ジンクス。
過去傾向を紐解くと突然現れるのがこの「ジンクス」ですが、日経賞は牝馬が勝てない重賞として君臨していました。はしくれも競馬歴を重ねても勝つシーンを見た記憶は皆無で、この傾向から牝馬は入れてもカレンブーケドールだけにしました。
しかし今回のウインマリリンはそんなジンクスを一気に打破して、33年振りの牝馬による優勝の快挙を果たしました。そんな一戦となった今回の日経賞の結果を振り返り、馬体診断とレースの回顧を行って参りたいと思います。
日経賞2021着順
優勝馬ウインマリリン
2着馬カレンブーケドール
3着馬ワールドプレミア
日経賞2021予想&予想結果
本命◎カレンブーケドール
対抗〇オセアグレイト
単穴▲ダンビュライト
特注☆ジャコマル
買い目=ワイドボックス各100円、計600円。
予想結果=不的中
パドックロード配信結果
☆3着→◎6着→▲9着→〇13着でした。
それではまず馬体診断から行って参りましょう。
目次
日経賞2021結果・馬体診断
優勝馬ウインマリリン
まず優勝馬ウインマリリンです。
同馬はこれまでと馬体が違いふっくらとした感じが抜けてきて、スラっとシャープな仕上がりにあって戸惑うほどの変身ぶりでした。牝馬は特にある時を境に馬体が変わることがあるのですが、今回は変化について行けずに配信では空振りとなりました。
会員様には大変申し訳なく反省を重ねましたが、元々こちらが本来の出来といえる仕上がりなのだと思います。そうでなければこの長丁場での強敵相手の上昇としては、説明がつかない走りでしたしそれくらいいつもとは違いました。
特に腹周りが絞れたうえで全体的にもぴっちりしていて、今までの同馬はどこに行ったとおもうくらい切れが増してきました。トモの大きさは変わりないですが前肢が弱く見えるほど大きく、目立った感じに見えていたこともこれまでとはまるで違うものです。
今回は完全に翻弄され悔しい結果となりはしましたが、今までにない経験を得られて、この点は興奮も覚えました。手塚調教師の仕上げとしても細いくらいの仕上がりでしたから、長距離仕様の新たな進化を遂げた同馬の今後に期待です。
2着馬カレンブーケドール
2着馬はカレンブーケドールです。
同馬はこれまでもずんぐりとした馬体を見せることはありましたが、今日は特にずんぐりと見せており不安を覚える馬体面でした。多少胴が詰まり気味にも見えてこの点を気にして切ったのですが、全く杞憂で上位の2頭に完全に降伏するところです。
やや冬毛混じりというか冬毛から生え変わりが起きているというか、毛並みも立ってあまり見栄え的にシャンとしたふうに見えませんでした。はしくれは穴も人気も無関係に馬体だけを精査しますから、こうなると少なくとも配信で取り上げる気にはなれませんでした。(申し訳ございません)
しかしこの仕上げで良かったことが結果から明白でありますから、再度自身を鍛えつつ相馬を改めて見直そうと思います。ただトモの張りやバランスの良さは相変わらずハイレベルでしたから、正直難解でしたが今後に活かせるるよう努めて参ります。
3着馬ワールドプレミア
3着馬はワールドプレミアです。
同馬は休み明けらしく馬体がやや緩い感じも見られましたが、全体のバランスに秀でており、ツヤもよく選出を致しました。相変わらず広い可動域から繰り出される末脚が秀逸で、柔軟性も高く年齢的衰えを全く見せていません。
2人引きでしたが気性的にも特段悪いことはありませんし、そもそも気にならない要素ですがしっかりとした歩様にありました。スタミナタイプで全体的にも滑らかさが勝ったタイプであり、いかにもバネのありそうな動きで懐も深く器があります。
前に馬を置けば粘りが利いた伸びのある走りができるタイプで、併せる形で追ってきてからはより食い下がったのも納得です。次走はもっと引き締まってくればよりスタミナが活きることでしょうし、馬体自体も迫力があるのでGⅠの舞台も楽しみでしょう。
ということで・・・
当レースはコテンパンにのされた思い出が刻まれたところですが、この日の配信は9レースでの一撃がスマッシュヒットしました。
〇1着→◎2着→☆5着→▲6着で入線し、上位2頭が6→7番人気と、馬連配当は10,500円という万馬券になりました。
パドックだけで本線の波乱を読み切った一戦となりましたが、毎日杯も本線的中でプロの矜持を結果で出しました。毎日杯2021結果&馬体診断・優勝はシャフリヤール
はしくれを信じご支援下さる会員様に感謝を申し上げ、更なる相馬体験と成るよう奮迅していきたいと思います。
来たる高松宮記念に向け、ご一緒に的中する感動を、変わらずお届けしていけるように全力で配信を頑張ります。
日経賞2021結果・回顧
レース動画
レース後の感想
今回はスローペースを睨んで立ち回り次第で残り目もある、前目の馬を中心に馬券を組み立てることにしたレースでした。狙いは悪くありませんでしたがウインマリリンの「牝馬」を気にして、馬券に加えられなかったことが正直心残りではあります。
はしくれ個人的にはジャコマルが願ったり叶ったりで逃げてくれ、相手が強すぎましたが5着と頑張ってくれて感動しました。やはり人気こそなかったのですが単騎逃げは怖い存在ですし、こうしてレースを楽しくするのにとても頑張ってくれて感謝です。
それから33年振りでの牝馬の優勝だけにとどまらず、2着も牝馬でワンツーしたのはガツンと頭に響いてきました。ジンクスはいつかは破られるもの、常々分かっているところですが、もう一度記憶に留めるように刻んでおきたいと思っています。
騎手のコメント
1着横山武史騎手・・・「最近なかなかいい騎乗がこの馬で出来てなくて、初重賞取らせていただいた馬ですし、能力あるの分かってたんで、なんとかいい結果残したいっていう一心があって、思わずガッツポーズが出ました。内枠引きましたし、おそらくジャコマルとダンビュライトが前に行くだろうと思って、そこで上手く折り合えればなというプランでした。いつもそうなんですけど、前下方にハミをとる馬なので、道中は結構しんどかったんですけど、それでもよく最後伸びてくれたと思います。結構前に行って粘らせるタイプの馬なので、何とか残ってくれという気持ちでした」
2着松山弘平騎手・・・「スタートよく、好位で脚を溜めることができました。早目に外から被されて我慢する形になりました。最後は差を詰めてきたように、力のある馬だと思います」
3着石橋脩騎手・・・「雰囲気が良かったですし、道中も落ち着いて走れていました。ストライドのいい馬ですし、徐々に外に進路を求めるようないい形で3コーナーを迎えられました。上位とは斤量の差が出たと思いますが、とても上手に走れていたと思います」
日経賞2021結果データ
勝ちタイム=2分33秒3(良・過去10年で4番目)
前半1000m通過=62秒9
ペース=スローペース(4秒2差・1000m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=34秒7(3位タイ)
レース上がり3ハロン=34秒9
4角通過順=2→6→4番手
当日のクッション値(午前7時)=9.8(標準)
おわりに
当レースは波乱傾向もあり大胆に狙いを立てていこうと、実績よりも調教や展開を重視しましたが失敗でした。しかし想定された展開にはあった一戦でもありましたから、もう少し力差を読み切れれば結果も違ったかも分かりません。
それから特に牝馬の好走が滅多にないことも懸念していて、こうもあっさりワンツーとなるなど意外性に富んだ決着でした。まだまだ競馬予想の高みには上れていないと感じていますし、それを楽しみつつまた次走での結果が残せればと思いました。
競馬はやはり推理する気持ちが湧いてくることが大切ですから、反骨精神を燃やして行ける結果は悪いばかりでありません。時代の移り変わりに流されず普遍的な技術を追い求めて、これからも競馬予想に真摯に取り組んでいきたいと思います。
そしてパドックロード会員様、今ご覧下さっているあなたへ、心よりの感謝を申し上げてお別れ致したいと思います。
今週も当予想にご来訪、誠にありがとうございました。また明日の予想結果の欄でもお会いできることを祈っています。