パドックを極める。
パドックに臨み17年間
歳月を重ねたはしくれですが
未だパドックを極めたなどとは
口が裂けても言えません。
一生をかけて歩むとしても
到達できない境地でしょうが
一方で競馬の収支自体は
着実に改善されてきました。
当ブログをいつもご覧下さる
皆様はご存知と思いますが
その見方の極意は下記コラムの
で既にお伝え致しました。
これは初心者かどうかによらず
パドックを見ることの普遍性を
純粋に追い求めた道のりで
辿り着いた成果の結晶です。
時を重ねても古びないように
はしくれが死んでも役立つように
淘汰された論理の果てを明かし
提示した渾身のコラムです。
そしてこれをご覧いただくことで
お分かりいただけると思いますが
基礎として身につけるべき知識は
そんなに多いものではありません。
知識の豊富さだけで勝てるほど
競馬というのは甘くないですし
要点を抑えしなやかに耐えて
初めて上達がなせるものです。
極意というのは元々そこから
応用が利く様なものであって
それが到達点というふうには
はしくれ自身は捉えていません。
パドックを極める。
ですからこの命題につきましては
到達できないものと思います。
ですがその道を歩み続けて
広がってきた世界があります。
パドックのプロとして立ち続ける
「予想界の雑草」のはしくれが
独学と実践の末に望む
パドックについて述べて参ります。
☆最初の一歩
お恥ずかしながらはしくれは最初
全く馬を見ることがかなわず
どの馬を見ても同じように見え
当たるとも思っていませんでした。
ただ競馬に来ている「気分」のため
パドックを見ていたに過ぎないので
初心者どころか全く競馬を
知らない人と同じレベルでした。
データ予想では確かに競馬の
的中を得ることができましたが
パドックはまるで直感一つで
決めているような感じでした。
それが一変することになるのは
妻を誘った最初の日でしたが
ここがパドックという予想法と
本当に出会った日となりました。
それは忘れもしない2002年
4月27日の土曜日の
東京第5レース障害戦
10頭立てのオープン戦でした。
障害戦ということもあるため
紛れもあるかとは思いましたが
ここで妻がこれと指名したのが
最低人気馬の一頭でした。
はしくれはただ妻の言った馬を
尊重して単複を購入し
外れても良いからという気持ちで
その一戦を見守ってみました。
そして・・・
このガルフィンドリームが最初の
奇跡をはしくれに伝えたのです。
そのレースでは道中を捌いて
4コーナーでも衰えを見せず
一頭抜け出すような状態で
直線に向いたガルフィンドリーム。
完全に抜け出した同馬を見て
はしくれは声を張り上げましたが
このとき妻は何が起きているか
全く分かってはいませんでした。
直線では「勝つ」と思いましたが
競馬はやはり最後まで分からず
抜け出したこの最低人気馬を
猛然と追う馬が見られました。
1番人気のオンワードメテオです。
周りからはガルフィンドリームへと
送られる声援は全くなく
期待を背負って追い込む人気馬が
縋りつくように迫ってきます。
その直線はもう絶叫でした。
まだ改修が行われる以前の
古い東京競馬場の隅で
誰よりも大きな声を張り上げ
最後の決着を見届けました。
そして・・・
アタマ差。
猛然と追う人気馬を振り切り
ガルフィンドリームが勝利しました。
この衝撃ははしくれのその後を
大きく変えることになったのです。
☆単勝93,3倍の戦慄
初めてでした。
単勝9330円の馬券的中。
このような配当が獲れるのだと
何とも言えない充実に加え
いとも容易く穴馬を見抜いた
妻の永遠の15分間。
これまでテイエムオペラオーをただ
追いかけているだけだった競馬が
それまで全く知らない世界を
開く扉へと変わっていました。
はしくれの好きだったオペラオーは
レースの殆どが人気でもあり
このような配当を取れることは
ただただ本当に驚きでした。
(テイエムオペラオーに関しては 名馬とは―テイエムオペラオーに捧ぐ をご覧ください)
まだ付き合って少しだった妻の
払戻金に見せる驚き。
それ以上にはしくれの衝撃は
非常に大きなものとなりました。
当たった。
事実は何よりも重いです。
たとえそれが偶然だとしても。
いや、偶然かもしれないからこそ
妻をまたそこに連れて行きました。
☆パドックを極められるか
妻の的中は続きました。
もちろん外れることもありますが
当たりを重ねていたのです。
頭が固くて素直に現実に
向き合えなかったはしくれも当時
目の前で重ねられる事実には
反論しようがありませんでした。
なぜ。
疑問は常に巻き起こりました。
妻は完全なる一般人で
両親も競馬とは無縁ですし
はしくれに出会ったときも若干
競馬に抵抗を持っていました。
馬を見ることと繋がるとすれば
犬を飼っていたことくらいですが
その犬もただ飼われていただけで
トレーニングもしていませんでした。
雑種で捨てられていた犬ですし
人にあまり懐かない犬でした。
そんな普通の雑種の飼い主が
相馬眼を最初から持っている。
果たしてそんなことがあるものかと
疑問で仕方がなかったのです。
いきなり単勝万馬券に近い
的中を引き当てられるものかと。
複勝の1660円と
合わせて1万円を突破した
あの3分半を紡ぎだすのに
備わっている才能がどこで・・・
実は今も分かっていません。
ただ言えるのは競馬関係者か
そうでないかは無関係であって
見方さえブレてなければ誰でも
当てられるという事実です。
もしパドックを極める道のりで
競馬が収支改善できるなら
何も価値を持たないはしくれにも
希望が持てるように感じました。
☆武豊騎手の言うことは間違い
いずれはっきりと言わねばならい
ことですのでここで断りますが
武豊騎手の言う「意味なし論」
これは完全に間違っています。
( パドックは意味ない!? )
新馬戦でなら使えるかもなど
微妙な発言も聞かれましたが
重賞にしてもはしくれは既に
年間で実績を挙げています。
( 勝てる競馬予想家とは何か )
好調時は
のコラムの通りに結果も出ますし
少なくとも同騎手の間違いは
この時点で明白な事実です。
因みに上の画像は直近の
3月9日の配信ですが
1000万下房総特別で実際に配信されたものです。
◎1着(4人気)→〇2着(8人気)で
本線のワンツーでしたが
馬連が9,130円
馬単が16,940円という配当でした。
もちろんこのレースでもはしくれが
自身の手で配信をしましたが
パドックのみでもこういう結果を
残すことは可能な証明です。
ですので武豊騎手の言葉は
間違いだと述べた次第でしたし
騎手だから見る眼があるかというと
これは関係が無いと言えましょう。
ただ武豊騎手のファンの方に
誤解しないでいただきたいことは
はしくれも特に好きな騎手ですし
人格を批判したりはしません。
でも間違いは間違いな以上は
それは言わざるを得ないところです。
公に発言される以上は
これは致し方ないことですので。
武豊騎手は競馬サークルで
絶大な影響力があるので
そのような方に愛するパドックの
誤解を増やしてほしくはないです。
☆パドックを語ること
武豊騎手に限らずパドックを
意味なしという騎手はまだ居ますし
競馬予想家の多くもはっきり
その効果を示し切れていません。
それはただ単に自身に見る眼が
ないというだけの結果であるため
パドック自体の有効性まで
否定する根拠にはなり得ません。
一般人でも一から技術を
鍛えることが可能でありますし
これらの発言はファンにとっても
不利益な発言となっています。
はしくれは一パドック党として
同じように打ち込んでいる方へ
焦らずじっくり取り組まれるよう
ここで述べておきたいと思います。
馬を見て予想するのは本来
最も純粋な予想法です。
根気よく相馬眼を磨きつつ
予想力向上を果たしましょう。
☆最後に
今回はパドックを極めるとの
テーマでお話しを致しましたが
はしくれは挑戦を重ねるほど
この言葉は驕りだと感じます。
ですが高みを目指してこそ見える
景色が現れると思いますし
その一歩はまず当たるのだという
事実を知ることから始まります。
はしくれは個人配信の結果
それを証明して参りましたし
そもそも妻のように素人でも
当てられる人もいるものなのです。
極められないからと言ってすぐに
諦めるようなことでもないうえ
競馬の関係者かどうかなども
全く関係ない事柄です。
ですからこれから歩む方々も
既にこの道を歩む方々も
一歩ずつ着実に歩を進めて
上達してくれたらと思います。
競走馬が見せてくれる馬体の
美しさ感動を見逃さずに
パドック道を貫いていけたら
どんなに素晴らしい挑戦でしょう。
またあの光に溢れたパドックで
競走馬たちを待ち続けたい。
誰にも邪魔されない15分の
永遠の時間を楽しみにして。
*パドックのお供に
*はしくれの相馬眼の秘密は