競馬に勝ちたい。
そうです、そうですよね―。
当ブログをご覧下さる
読者の方の検索ワードに
このような言葉が上ると
はしくれは嬉しくなります。
はしくれも中々競馬で勝てず
苦しんできたものですから
この言葉が持つ切実な声に
共感ができるからです。
そして現在も生涯収支は
まだプラスに至ってはいませんが
回収率が100%を上回る日が確実に増えて
それと共にようやく競馬が
分かってきた事実があります。
インターネットの普及によって
個人がメディアを持つ時代になり
競馬ブログや情報ツールも
格段に発展しました。
ですがプロが手の内を開示する
競馬メディアは多いとは言えず
特にはしくれの特技・パドックで
奥義を出せる人は乏しいです。
そのもどかしさから自分自身で
パドック予想の配信を開始
実績を常に公開しながら
見方の極意も公開しました。
ですがこのところとある一件に
がっかりしたことがあります。
それは「パドック 見方」で打った際
1位に来ているコラムのためです。
2018年8月14日現在
はしくれのコラムは2位・・・
1位は某競馬ブログが
当ブログを抜いて輝きました。
(*2021年現在はしくれは2位ですが、順位は逆転しました。内容に変わりはありませんので、そのまま当記事をご覧ください)
(また検索順位は変動制です。ご覧いただいた日時によっても変化致します。ご了承ください)
このコラムを読んでびっくり
素人向けに書いたというのに
どこを見れば良いのかといえば
なんと「蹄」や「つなぎ」でした。
これはちょっと信じられないような
驚きの記述です。
先述のとおり私たちはいま
競馬に勝ちたいと思っています。
その為に有用な思考法や
手段をお話ししてきたのですが
上記のブログには困ったことに
論理の実践がされていません。
はしくれを暗に批判していると
見受けられる文章もありますし
今回は仕方なくそれに対し
反論を書くことに致しました。
(対象記事はPDF保存済み)
なんの実績も挙げないばかりか
無意味な理論を綴っている上
見るだけでも難しい部位である
「蹄」や「つなぎ」を持ち出しています。
失笑してしまいましたが
こんな視点で初心者が臨めば
盲目的にもなってしまいます。
そこで居ても立っても居られず
ここで筆をとったというわけです。
はしくれの記事は2位だとしても
一向に構いませんが
パドックの誤解を増やす行為は
やめていただきたい。
それではここからはそのブログへの
反論を開始致しましょう。
☆木を見て森を見ず
これまで何度も言ってきたように
馬体は全体が大事です。
一部分に捉われるのは
非常に危険な行為なのです。
「木を見て森を見ず」
という言葉は
まさにこのような状態を指します。
いかに蹄やつなぎを見るのが難しいか―
説明を致します。
①馬の歩速は速い
まずは
馬の歩速が速く、見極めが難しい
という点です。
ライヴで観戦できたとしても
この問題が立ちはだかります。
馬体のように大きなものを
眺める行為とは訳が違って
蹄を見つめるような行為は
非常な集中が必要です。
この集中が上手く行っても
目まぐるしく動く蹄を
全馬比較し切るというのは
容易なことではありません。
それははしくれが提唱している
全体を見る方法よりも
余程難度の高い作業だと
言わざるを得ません。
パドックに限らず競馬予想は
比較によって成り立っています。
比較が難しい行為では
精度も低くなってしまいます。
また
一点を見つめる行為は
過度期のはしくれもやっていますが
効果が出ないばかりか疲労も
著しく溜まります。
②蹄鉄を見る?
これも分からない理論です。
というよりおかしいですね。
装蹄師の方ならともかく
蹄鉄を見極められる初心者が
一体どこにいるのでしょうか。
③そもそも見えない
記事中でライヴ観戦ばかりを
勧めているのも気になる点です。
これはあくまで競馬場が
身近にある人が大前提で
そうである人も非開催時には
モニターが必要になります。
モニターでは馬体は見えても
蹄やつなぎはよく見えませんし
相馬眼を上達するのに
まるで役に立ちません。
だからライヴを勧めるしかない
という気持ちは分かるのですが
モニターでコツを得られてしまえば
現地に行く必要はありません。
しかもあらゆる競馬場の
パドック予想が可能なのです。
なので素人に蹄やつなぎを
勧めること自体が疑問です。
モニターでもライヴでもなんでも
パドックで競馬に勝ちたいんです。
見えない部位で一体どうして
勝負ができるというのでしょうか。
はしくれは実績的にも
モニターとライヴでそう変わりません。
むしろモニターの方がライヴより
分かっていることさえあります。
④「つなぎ派」というもの
「つなぎ派」と呼ぶべき人が
いるのは事実ではありますが
はしくれはこの方法には
あまり関心しません。
確かにバネを持っている馬には
しなやかで深さがあるものですが
全体を見られないと結局は
総合的な役には立ちません。
正直ここを見ないからといって
結果は殆ど変わりませんし
それよりバランス・幅の見極めに
時間を割くべきだと思います。
一応つなぎが良いと思える
サトノアーサーを紹介しますが
画像のとおりこれをパドックで
すぐに見極められますか?
それも素人の方がやるのは
ほぼ不可能だと思います。
⑤知識だけではどうにもならない
必要なのは経験です。
経験とはまず場数です。
部位を細かく説明しても
相馬眼は上達しません。
もちろん肉屋さんや畜産の
方々には必要なのでしょうが
「相馬眼の上達」
からは必要とは思いません。
部位の名前を知っているから
良し悪しが分かる訳ではないです。
⑥馬産・飼育のプロかは無関係
すぐに馬産や飼育のプロかを
持ち出すのも困りものです。
厩務員や馬産の経験が
問われるというならば
どうしてはしくれは今までも
実績を挙げられたのでしょう。
どうして同じようなパドック党が
次々に生まれるのでしょう。
幼駒を見極めて買い付ける能力や
競走馬を育成する能力と
目の前の競走馬を見抜く能力を
一緒にしてはいけません。
先の論理が正しいならば
はしくれの上達はなかったはずです。
それにはしくれの師匠である妻は
競馬新聞は読めませんが
一度目のパドックで既に
的中して見せてくれました。
素人でもセンスがあれば
当てることは可能なのです。
またこのことに関してはよく
武騎手も「パドックは無意味」
というような発言をしますが
騎手だから馬を見る目があると
言い切るのは驕りでしょう。
逆に優れた馬産家が騎手より
騎乗技術があるものでしょうか?
優れた予想家が調教師より
厩舎をまとめられるでしょうか?
一口に技術と言っても
色々あるのが競馬です。
「レース直前の馬を見る」
事に特化した人も居て当然です。
それは馬の世話をするとか
騎乗の技術とは無関係です。
(*とはいえ武騎手は好きです)
⑦一日って・・・
そしてびっくりしたのが
論理を検証した日数です。
コラムによれば検証した日は
5月3日とだけ記載があり
それ以前や以降については
何も記載がありません。
はしくれは現在の技術を
15年かけて修得しました。
地方も中央も無関係に
相馬眼を鍛え上げてきたのです。
それを土台にお役に立とうと
始めた配信が「パドックロード」です。
有料予想を提供するまでの
相応の下地があります。
修練を積んで報酬をいただき
生活の足しにしていく過程は
プロで自立していく人間に
なくてはならない過程です。
検証も修練もないがしろにして
ベタベタ広告を貼るような人が
批判できるようなことなど
何一つありません。
コラムを書くのに僅か一日とは
浅すぎる経験です。
単なる体験談ならともかく
ノウハウを伝える記事です。
読者の方に対してあまりにも
不誠実と言わざるを得ません。
⑧最後はアホらしくなった
これまでパドックのプロとして
一々反論してきましたが
書けば書くほどなんでこの記事が
1位なのかね・・・と呆れました。
グーグルのボットもさすがに
相馬眼まではありませんから
論理の確かさを見極めて
掲示するのは難しいでしょう。
対象のコラムの論理は
根本的に矛盾しています。
他人を批判する前に己の
論理を実証するべきでしょう。
パドックのことは特にはしくれの
土俵であり生命線です。
こちらの土俵に上がるからには
それ相応の覚悟を問います。
矛盾だらけの知識やコラムで
パドックを語らないでほしいです。
⑨まとめ
初心者向けに「蹄」や「つなぎ」を
勧めることの弊害・・・
・馬の歩速が速くて見えない
・蹄鉄の良し悪しなど分かりようがない
・モニター観戦時はまず使えない
「素人でも実践できるか?」
と言えば
まずできない
でしょうね。
また
~と言われています。
という記述が随所に見られる記事ですが
他人の知識のつぎはぎではなく
自身の言葉で語って下さい。
それにパドックはデータのように
数字で説明できない為に
言葉が抽象的になるのも
やむを得ないところですが
それを批判するところからして
分かってないなと思います。
コラムを書く人自身に見る目が
無くて苦しむのは勝手ですが
パドックで競馬に勝ちたい人
に教える段にはありません。
他人を否定しながら自分は
一般人だからと身を守るのも
人間性が疑われるところです。
メディアで発信する以上は
はしくれはプロと見なしますので・・・。
ということで今回は
競馬に勝ちたい
という主題でしたが
その武器であるパドックを
はしくれは特に愛しています。
それゆえに今回のことは
残念でなりませんでした。
にわか仕込みの相馬眼では
競馬は勝てるようになりません。
もちろん例外的な天才も
有ることは否定しませんが・・・
私たちは競馬に勝ちたい―。
だから予想力が必要です。
パドックを上達するのに
ためらってはいられません。