破壊力。
スタートの出遅れが影響して
後方からの競馬を強いられた
グランアレグリアが外を周って
全ての不利を破壊して優勝。
一頭異次元の豪脚を見せ
突き放して勝ったゴール前では
畏怖を感じる強烈な走りを
全ての競馬ファンに届けました。
あまりの強さに騎手の口からも
「信じられない」とこぼれましたが
そんなスプリンターズステークス2020の
結果を振り返って参ります。
<スプリンターズステークス2020結果>
優勝馬・・・グランアレグリア
2着馬・・・ダノンスマッシュ
3着馬・・・アウィルアウェイ
<スプリンターズステークス2020予想・印&買い目>
本命◎・・・グランアレグリア
対抗〇・・・ダノンスマッシュ
単穴▲・・・モズスーパーフレア
買い目・・・単勝◎100円、ワイドボックス各100円、計400円。
(予想結果=的中:単勝220円、ワイド310円)
・スプリンターズステークス2020予想・本命はグランアレグリア
勝ちタイム=1分8秒3(曇り・良)
前半600m通過=32秒8
ペース=ハイペース(2秒7差)
勝ち馬上がり3F=33秒6(最速)
レース上がり3F=35秒5
クッション値(当日午前7時)=10,4
☆レース後のまとめ
・優勝馬グランアレグリアはGⅠ3勝目(安田記念から連勝)
・C.ルメール騎手はGⅠ31勝目で当レース連覇(タワーオブロンドン)
・藤沢和雄調教師もGⅠ31勝目で当レース連覇(同上)
・グランアレグリアの生産はノーザンファーム
・C.ルメール騎手のコメント「今日は本当に信じられないです。(トレーナーとは)レースの前は何も言ってなかったけど…。レースの後は強い強いと言ってたね。今日は心配していましたがグランアレグリアは素晴らしいです。1200mのリズムに追いつけなかったからすぐ後ろの方になりましたし、心配しましたけどパニックしてませんでした。ペースが結構速かったので凄い脚を使いました。」
・藤沢調教師のコメント「スタートが良くなくて一瞬ヒヤッとしましたが、良かったです。以前より穏やかになりました。」
・ノーザンファーム空港・宮崎亘加(のぶかず)氏のコメント「本当にびっくりしました。ゲート入りに時間がかかったんで、戦闘モードがオフになったかと思いましたし、最後は届かないんじゃないかと思ってたんですけど…しびれましたね。本当に鬼脚っていうかゾクゾクする末脚を見せてくれましたね。(外厩の)天栄のスタッフからは余裕残しかもと聞いていましたが、厩舎のスタッフが上手く仕上げてくれたと思います。」
・優勝馬グランアレグリアは出遅れて道中後方2番手。4コーナーから外を回って進出したが、残り200m地点でもまだ10番手。そこから一気に坂を駆け上がり爆発的な末脚で圧勝。一頭異次元の走りを披露した
・走破タイム1分8秒3は2年前稍重馬場と同タイムで、過去10年では2番目に遅い時計
・優勝馬グランアレグリアの父はディープインパクトで、同種牡馬産駒の芝1200mのGⅠは初制覇
・2着川田将雅騎手「ゲートの難しい馬ですが今日としては最善の内容で競馬ができました」
・3着松山弘平騎手「勝ち馬の後ろからのレースでした。最後離されましたが凄い良い脚を使ってくれました。外枠でしたから頑張ってくれましたね」
・3着馬アウィルアウェイは大外枠(16番)から出遅れも、最後方から追い込み2着を確保。上がりは2位の33秒7
・4着福永祐一騎手(ミスターメロディ)「勝ち馬は強かったですね。手前は今日も変えていません。」
・上位3頭の4コーナー通過順は15→4→16番手
☆はしくれ個人配信「パドックロード」の結果
◎1着→▲2着→☆5着→〇10着でした。
以下馬体診断を実施致します。
まず優勝馬グランアレグリアです。
パドック画像が取れず返し馬となり、申し訳ございません。
同馬は変わらず筋肉量豊富で
鋼のような筋肉をまとって
前肢後肢とも成長しました。
ノーザンファーム空港のかたから
コメントにあった通りなのですが
腹周りには余裕が残されて
仕上がり切ってはいませんでした。
とはいえバランスもよく幅もあり
全体的に整っていた上
プラス12kgの馬体重でも
太目には見えない仕上がりでした。
ボリューム感が豊富な馬で
以前から目立った馬体でしたが
それを受け入れる器の大きい
しっかりとした骨格があります。
これだけスピードの出る馬なので
消耗も心配ではありますが
「一勝より一生」を大切に
してくれる藤沢師なら安心です。
チーム力の高さに加えて
スプリント能力も素晴らしいですし
馬体もマイル以下が合いますから
これからも期待できる逸材です。
2着馬はダノンスマッシュです。
同馬は前走よりも上昇し
ふっくらとして良い仕上げでしたし
腹周りをスッキリ見せたことも
好調を窺えるところでした。
バランスも良くトモの張りもあって
無駄な動きをしない良い歩様で
心身共にGⅠを狙える
仕上がりにあったと思います。
これくらいスカッと見せる馬体で
スプリント戦で強いというのも
変わらず柔軟な皮膚感を持つ
同馬だからこそできると思います。
安田厩舎の所属でもあるため
抜かりない仕上がりにありましたし
先行馬に厳しいレースをよく
食い下がった2着と言えるでしょう。
3着馬はアウィルアウェイです。
同馬は相変わらずバランスよく
柔軟な皮膚に目を見張りますが
無駄な肉も全くついておらず
激走も納得の仕上げでした。
かなりハイレベルな仕上がりでしたが
今までの同馬でも一番よく
GⅠに向けて本気で仕上げた
陣営の尽力も感じました。
高野調教師の管理馬ですが
さすがに筋肉がしっかりと付き
スレンダーな見た目でも十分に
ふっくらとした幅を感じます。
牝馬では最高の仕上げであり
まったくフロックではありませんし
次走以降反動に注意して
見抜いていきたいと思っています。
ということで・・・
今週はGⅠ開幕週を
的中することができたのですが
まだまだ秋はこれが本番、
気を引き締めて参りたいと思います。
それにしてもグランアレグリアの
最後の直線でのパフォーマンスは
衝撃の豪脚でしたし
忘れられない思い出にもなりそうです。
スプリンターズステークスと言えば
ウルトラファンタジーが逃げ切ったり
ダイタクヤマトが万馬券を出したり
驚いた記憶が多々あります。
そんなこのレースでも特に凄い
圧巻の差し切りとなりましたし
ご覧のあなたと共感できたことに
心より感謝申し上げます。
それでは来週もまたこの場所で
予想を公開致しますので
どうぞこれからも当ブログ予想を
よろしくお願い申し上げます。
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*10月重賞最初の2レースは本命◎が連勝(実は裏開催の日曜・中京メインも◎4番人気1着)
*その、はしくれの相馬眼の秘密は―
お疲れ様でした。
1頭だけ違う動物が混ざって走ってるみたいな感じに映りましたね〜
今日のレースでまたディープ産駒の可能性が広がったのではないでしょうかw
炭酸水さん!ありがとうございます。
炭酸水さんもお疲れ様でした。
本当にとんでもないレース振りに震撼しました。
切れ味で言うとデュランダルを思い出しますが、今回の破壊的なパワーというのは無二のものを感じます。
ディープインパクトは本当に偉大な馬ですね。
ディープインパクトにもありがとうと言いたいです。