インディチャンプ―馬体の殿堂(15)

 

優勝馬インディチャンプ(牡・4歳)

2019年6月2日(日曜日)

11R 安田記念(GⅠ)

東京芝1600m(曇り・良)

走破タイム:1分30秒9(クビ差)

馬体重:470kg(±0kg)

 

福永祐一騎手騎乗

音無秀孝厩舎所属

ノーザンファーム生産

単勝4番人気(19.2倍)

パドックロード評価:▲

 

第15回の選出馬は

最強馬アーモンドアイを退けて

春のマイル王の座に輝いた

4歳牡馬インディチャンプです。

 

 

適度な気合乗りにふわふわのツヤと

柔らかい筋肉をまとって

1周目から好調をアピールして

気持ちよく周回していた同馬。

 

並み居る強豪を退けての

初GⅠ制覇を飾りましたが

バネのきいた全体のつくりには

目を見張るものがありました。

 

父ステイゴールドの成長力に

母父キングカメハメハの良質で

豊富な筋肉量を受け継いでいる

そんな印象のある好仕上げでした。

 

この時期の東京競馬場と言えば

連続でGⅠが開催されますが

中でも3戦が組まれているマイルの

真骨頂と言えるのが当レースです。

 

毎週人混みの中でじっくりと

パドックに臨んでいた効果が

遺憾なく発揮されたのがこの

インディチャンプの安田記念でした。

 

 

▲1着→〇2着→◎3着→☆14着。

 

パドックロードでは3番手でしたが

上位3頭で3着独占

厚い印で的中できたことは

はしくれ自身財産になりました。

 

実はこの一戦を迎えたとき

糧になったのが同じGⅠである

NHKマイルカップと牝馬の

ヴィクトリアマイルの両レースでした。

 

ここで得たものを活かすためにも

インディチャンプは外せませんでしたが

その最たる理由となった2頭の

馬体をご覧いただこうと思います。

 

まずNHKマイルカップで出会った

2着馬ケイデンスコールの馬体です。

 

 

元々この馬は好きなタイプで

よく印を打っていた馬ですが

NHKマイルカップ当日の馬体は

「緩いのでは?」

という疑問が残りました。

 

結果2着に入線したため

この考えを改めたわけですが

それだけでなく全体のフォルムも

インディチャンプと似たものがあります。

 

やや胴詰まりで前後肢が厚くて

コロッとした弾むようなバネを持ち

ふわふわのツヤと薄い皮膚をしていて

柔軟性が強調されています。

 

この仕上げに舵を切れずに臨んだ

ヴィクトリアマイルでの選出結果で

安田記念では強い気持ちで

インディチャンプに印が回せました。

 

その要因となったヴィクトリアマイルの

優勝馬ノームコアがこちらです。

 

 

牝馬なのでお腹周りが一段

すっきり見えることを除けば

全体のバランスや柔軟性には

かなり共通するものを感じます。

 

2019年春の東京開催は

顕著な馬場悪化もなく行われ

スピードが出やすいという特徴が

継続していたシーズンでした。

 

そういう要因もあるとは思いますが

この3頭は特に似たつくりに見え

それが最後のマイル戦である

安田記念で活かされてきたのです。

 

このつくりは現在東京マイル戦の

雛形と言ってもよいつくりですし

もう一度3頭を連続で

ご覧いただきたいと思います。

 

まずケイデンスコール

 

 

そしてノームコア

 

 

最後にンディチャンプ

 

 

どうでしょう。

 

ちなみに3頭の馬体重はそれぞれ

ケイデンスコールが460kg(-6)

ノームコアが470kg(+4)

インディチャンプが470kg(±0)

やはり似通った馬格をしています。

 

更にこの3頭の共通点と言えば

ノーザンファーム出身馬であることで

偶然ではなく走る馬づくりを

探求した結果だと感じます。

 

種牡馬もそれぞれ

ケイデンスコールがロードカナロアで

ノームコアがハービンジャーですし

インディチャンプがステイゴールドと

決してマイルが全てではありません。

 

にもかかわらず似たつくりになるのは

走る馬には共通点があるからで

常々はしくれが提唱している

血統<馬体を裏付けるものです。

 

厩舎が違っても馬体が似てくるのは

外厩調整の影響でしょうが

ノーザンファームが目指す馬づくりから

馬券のヒントを得られるというわけです。

 

このあたりは

相馬眼を効率的に鍛えて収支改善する方法

でも伝えていますので

ぜひご一読いただければ幸いです。

 

ということで今回は特別に

他馬との比較を取り上げましたが

この日のインディチャンプは振り返ると

より仕上がっていたことが分かります。

 

相馬眼上達は一日にしてならず。

 

これからも数々の経験を積んで

皆様のお役に立ちたいと思います。

 

それでは今回の馬体の殿堂

第15回の選出馬は

安田記念2019(GⅠ)を制した

4歳牡馬インディチャンプでした。

 

レース回顧は

安田記念2019結果・優勝馬はインディチャンプ

にてまとめてありますので

よろしければそちらも併せて

ご覧いただければ光栄です。

 

*殿堂馬選出ルールは

馬体の殿堂―序章から

第14回選出馬は

ラヴズオンリーユー―馬体の殿堂(14)

をご覧ください。

 

投稿者: はしくれ

現役のプロ競馬ライターです。パドックが一番得意で、JRA全場を踏破。地方・中央問わず競馬が大好きで、ブログを通じて収支改善のお手伝いをしたいと思います。

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