筋肉の質からボリューム感たっぷりなところまで、名馬を地で行く馬っぷりを見せ、魅了してくれた本命馬でした。
はしくれも同馬とともに敗れて、寂しい気持ちにもなっていますが、この超速馬場で早く抜け出し、胸を張れる2着だと思います。個人的には菊花賞の距離も問題にしないとも思いますし、また秋、素晴らしい馬体を見せて復帰してくれたらと思います。
3着馬ステラヴェローチェ
3着馬はステラヴェローチェです。
同馬は最後アドマイヤハダルと散々迷って非選出となり、多大な後悔と己の未熟さを痛感した馬となりました。マイナス12kgは前走より明らかに絞れたものでしたから、いつもと違うことに違和感さえなければ選出できたことでしょう。
そんな同馬は柔軟な馬体で相変わらず馬体を見る限りは、マイラー寄りですし距離延長も芝状態が後押しをしました。サトノレイナスにしてもそうですが、あまりに芝の状態が良いので、多少の距離延長は響かない馬場状態だったと思われます。
全体がふっくらとして後肢にかけてのラインも優美さがあって、毛ヅヤもよく、広いコースにも向く大きめのトモが目立っていました。懐が深く心肺機能も高いことは間違いないですから、持久戦になれば更に上昇しておかしくない仕上がりでしょう。
のりしお
はしくれ
のりしお
はしくれ
当レースでもご期待をくださり、誠にありがとうございました。残念なダービーになりましたが、この経験を糧にして参ります。ご一緒に上昇しましょう!
日本ダービー2021結果・回顧
レース動画
レース後の感想
JRAの変わり続ける芝状態に対応がし切れずに、時計勝負への対応力あるシャフリヤールを選べませんでした。ご覧下さり、はしくれと一緒に応援してくれた全ての方に、この場を借りて心から感謝を申し上げたいと思います。
データ分析では過去10年で3着以内の全30頭、一頭残らず芝2000m以上からのローテでもありました。毎日杯からの直行による優勝も記憶にありませんから、新王者から学ばねばならないことは多かったと思っています。
皐月賞をパスするローテのなか、必勝態勢で戦っていた、藤原厩舎や福永騎手も素晴らしい結果だったと思います。馬券的中した全ての方に、心よりお祝いを申し上げて、来年こそは的中できるよう、一から出直したいと思います。
のりしお
はしくれ
騎手のコメント
1着福永祐一騎手・・・「最高に嬉しいです。藤沢厩舎みんなで目標にしてた日本ダービーを獲れたということは、非常に嬉しいです。タイトな厳しい展開だったんで、決してスムーズな騎乗ではなかったんですけど、馬の力に助けられた勝利だと思います。追い出しを待たざるを得ないような状況でしたけど、最後の最後まで素晴らしい末脚を使ってくれました。最後まで勝利は分からなかったです」
1着藤原英昭調教師・・・「枠が良かったですし、スタートを決めて良い位置を取れて理想的だと思ったんですが、4コーナーで馬群が凝縮して、出すところがない、どこから出るのかと思って見ていました。エフフォーリアは凄いと思って見ていましたが、最後にぐっと良く脚を使ってくれました。エフフォーリア、サトノレイナスが強いのは承知していましたが、器用で乗りやすい馬です。条件が揃えばいい勝負ができると思っていました。共同通信杯で負けて、毎日杯は川田騎手がしっかり乗ってくれて、皐月賞も考えましたが、成長を促してダービーに直行したことが良かったです。メンタル面で強くなったと思います」
2着横山武史騎手・・・「人気に応えることができなくて、申し訳なかったです。流れが遅いなか少し力んでいましたが、よく走っていました。最後は勝ち馬に切れ負けしてしまいました。」
2着鹿戸雄一調教師・・・「上手く流れに乗れました。前も開いて、最後もバテずに走っていました。最後は切れ負けです。あの差は悔しいですね、でもそれが競馬。ジョッキーも上手く乗ってくれました。またやり直しです」
3着吉田隼人騎手・・・「もう少しペースが速く流れてくれると思ったのですが、流れてくれませんでした。それでも、力のあるところは見せてくれました。展開次第でダービー馬になるチャンスがあった馬です。ゲートが得意ではありませんが、今後そのあたりも含めて良くなる余地があります」
5着C.ルメール騎手・・・「1~2コーナーではいいポジションを取ることができました。ペースが遅くて、向こう正面では我慢が利きませんでした。直線もよく頑張っていましたが、外にもたれていました。いいレースはできましたが、完璧なレースではありませんでした」
日本ダービー2021結果データ
勝ちタイム=2分22秒5(良)
前半1000m通過=60秒3
ペース=スローペース(3秒3差・1000m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=33秒4(1位)
レース上がり3ハロン=33秒9
4角通過順=9→9→12番手
おわりに
今回は最低でもミドルペースになるとは思っていたのですが、それも空振りで馬場も超速馬場でお手上げ状態となりました。さすがに馬場も展開も違えば余程の運がない限り予想が、ピシャリと当たることはありませんし、致し方ない結果に思えます。
JRAの芝の変遷が数年で各段に早くなって、これが予想家にとって重要な確認事項になってきています。当ブログは特に今年に入り、予想の糧になることを考え、金曜時点でのアップが多くこれが裏目に出てしまっています。
中距離戦というよりスタミナの必要なマイル戦の様相で、スローの上り勝負ということが、顕著な結果だったと思います。これはスタミナが豊富に使えるエフフォーリアとの差が埋まるもので、そんななかでも2着した同馬の強さはやはり本物なのでした。
またパドックロード会員の皆様、ご声援ありがとうございました。安田記念でも巻き返しを期し、全速力でぶつかって参ります
はしくれ
のりしお