はしくれ
今週は桜花賞の発走に湧く阪神競馬場ですが、土曜日は古馬牝馬の重賞・阪神牝馬ステークスがあります。
阪神マイルという設定から桜花賞とも重なるものですが、当レースからはヴィクトリアマイルを目指す出走馬が多くいます。前年の優勝馬であるサウンドキアラも2着としていますから、重要な前哨戦でここを足掛かりにしたい一戦でしょう。
そんな阪神牝馬ステークス2021の調教診断から、好調馬を探していきますのでぜひごゆっくりとご覧ください。
目次
阪神牝馬ステークス2021調教診断・上位3頭を選出
調教1位:リアアメリア
<栗東 CW 稍重 67.8-52.3-38.5-12.2 G前やや強め>
今回1位に選出したのはリアアメリアと致しました。
同馬はいつも好調教を見せパドックでも期待をするのですが、ここのところ腰周りが少々寂しく映る仕上がりにあります。中内田調教師はピッチリと馬体を絞ってくるタイプなので、いきなりから結果が出るのですが2番が続かないこともあります。
同馬もこれまでは休み明けでの好走歴がないことも事実で、このあたりの仕上がりの状態は非常に気になることと言えましょう。しかし今回は追い切りとしても好タイムを記録していましたが、馬体面も細化は見えないので状態は良いように感じます。
ゴール前まで追われることなしに馬なりで抑えて走りましたし、直線の伸びはさすがに同馬のポテンシャルの高さを感じました。内容は良いのであとは結果が伴ってくるかどうかだけですが、期待できる状態にあると見て調教一番手に指名します。
調教2位:プールヴィル
<栗東 坂路 良 52.1-38.1-25.0-12.3 やや強め>
調教2位はプールヴィルです。
同馬は前走が11月のオーロカップ以来となるのですが、動きには切れがあって調教も好タイムを計時してきました。坂路を駆け上がる力強さは蹴り上げられた路面のチップから、十分に感じられるものでありスピード上位は変わらないでしょう。
昨年から馬体の充実にも目を見張るものがあったこともあり、見た目はふっくらとして体型もマイルまでなら持ちそうに見えます。間隔が空いているものの充実度が落ちたようには見えないので、2位評価に推しましたが実際、距離さえもてば勝負可能でしょう。
行き脚がついて回転も速くブレない走りを披露していて、ラストも12秒3とくるなら追い切りとしては合格点です。あとは久々の馬体が実際当日どれくらい仕上がりがよく、無駄がないかを見極められるよう集中して臨みたいところです。
調教3位:デゼル
<栗東 坂路 良 54.5-39.9-26.1-13.1 ほぼ馬なり>
最後はほぼ馬なりで追い切ったデゼルを指名致します。
同馬は1週前の調教で3頭併せを行いましたが、迫力ある馬体で4ハロンを51秒6としていました。ラストも11秒7で走り身上である末脚を活かして、切れのあるところを発揮したのは好感の持てるパフォーマンスです。
そして今週の追い切りの際は強く追うことなくフィニッシュして、4ハロン54秒5という余裕のある内容となりました。1週前に仕上がっているのでこれで良いという感じもしますが、欲を言えばラスト12秒台後半は見たいかなとも思いました。
それでも調教過程が非常に魅力的に映る内容ですし、時計面も優秀で追い切りも不足が有るわけではありません。2走前から+16kg増えた馬体もモノにしていますし、パワフルさも備えた今回ならまた好勝負可能と思います。
阪神牝馬ステークス2021調教診断・おわりに
毎度有料化を検討しつつ公開中の当コラムでしたが、パドックロード会員様向けにもう1レース公開します。GⅡニュージーランドトロフィーを配信させていただきますので、ご登録された方は診断をぜひ改めてご確認下さい。
先週ダービー卿チャレンジトロフィーの際は2~3位評価した、カテドラル・ボンセルヴィーソが4→5番人気で2~3着入線です。馬体面も見て判断できることがはしくれの強みでもあるので、この点を更に活かしてこれからも取り組んでいきたいと思います。
それでは今週の阪神牝馬ステークスも幸運を祈りつつ、パドックロードも頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。