雨の日のパドック―こんなところに注意

 

雨。

 

たったこれだけのことでどれだけ

予想の苦労が増すことでしょう。

 

パドック党もデータ党にしても

競馬予想をする際には

この一事に大きく悩まされます。

 

はしくれは雨の日も関係なく

もちろんパドックを見に立ちますが

そこで起こる様々な苦労にも

経験を重ねここまできました。

 

そこで今回は雨降りの日でも

パドックを学びたいかたのために

雨の日の注意点をひとつずつ

お話ししていきたいと思います。

 

雨の日のパドック―こんなところに注意

 

 

ファン同士のトラブルに注意

 

まず何をおいても注意すべきは

ファン同士のトラブル

と言えましょう。

 

これは統計をとっていないので

はしくれの実感にはなりますが

雨の日は晴れの日の2~3倍は

トラブル目撃度が高まります。

 

それは大体アマのカメラマンと

年配のかたの口論が多く

その原因は主に場所取りから

パドックが見づらいこと

によります。

 

JRAはパドックを含む

付近の場所取りを禁止しており

椅子などを置いて出歩かないよう

度々注意喚起をしています。

 

パドックに物を置いて立ち去って

お目当ての馬が入ってくるなり

人をかき分け我が物顔を向け

最前列に立つ人を見るとき

憤慨してしまう感情面は

確かによく分かるところなのです。

 

一方でただ傘を持って立って

パドックを静かに眺める人に

「傘をさすな」

と上から目線でものをいう人もまた困りものです。

 

JRAは場所取りは「NO」でも

傘をさすまでは禁じていません。

 

はしくれ自身は今まで幸い

注意されたことはなかったですが

今まで近くで何度もこういう

トラブルにも遭遇してきました。

 

そもそも傘をさすなという人は

先にパドックにくれば良いだけ

それもせずに文句ばかり言うので

とにかくたちが悪いと思います。

 

このことから雨の日のパドックは

できる限りトラブルがなさそうな

場所取りをする人やうるさそうな

人を避けておくのが正解です。

 

集中の妨げになる要素は

極力取り除かねばなりません。

 

最前列を避けて立っていれば

場所取り客も気にはなりませんし

周りの人の性質を一応

観察しておくことが大事です。

 

はしくれは雨の日にはこの点を

まず注意してパドックに立ちます。

 

 

レインコートがあると◎

 

画像の武騎手も着ているように

レインコートがあるとベストです。

 

先のトラブルの回避のためにも

確実で有効な手段なうえ

集中力を維持する役割も

兼ね備えているものといえましょう。

 

はしくれはいつも雨のパドックは

傘と両方持参していますが

いざという時は傘をささないで

人の間からパドックを見ます。

 

そうしてでもパドックを見たいうえ

その方が当たるので当然です。

 

因みに福島競馬場では

雨に濡れずに観戦できます

傘やレインコートが不要になる

パドックが全てなら・・・と思います。

 

とにかく傘とレインコートによる

両方持ちは心強いです。

夏場は暑くて仕方ないですが

備えあれば憂いはないわけです。

 

 

京都競馬場のモニター中継に注意

 

画像は晴れの日の映像ですが

京都競馬場のモニター観戦時は

雨の日には注意が必要です。

 

それというのも他の場所と違い

雨が降ると京都競馬場では

カメラワークが全く違うため

厳しい戦いにもなるからです。

 

ただでさえ目の前で観戦する

ライヴ観戦時とは違いますが

周回数が少ないモニターで

経験を積むのもままなりません。

 

普段と違うカメラワークなうえ

馬体正面が映りにくいので

京都競馬の雨のモニター時は

かなりの困難が伴うのです。

 

どうしても参戦したいレースの

他はできる限り勝負を避けて

さすがのはしくれもこの状況は

全パスも辞さない構えなのです。

 

見切れなかった馬が数頭居て

その馬にやられてしまう機会を

わざわざ増やしてしまうギャンブルは

避けたいというのが人情でしょう。

 

「雨の京都モニターは要注意」

この点も大事な注意点です。

(京都競馬場は2020年秋開催後に大規模改修に入りました。これまでのパドックは見納めですが、今後のカメラワークに期待しましょう)

 

 

毛ヅヤが分かりづらい

 

さてここまでは環境に左右される

話が主題となっていましたが

ここからは

馬体面の見極めの難点

についてお話しをします。

 

この点ではしくれが晴れの日より

困難だと感じてしまうことは・・・

 

見出しにもあったように

毛ヅヤが分かりにくくなってしまう点です。

 

はしくれは勝負レースかどうかの

見極めを毛ヅヤに委ねるほどで

毛ヅヤが良くないと他がどんなに

良くても勝負することはないです。

 

最高の仕上げを求めるときに

この要素は不可欠な部位であり

全体のバランスや幅と合わせて

相当に注意を払っています。

 

ただ馬という生き物は大体

毛ヅヤの良い生き物でもあるため

太陽に照らさないと比較での

差がよく分からず困惑します。

 

雨の日はこの差がかなり小さく

分かりづらくなってしまうところで

総合評価に難点が多少

残るところとなってしまうのです。

 

かなりツヤが平均化されるうえ

馬体も雨を弾いてしまうので

どの馬も良いように見えてしまう

錯覚に陥るのが注意です。

 

こうなるとその他の要素が更に

重要度を増してくるわけですが

最悪ツヤを捨てる覚悟を持ち

雨の日は臨まねばなりません。

 

普段よりも頼れる部位が減れば

より楽ができるというわけでなく

信頼性が落ちてしまうために

注意がより必要になるのです。

 

よって雨の日のパドックは更に

疲労が溜まりやすい環境です。

 

最後はこの点についても少し

お話しを致したいと思います。

 

 

秘技「レースを見ない」

 

これはそのまま読んで字の如くで

レースを見ない

という選択です。

 

はしくれはパドックが命なので

とにかくパドックばかりやりますが

言ってしまえばレースはパドックの

「答え合わせ」に過ぎない「結果」です。

 

不利や騎乗ミスなども確実に

起こり得ることは確かなのですが

それがどうであれ仕上げに関して

良いものは良いと思ったわけです。

 

あまりにひどい着順が続けば

さすがに見方を振り返りますが

回顧と復習は記憶によって

後で反省すれば良いわけです。

 

結果を変えることは何人にも

できないはずなのが競馬ですから

パドックできちんと選べていれば

そこまで外れることはないでしょう。

 

データ予想と違ってこの点は

パドック予想は時短になる分

次のレースまでの猶予期間や

予想時間が限られるわけです。

 

とにかく一目この目で見るまでは

勝負度合いが分からないところで

雨の日でも答えを得るためには

頑張らなければならないわけです。

 

しかし雨の日には晴れの日と比べ

トラブルも多くなりやすいですし

不規則な動きや注意も多く

精神的にも疲れやすいです。

 

なのでレースは見ずに次に走る

馬たちのパドックに備えておき

レースを見終わる人が来るまでは

静かな場所で一休みをします。

 

レースは競馬の華でありますが

見ても結果に変わりはありませんし

予想する以外予想家にとって

できることは他にはないわけです。

 

プロもアマもその点に一片の

変わりはないだろうと思いますし

それだけに雨の日のパドックでは

こまめな休憩をおすすめします。

 

 

雨の日のパドック―まとめ

 

最後にここまで述べた内容を

もう一度まとめたいと思います。

 

雨の日のパドックでは―

・ファン同士のトラブルに注意(最前列を避け、周りを観察)

・レインコートを持参(傘と両方あると◎)

・京都競馬場のライヴ中継は注意

・毛ヅヤに頼るのは難しい

・レースを見ずに次レースに備える(疲労抑制)

 

開催競馬場にいるときでも

レースを見ないという選択肢は

最初はしくれも慣れないばかりか

正直言ってかなり苦痛でした。

 

やはりレースを見て楽しむことが

ファンとしては一番素敵ですし

予想家の観点から見てみても

記憶と臨場感は大事です。

 

パドックにもう20年近くも

打ち込む日々を重ねてきたなかで

いつの間にか慣れてしまいましたが

できればレースは見たいものです。

 

GⅠなどはパドックヴィジョンでも

レースを流してくれていますから

JRAのかたの尽力も

心より感謝致しております。

 

とはいえ疲労が蓄積されれば

またパドックを見られなくなるので

最後の手段としてレースを見ず

休むこともお伝えしてきました。

 

雨の日のパドックには晴れの日と

違った難点があるわけですが

これも競馬のひとつと捉えつつ

上達を楽しんで参りましょう。

 

重馬場向きの馬体まで解説

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