不良馬場。
土曜日からの降雨の影響で
不良馬場となった一戦ですが
菊花賞2着からの参戦で
突き抜けて見せたアリストテレス。
スタミナを問われる馬場状態で
長距離戦を使ってきたことも
今回の馬場を完勝するのに
一役買ったように思われます。
坂に入っても末脚確かな
走りを見せてくれた同馬ですが
アメリカジョッキークラブカップ2021の
結果を振り返って参りましょう。
<アメリカジョッキークラブカップ2021結果>
優勝馬・・・アリストテレス
2着馬・・・ヴェルトライゼンデ
3着馬・・・ラストドラフト
<アメリカジョッキークラブカップ2021予想・印&買い目>
本命◎・・・アリストテレス
対抗○・・・サトノフラッグ
単穴▲・・・ウインマリリン
買い目・・・馬連&ワイドボックス各100円、計600円。
(予想結果=不的中)
・アメリカジョッキークラブカップ2021予想・本命はアリストテレス
勝ちタイム=2分17秒9(曇り・不良)
前半1000m通過=63秒3
ペース=スローペース(1秒4差)
勝ち馬上がり3F=37秒4(5位)
レース上がり3F=37秒9
クッション値(当日午前7時)=7,9(やや軟らかめ)
☆レース後のまとめ
・はしくれの感想:スタートを決めて馬場の良いところを譲らず進んだルメール騎手が、仕掛けのタイミングも含めて非常に上手く運んだ一戦だった。パドックでの仕上がりも上々のアリストテレスはスタミナも感じ、結果的に菊花賞経由馬によるワンツーも納得の馬場だった。ペースはスローでこの点も坂での粘りに繋がったと思えるが、的にされながら完勝したのは地力の高さゆえと感じられる。予想時にリピーターが来ないレースであることを気にしすぎてしまい、好調教をこなしていたラストドラフトを外して失敗だった。11着サトノフラッグは最内枠が最後まで響いた
・1着C.ルメール騎手のコメント:「全馬にとって馬場のコンディションは難しかった。重い馬場の血統は結構大事でしたね、今日。速いスピードできなかったけど、アリストテレスの手応えはとても良かったです。段々ペースアップしました。4コーナーで勝つ自信がありましたけど、この馬場で直線は凄い長いです。トップコンディションじゃなくてGⅡ勝つことができた。また良くなればGⅠで勝利はできます」
・走破タイム2分17秒9は過去10年で最も遅い時計(2012不良馬場時とはコンマ6秒差)
・上位3頭の4コーナー通過順は4→7→8番手
☆はしくれ個人配信「パドックロード」の結果
◎1着→☆2着→○4着→▲10着で
またしても重賞でワンツー的中です。
以下馬体診断を実施致します。
まず優勝馬アリストテレスです。
同馬は菊花賞の時より良く
お腹周りも絞れていましたが
毛ヅヤもよくフワフワに張っていて
とても好感を持つつくりでした。
全体的に柔らかさがあって
距離への対応力は十分で
一気の距離短縮も問題に
ならない仕上げだと思われました。
調教ではゴール前で多少の
もたつきを感じるところでしたが
その際に強めに追われたことも
粘りに繋がったかもしれません。
トモの丸みが特に秀でており
弾むような全体の充実は
今後の戦いでも十二分に
活かされてくるだろうと思います。
2着馬はヴェルトライゼンデです。
同馬は前を歩く馬をよけて
見辛いパドック中継でしたが
騎手が乗って更に皮膚がぴっちり
締まって馬場に合う仕上がりでした。
不良馬場でも相馬眼としては
対応方法があるわけですが
それは蹄の厚さやその他の
細部を見るわけではありません。
これについては拙著にて詳しく
解説した部分になりますので
先行者利益を守るためにも
ご一読下されば幸いです。
また同馬としては菊花賞より
馬体がシャープに整いましたし
そういう仕上げの方が同馬には
向いている仕上がりと言えるでしょう。
3着馬はラストドラフトです。
同馬は多少胴が詰まっていて
歩様もあくせくしていたのですが
全体がすっきりと引き締まって
馬場を味方にできる仕上げでした。
かなり選出には迷いましたが
それより上位にとった馬がいて
無印評価とは致しましたが
かなり高次元な仕上がりでした。
このところ中山の重賞では
追い切りでポリトラックを使った
スピードを感じさせる軽快な
動きをしている馬が強いです。
この手の仕上がりは筋肉質な
仕上がりにはなりにくいようですが
馬場に合ったシャープさができるので
今後も注目が必要でしょう。
それから・・・
このところブログ予想が不調で
なかなか的中とはなりませんが
パドックは変わらず結果を出して
更に相馬眼を鍛えています。
そこで普段から応援下さる
あなたに向けて今回は特別に
もう1頭上げて参りますので
相馬眼の足しにされて下さい。
その一頭はウインマリリンです。
同馬は今回6着でしたが
強豪牡馬に混じって善戦し
ハンデ53kgとはいっても
馬場の内目でよく頑張りました。
ご覧のとおり今回は毛を刈り
一見していつもと違いますが
これをやると筋肉が硬くなり
はしくれは割り引くことにしました。
もちろん手塚調教師の馬が
このようにするのは珍しいので
滅多に見られない場面としての
価値はあっただろうと思われます。
冬場は代謝が悪くなるために
それを促すためにやるのですが
外国馬にもよく見られるものの
仕上がりとしては割引きでしょう。
ということで・・・
今年は例年よりも馬券の
買い方に錯誤しているのですが
もう少し予想の精度を上げる
取り組みをしていきたいところです。
その上でこの取り組みで結果を
上げていきたいと思っていますし
どうぞこれからも当ブログ予想を
お楽しみ下されば幸いです。
また今週も調教診断で
上位に2頭が食い込みましたし
こちらも更に予想力強化に
役立てて参りたいと思います。
・アメリカジョッキークラブカップ2021調教診断・上位3頭を選出
パドックロードの会員様にも
更に良い予想が届きますよう
ご支援にお応えができるように
これからも精進して参ります。
それでは今回もご覧くださり
誠にありがとうございました。
どうぞこれからも「はしくれの予想」を
よろしくお願い申し上げます。
*GⅡAJCC、GⅢフェアリーS、愛知杯、京成杯ワンツー選出。
*重馬場の見方も解説した、はしくれの相馬眼の秘密は―