フラワーカップ。
勝ち馬に限らず出走馬から数多くの活躍馬を輩出、出世レースで知られる一戦に16頭が顔を揃えました。例年ペースはあまり上がらずにスローになることも多いのですが、昨年はハイペースで優勝のアブレイズは見事な走りでした。
今年は先週の不良馬場から回復を目指す馬場となっており、やや時計はかかってくるだろうと思われる中山競馬場です。そこで先行して脚が使えるエンスージアズムを本命にして、予想を展開致しますのでどうぞごゆっくりとご覧ください。
それでは早速まずは予想印と買い目を公開致しましょう。
フラワーカップ2021予想・印&買い目
本命◎エンスージアズム
対抗〇オレンジフィズ
単穴▲ユーバーレーベン
特注☆ホウオウイクセル
買い目=ワイドボックス各100円、計600円。
*牝馬限定GⅢチューリップ賞◎〇▲完全制圧。
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中山牝馬ステークスでも馬券内に2頭を選出です。
目次
フラワーカップ2021予想
本命◎エンスージアズム
本命はエンスージアズムです。
同馬はギリシャ語を語源とする「熱意」の名を冠した競走馬ですが、その名前通り追い切りの際は迫力ある内容を見せました。今週の調教診断の際2位に指名した内容でしたが、栗東CWを意欲あるゴール前強めの追い切りでした。フラワーカップ2021調教診断・上位3頭を選出
全体時計の良さだけではなく、末脚を伸ばす調整過程は、同馬が先行するだけではない馬だと物語る調教でしょう。そして同馬は前走優勝で2勝馬の仲間入りをしましたが、この前走では好タイムで勝ち、現在上昇途上にあります。
今の中山は先週不良の馬場から立ち直ってきたところで、ところどころ芝に凹凸のある状態でも不思議ないところです。こうなると差し脚を持つ馬には威力が削がれる可能性もあり、立ち回りの上手い同馬にとってプラスに働きそうなところです。
メンバー的にも前に行きそうな馬がそう多くはありませんから、ペースはスローからミドルになって、中団以降は遅くなるでしょう。こうなると前で楽ができるので前走くらい時計を出せるなら、好位から悠々と抜け出しつつ差し脚を封じていけるはずです。
同馬は既に例年優勝のタイムで同距離を走破しており、距離も2戦2勝と相性よく、稍重馬場でも勝利しています。つまりは時計がかかる競馬にも対応可能というところですし、その脚質からかなり安定の展開が望めそうな予想です。
あとは実際のレースの流れや相手の出方次第となりますが、フラワーカップ2021のメンバーは差し馬が多数派です。スローの立ち回り勝負となればこの馬の脚質が活きますから、本命に据えてどう競馬するか、注目していきたいと思います。
対抗〇オレンジフィズ
対抗〇にはオレンジフィズです。
今回敢えて狙いたい馬にはこのオレンジフィズが挙がるのですが、敢えてというのは間隔の開いたローテーションが気にかかるからです。
フラワーカップは過去の傾向で3か月以内の馬が優位で、同馬は前走のアルテミスステークスから5か月ほど開きました。この点は同馬が前走の際、3か月ぶりで凡走したため、休み明けは走らないタイプかもしれないという懸念もあるのです。
しかし画像のように調教では素晴らしい時計を出していますし、馬なりで52秒5はかなり調子が良いのではと思われます。そして管理する木村哲也調教師はふっくら仕上げてきますし、この点は牝馬なのでダメージが無いこと自体は良いと思います。
また同馬は調教診断での評価が1位だったばかりでなく、逃げ脚質も有利に映るため今回対抗評価としました。先ほど述べた通りこのレースはスローからミドルになりやすいので、馬場状態も踏まえると前目で競馬できることが理想的です。
もちろんレースはやってみなければ本当のところは分かりませんが、同馬は新馬戦で逃げを打って上がり最速も計時しています。この時は福島の新馬戦で芝1800mでしたし、似た形態の中山で逃げ切る同様の競馬も期待できます。
そして騎手は北村宏司騎手で、同騎手は先週ロザムールでも、僅差の2着に粘りましたから同じ舞台なのは頼もしいです。同騎手は先行も得意ですし馬のリズムを大切にするので、先週のように単騎で逃げたらかなり怖い存在となりましょう。
あとは逃げ馬が出てくるかですが、誰も行かなければ同馬が行って、スローに落とす競馬で引きつけて一伸びするのではと予想します。
単穴▲ユーバーレーベン
単穴▲はユーバーレーベンです。
同馬は前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは3着に入り、上がり最速の33秒6という時計を記録しました。これだけの末脚が使えたのは2走前より明らかに絞れて、腹周りの重たさがなくなった好影響と言って良いでしょう。
このときは一目見て絞れたなと感じられた馬体にありましたが、あまりに急激な変化のために印は回せない仕上がりでした。
それでも印通りのワンツーでフィニッシュとなった配信でしたが、あと少しで指名できたかなあと思い出すことのある結果でした。
とにかく元々馬体においては絞れさえすれば筋肉があって、かなり馬体の厚みがしっかりと目立つ牝馬らしからぬ馬体です。このあたりは父ゴールドシップに毛色こそ似てはいない馬ですが、良い馬だなと思える部分には共通するものを感じられます。
またこれまでの戦績を覗くと札幌2歳ステークスの際は、好タイムでソダシに追いすがって上がり最速を計時しています。このときは途中でまくって行き最後更に伸びた結果ですから、同馬は相当タフで末脚もしっかりしていると見て良いでしょう。
このことからフラワーカップ2021は人気に推されそうで、おそらく1番人気は同馬が獲得することかと思われます。そしてこれは傾向的に見ると追い風に出来る要素でもあって、過去10年で複勝率7割の該当馬にも選ばれるのです。
どこで動けば良いのか分からない難しい一戦になり得ますし、そういうレースで自ら動いて末脚が活かせるのが同馬です。2走前の敗戦が太目での分かりやすい結果でもありますし、馬体さえきちんと仕上がったなら安定感を発揮できるでしょう。
調教も悪くはなく4ハロン53秒4で駆けましたし、坂路でこれくらいの時計ならば状態も上がると思っています。実績も断然の馬ですからこのあたりがきちんと噛み合ったら、まくる競馬で一気に先頭を奪ってゴールするかもしれません。
特注☆ホウオウイクセル
特注☆はホウオウイクセルです。
同馬はフェアリーステークスの際本命に推したほどの仕上がりで、8番人気での好走劇はまだ記憶に新しいところです。
このときは個人的に馬連を買い足して的中となりましたが、思いのほか好配当になって、自身嬉しい誤算となりました。(当ブログ予想は残念ながら外れフェアリーステークス2021予想・本命はテンハッピーローズ)
今年は牝馬限定重賞で打点の高い配信をしていて、4頭中から上位に食い込む馬が多い結果となっています。そしてそんな的中をもたらしてくれた同馬の仕上がりは前走、非常に中山に向いた馬体が好感を得られた仕上がりでした。
まだ馬体は大きくありませんが非常にバランスに優れた馬で、トモも張り出して牝馬特有の切れも感じられる好馬体です。ミドルペースに強い牝馬ですがスローでも速い上りを繰り出し、敗れたとはいえ初戦の新馬も3着には食い込んで見せました。
ユーバーレーベンの出方を見ての進出が可能になる脚質で、中団よりやや後方にかけて前を見ながらの競馬になります。末脚が活かせるキャラクターから丸田騎手もじっくり行くでしょうし、何よりこの丸田騎手は4戦連続同馬に騎乗するのです。
コンビとしてのキャリアも優勢で重賞も既に経験済みなら、同馬の力を信じて一層、上を狙える競馬もできましょう。活躍馬を持って上昇したい騎手が鞍上なのは熱いですし、エンスージアズム共々「熱意」の面からも注目の存在です。
買い目
こちらは先週的中した中山牝馬ステークスのものですが、フラワーカップ2021も同様にワイドボックスにします。その威力は言わずもがな先週的中で証明致しましたが、ワイドは3着が許される点、重複もある点が強みです。
重賞公開レースの中には複勝買いしたものもありますし、当レースは楽しみを広げつつ的中を狙いたいと思います。組み合わせ次第では色気のあるオッズも予想されるところですし、混戦ムードのレースを楽しく観戦していきたいと思います。
過去の予想結果
またこちらからはフラワーカップの過去の結果を掲載して参ります。ご必要な方はリンクから結果をどうぞご覧になって下さい。
2020年優勝馬アブレイズ
過去記事なし
2019年優勝馬コントラチェック
過去記事なし
2018年優勝馬カンタービレ
当日のパドック予想
今週から3週目の配信に突入したパドックロードですが、創設以来毎月新規会員様にご加入いただいています。中山記念&チューリップ賞で3着以内を制圧して、その翌週は独占はないものの2頭馬券内は継続です。
◎1着→▲2着→〇3着→☆10着
◎1着→〇2着→▲3着→☆4着
〇1着→▲2着→◎4着→☆6着
☆1着→▲3着→〇8着→◎9着
◎2着→▲3着→〇5着→☆7着
先週4重賞の配信で3重賞の2頭馬券内と、ハイレベルな一戦でも変わらず安定感を発揮しております。今週も4重賞開催で非常に楽しみが広がりますが、はしくれの最大の武器でもある相馬眼にもご注目下さい。
これまでも同業を騙る人やパドックは無意味だという人など、様々な妨害を受けましたがはしくれは決して挫けはしません。パドックこそ予想家の技ですし競馬の華の一つなのであって、脅威だからこそやめさせようとする人たちに抵抗してきました。
その甲斐あって配信の最中に本命◎の選出馬が、重賞で8連勝をするなど結果をきちんと残してもいます。こういう結果が挙げられたことははしくれをご支持下さっている、会員の皆様のあたたかな思いに応えようとすればこそです。
当ブログは数ある競馬ブログのなかでも異質な存在ですし、それははしくれがプロの予想家で尚且つ相馬眼があるからです。プロの看板とその自負を背負い公言して結果を出し続ける。プロであれば普通のはずのことができているブログは少数でしょう。
パドックだけで予想ができるのは、はしくれにとっては当たり前です。そしてそういった武器がないならば予想家としては厳しいでしょう。もちろん時には良績が出せず悲しみに暮れることもありますが、はしくれは更に相馬を磨いて次の感動を求めていきます。
フラワーカップ2021は3月20日(土曜日)、中山競馬場第11レース15時45分発走予定です。