サトノジェネシス―馬体の殿堂(11)

 

優勝馬サトノジェネシス(牡・3歳)

2019年2月3日(日曜日)

9R ゆりかもめ賞

東京芝2400m(晴れ・良)

走破タイム:2分25秒9(3馬身差)

馬体重:482kg(+4kg)

 

C.ルメール騎手騎乗

堀宣行厩舎所属

ノーザンファーム生産

単勝1番人気(1.4倍)

パドックロード評価:◎(コメントあり)

 

第11回の選出馬は

3歳限定戦・ゆりかもめ賞を制し

長距離適性をアピールした

サトノジェネシスです。

 

 

胴長で絞れたお腹回りで

発達した張りのあるトモを見せ

新馬戦(3着)から未勝利脱出後の

上昇を確実に感じられた同馬。

 

いかにも堀厩舎の仕上がりという

印象的な切れ長の馬体で

毛ヅヤもよく元気一杯の姿を

はしくれに披露してくれました。

 

父はディープインパクトで

母はマルペンサという血統で

全兄に有馬記念を制した

サトノダイヤモンドが居る良血馬です。

 

兄のサトノダイヤモンドは

パドックの見方、お教えします!

で教材になってくれた馬であり

同馬はその偉大な兄とは

年の差が3つほどあります。

 

両馬とも里見オーナー所有で

サトノダイヤモンドが2億3000万

サトノジェネシスが2億8000万

共に超高額(税抜き)

セリで落札されました。

 

落札額だけ見ればこちらの

弟の方が高額ですが

兄の存在もあって益々

高値がついたことも事実でしょう。

 

 

う~ん・・・美しい馬ですね。

 

ちなみにはしくれの好みで言えば

同馬よりもサトノダイヤモンドですが

3歳初頭の現時点での

完成度も兄が上と見ています。

 

もちろん同馬の馬体も十分

見とれるものがあるのですが

お腹の張り=内臓の充実度や

前後肢の筋肉量を見る限りでは

まだまだ線が細い印象です。

 

ただそれだけ成長の余地があり

仕上がりも新馬とは別格で

堀厩舎でじっくり育てられて

大きいところも狙えそうです。

 

 

またレースでは画像をご覧の通り

ワンサイドゲームという印象で

上がり最速で馬場を突き抜け

他の出走馬を圧倒しました。

 

2着はキタサンバルカンでしたが

兄サトノダイヤモンドと同じく

馬主対決も注目を集めた

ゆりかもめ賞2019でした。

 

ちなみにこの時配信している

パドックロードの印はというと・・・

 

 

◎1着→〇2着→▲6着→☆8着でした。

 

さすがにここでは一枚上だと

断言できる仕上がりにあり

きっちり差をつけての優勝は

納得のいくところでした。

 

この兄弟は父馬とはあまり

似ていないのも特徴的で

見栄えがする上に筋肉豊富で

パワーを感じさせる馬体です。

 

同馬を最後に母馬は既に

亡くなってしまっていますが

血統的な価値も含めて

今後も注目したい馬です。

 

また

同馬の馬体レベルを比較し

検証したいと思いますので

このレースの時に2着入線した

キタサンバルカンと比較しますと・・・

 

 

サトノジェネシスの方がやはり

胴長で包容力があります。

こういう馬体の方が長距離は

得意にできると言えましょう。

 

この2着入線のキタサンバルカンも

ノーザンファームの生産馬ですし

バランスも張りも良好でしたから

一勝の価値は高いです。

 

そしてお次は全兄である

サトノダイヤモンドと比較しますが・・・

 

 

やはり全体のバランスや張りでは

兄がまだまだ上に見えます。

 

ただ上のサトノダイヤモンドは

旬の時の馬体でもあるので

成長と仕上がり次第では

肉薄する可能性はあります。

 

競馬に華を添えてくれるような

活躍を期待したいと思います。

 

それでは今回の馬体の殿堂

第11回の選出馬は

ゆりかもめ賞を3馬身差で制した

サトノジェネシスでした。

 

ジェネシス=起源

という名の

繋がっていく未来を信じて・・・

これからも駆け抜けていく同馬の

走りを見守りたいと思います。

 

*殿堂馬選出ルールは

馬体の殿堂―序章から

第10回選出馬は

エアウィンザー―馬体の殿堂(10)

第12回選出馬は

アルクトス―馬体の殿堂(12)

をご覧ください。




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