こんにちは、はしくれです。
今週土曜は中山競馬場でフラワーカップが行われますが、当レースには1勝馬が多く、混戦ムードが漂っています。そんななか調教駆けしないタイプの好調教も見られましたが、各馬順調な調整過程で仕上がりが楽しみなところです。
ここはGⅠで3着しているユーバーレーベンの姿も見られ、牝馬路線の力の掌握に役立ちそうな一戦であります。まずはそんな当レースの調教段階での良し悪しを把握して、実際の予想に臨むためにも上位馬をじっくりと見ていきます。
現在有料化も検討中のこの調教診断なのですが、このところご覧下さる読者の方が着実に増えてきています。それだけに一層技術を磨き上を目指したいと思いますので、これからもお楽しみいただければこれ以上ない幸いです。
それでは3歳牝馬の集った調教診断に参りましょう。
目次
フラワーカップ2021調教診断・上位3頭を選出
調教1位:オレンジフィズ
<美浦 南W 良 67.2-52.5-38.6-12.5 馬なり>
今回1位に選出したのはオレンジフィズと致しました。
同馬は木村哲也厩舎所属で3頭併せを敢行すると、内の2頭より常に手応えで優勢を保ってゴールしました。直線に入るまでの手応えも余裕を感じるものでしたから、追えば追うほど伸びていただろうと想像に難くない走りでした。
馬体が併せ馬で重なるため判断はできないところでしたが、素軽いフットワークで切れ味も感じられるシャープなフィニッシュです。タイムも4ハロン52秒5→ラスト12秒5としていますし、ラストに向かって伸びる末脚も非常に好感の追い切りでした。
馬なり調教での仕上げですし、無理なく負荷がかかっていますから、かなり好調教を積めたことは間違いないだろうと思います。馬なりでこのタイムは予定馬で最も速いくらいのものですし、あとは当日のパドック次第という当日が楽しみな馬です。
調教2位:エンスージアズム
<栗東 CW 良 82.6-669-51.6-.37.7-12.5 ゴール前やや強め>
今回2位はエンスージアズムです。
同馬は3頭併せの真ん中で仕掛けどころを迎えたのですが、隣2頭を置き去りにする勢いでグイっと伸びた走りでした。右隣の馬と競り合いになりゴール前やや強めに追ったため、全体時計も伸びてきましたが無理のない調教に映りました。
栗東CWを5ハロン82秒6は優秀ですし、追ってから確実に伸びたことがラストに向けた時計で分かります。4ハロン51秒6からラスト12秒5の末脚には、十分な切れと状態の良さがはっきりと窺えるところでした。
長めから乗り込んで状態良く、スタミナもついていると感じられ、得意の1800mなら最後までバテることはないでしょう。馬体も小さくは感じませんし、張りのあるところが目立ちますから、輸送さえ上手くクリアして来れば十分良い走りができそうです。
調教3位:リフレイム
<美浦 南W 良 51.4-37.8-12.4 やや強め>
最後3位はリフレイムとします。
衝撃のデビュー戦から同馬は常に注目されるところですが、特に前走は勝負気配の薄い調教が気になるものでした。結果も13着でしたし、結果が調教に左右されることが、分かりやすい競馬となりましたが馬体面はふっくらしていました。
元々雄大な馬格があって牝馬にしては大柄な馬体で、デビュー戦から目立っていただけに素質はかなり高い一頭です。ややバランスに難がありますから調教をきちんと積めるかどうかが、気がかりなところではありましたが今回は上昇を感じました。
4ハロン51秒4なら十分過ぎる時計と言えますし、ラストも12秒4と同馬らしい末脚の切れも見せています。距離延長がどう出るかでしょうが馬体面も太くは見えませんし、この状態を維持しつつ当日のパドックに期待を寄せています。
フラワーカップ2021調教診断・おわりに
毎度有料化を検討しつつ公開中の当コラムでしたが、パドックロード会員様向けにもう1レース公開しています。GⅡ阪神大賞典を現在公開中ですから、ご登録された方は診断をぜひ改めてご確認下さい。
先週のGⅢ中山牝馬ステークスでは1位に選出した、ランブリングアレーが見事7番人気で優勝を果たしました。馬体面も見て判断できることがはしくれの強みでありますし、この点を更に活かしてこれからも取り組んでいきたいと思います。
それでは今週の重賞戦もあなたに幸運がありますように。パドックロードも頑張りますのでよろしくお願い申し上げます。