期待値を競馬に持ち込まないで

 

1枚の馬券がプラスになる見込みを

数値として表したもの―

それが

「期待値」

です。

 

突然ですがあなたは

「期待値」

という言葉をご存知でしょうか。

 

あらゆるギャンブルにおいて使われる

期待値という概念ですが

競馬においてこの概念は

果たして役に立つのでしょうか。

 

それを今回は検証していきたいと思います。

 

ではまず、結論から申し上げます。

この期待値は

競馬予想の役に立つのか

と申しますと・・・

 

こんなものは実に全く、

何の役にも立たちません。

 

・・・期待値党の方にとって

今回のコラムはかなり

「耳の痛い話」

になると思いますが

それを承知の上で早速

話を進めさせて頂きます。

 

そもそもこの「期待値」が

どんなものかと申しますと

ウィキペディアの解説には

以下のような記述があります。

 

確率論において期待値は、

確率変数の実現値を、

確率の重みで平均した値である。

期待値ーWikipedia(抜粋)

 

頭が痛くなりそうな文章ですが

平易に言えば先ほど述べた

1枚の馬券がプラスになる見込みを

数値として表したもの

です。

 

詳しい解説と計算式は

上記リンクに任せるとして

 

ここからは早速この

期待値と競馬予想の関係

について見ていきましょう。

 

 

☆競馬の期待値の公式

 

まず

競馬の期待値の公式

になりますが

的中率×オッズ=期待値

という式になります。

 

この期待値が「1」を超えれば

その馬券がプラスになる

という理論なのですが

実際に当てはめてみると

すぐに無茶な理論

だと分かります。

 

論より証拠ですので

実際に計算してみますと・・・

 

単勝3倍の1番人気の期待値は

1番人気馬の単勝確率約30%×オッズ3倍=0.9

となります。

 

「1」を超えていないので

収支はマイナスになるはずですが

この時点で既に意味不明な答え

になっています。

 

なぜなら

単勝3倍の1番人気に

100円買って当たったのなら

200円のプラスだからです。

 

「1」を超えないとプラスにならないっていう

理論自体がもうガタガタですよね?

公式がいきなりから全く通用しないのです。

 

☆3.4倍以下は買うな?

 

先の期待値の計算で言えば

3.4倍以下の1番人気馬は

単勝を買ってはいけない

という事になります。

だって、期待値が「1」以下になるのですから。

 

期待値を競馬予想に持ち込む

予想家の多くが

この事実からオッズが低い馬を軽視する

傾向にありますが

それは的中率と配当のバランスから

割に合わない

と見るからです。

 

ですが

3倍の単勝を一点買いしたとして

そこで当たって帰れば回収率300%達成です。

期待値が1を超えないからって

それが何になるのでしょうか。

 

☆おかしな期待値予想家

 

更に「期待値」を重視しながら

おかしな事を言う予想家もいます。

それはこんな事例です。

 

「あの馬は十中八九、勝つ。

だが単勝は1.5倍、それなら買うのは馬単だ」

 

果たしてそうでしょうか?

計算してみましょう。

 

十中八九と言っているので

80%(的中率)×1,5(オッズ)=1.2(期待値)

となりますね。

 

あれ、期待値が「1」を超えていますよ。

これって買いじゃないですか?単勝馬券。

 

しかし時すでに遅し。

馬単に流して相手が来ず、無惨にも散る・・・。

せっかく当たっていた計算も

無意味に終わるのでした・・・。

 

☆そもそも不可解なこと

 

さてここまでは

期待値が1を超えてなくても

十分プラスが出せる実例

期待値が正しかったのに

無意味にしてしまった実例

を紹介しました。

 

ですが

本当はそんなこと

ハナからどうでも良い

のです。

 

なぜなら、この期待値には

もっと大きな謎が残されている

からです。

 

ではその大きな謎とは何か。

それは「的中率」にあります。

 

 

☆的中率とは?

 

ちょっと振り返ってみますが

1番人気の単勝馬券でオッズ3倍の期待値は

30%×3=0.9

だと述べました。

 

ですがもし

上記の1番人気の単勝的中確率が

30%→50%に上昇すれば

50%×オッズ3倍=1.5(期待値)

という答えになり

3倍のオッズでも十分買える

という事になります。

 

つまり

的中率を上げられれば

オッズが低くても買える

わけです。

 

ですがこれには

非常に大きな問題

が立ちはだかります。

 

それは

加算した20%分は

どこからやって来たのか?

という問題です。

 

☆確率を上げるためには

 

はしくれは以前

JRAの膨大な資料の中から

1番人気の1着率を調べた事がありますが

それは大体30%くらいでした。

 

この数字よりも単勝の的中率を

高く設定するためには

人気以外の要素を加味するか

人気よりも信用に足る何らかの要素が必要になる

わけです。

 

でも

その「要素」って何なのでしょう。

 

その馬のコース適性とか

レースのメンバー構成とか

騎手とか馬場コンディションとか

競馬予想には様々な要素が

複雑に絡み合っています。

 

何をどれくらいの割合で読み

的中確率に含めるべきか?

正確な計算式がなくては公式が成り立ちません。

 

そもそも

競馬予想の腕が神クラスでもない限り

数値を正確に決める事などできるはずがありませんし

その数値どおりの結果もハナから期待できないのです。

 

こういうことを一々数値化している

予想家もいるようですが

結局は的中率を導く部分は

その予想家の個人的な嗜好でしかない

のです。

 

つまり

期待値の出し方としては公式が存在しても

競馬において的中率の出し方には公式が存在しません。

そのため期待値の公式そのものが全く機能しない

のです。

 

 

☆ペテンである、ということ

 

逆に言えば

期待値なんて無視して良い

ということです。

それは先述の単勝馬券の例から見ても明らかです。

 

実際役にも立たないことを

さも競馬で勝つための理論

と声高に叫ぶ人がいますが

これはペテンですね。

 

こういう事を叫ぶ人について行ってしまったら

お金がいくらあっても足りませんし

そもそもこれを叫ぶ人には

競馬予想の本質が見えていません。

 

大事な時間を期待値なんかの計算に使うより

パドックの見方、お教えします!

競馬新聞の読み方を大公開!プロが教えるコツとは

でもご覧いただいた方が

遥かにあなたの役に立ちます。

競馬予想は地道な作業の積み重ねなのです。

 

更にびっくりするのは

この期待値を標榜する人の中には

実際にはろくに計算もせずに言っている人もいる

くらいで

こうなるともう何と言って良いのやら分かりません。

 

ですから

競馬の収支改善

真剣に考えているわたしたちにとって

期待値などに付き合う暇は一秒たりともありません。

 

☆期待値とかじゃなくて・・・

 

そもそも

期待値なんて考えなくても

要はなるべくプラスになる買い方をすれば良いだけです。

 

誰だって馬券を買えば

少なからず考えることを

ただ一々難しい言葉で言っているに過ぎません。

 

ですからはしくれは上記のような

期待値がどうのこうのと言う予想家は

ハナから全く信用していません。

あなたも気をつけましょう。

 

☆期待値は予想法ではない

 

そもそも期待値というものは

プラスを出すための計算に過ぎず

予想法ではありません。

 

確たる予想技術無しに使えるものでもありませんし

予想技術さえあれば、そもそも無意味です。

 

もしあなたがどこかのペテン師に吹き込まれて

期待値なんかを追い回しているのであれば

今すぐにでも計算を止めて

芝適性の把握にでも努めて下さい。

芝状態と芝適性。知らないと損をする?

 

また

期待値なんかは計算しても

オッズによってはガミりますから

その事でお困りの方は

ガミるのなんか怖くない、回収率の向上へ

をお読み下さい。

 

ということで今回は

期待値についてお話しました。

実践的でも知識的な役にも立たないことは時間の無駄です。

 

はしくれは当ブログをご覧下さるあなたに

競馬の収支を改善し

幸せに競馬を楽しんでほしい

のです。

 

ですから

期待値なんかの考えを

競馬に持ち込んでいるとすれば

それは特に見過ごせない

のです。

 

最後になりましたが

競馬予想では何をおいても

予想技術を磨く事

付随する的中の感覚を鍛える事

そして負けん気が大事です。

 

的中の感覚を鍛えるには

的中に必要な感覚とは・・・?

負けん気に関しては

負けない、負けたくない。

もどうぞご一読下さい。

 

それでは

期待値を蹴っ飛ばして

あなたの競馬の収支改善が果たされますように・・・




投稿者: はしくれ

現役のプロ競馬ライターです。パドックが一番得意で、JRA全場を踏破。地方・中央問わず競馬が大好きで、ブログを通じて収支改善のお手伝いをしたいと思います。

「期待値を競馬に持ち込まないで」への8件のフィードバック

  1. 芝適正なりなんなりはみんなやってるんじゃないか?プロを名乗るならそれ相応のことを言わないと。

    1. 山田さん、ありがとうございます。
      はい、もし山田さんの仰るとおりだとすれば、それだけに期待値などにかまけてはいられない、という事です。役に立つ知識を知らずに期待値などに没頭しないよう、プロとして今後も注意を呼びかけたいと思います(^-^)

  2. 1番人気の勝率が約30%であって、単勝3倍の勝率が30%ではありません。

    期待値では飯は食えませんが、飯を食うための考え方として期待値を理解する必要はあります。

    回収率100%を超えるために試行錯誤していることが期待値を求めているのと同じ行為ではないでしょうか?

    1. 通りすがりさん、ありがとうございます。
      お言葉ですが、文中で1番人気の勝率を30%と記述していますので、よくお読み下さればご理解いただけると思います。

      残念ながら期待値を理解しても馬券では勝てません。もし計算するのであれば、裁定取引になるレースを探される方がよいと思います。

      勝つためにできることを考えた結果、期待値の概念を学んだというのは悪いことではありませんが、実用性に乏しい論理に時間を割いては居られません。
      どうか通りすがりさんが、より役に立つ論理を学べますように。

  3. 単勝一番人気の勝率が30%でオッズが3倍なら期待値は0.9なのに当たったら回収300%なのはおかしいみたいに言ってますが、一回買って当たったときだけのことを言ったら的中100%なんだから、そりゃそうなりますよ。

    勝率を数値化できない。だから気にしても意味がない、という点は同意ですが。

    1. mさん、コメントありがとうございます。
      仰る通りはしくれは当然のことを言っています。
      ただ、当然のことを当然に思えなかったり、
      そのために時間を無駄にする方がいるのも事実です。
      このコラムはそんな方に向けたメッセージとして執筆しました。
      mさんは既にご理解下さっているので、なぜこんなことを言うのかが疑問だったのだと思います。
      期待値よりも回収率、頑張りたいですね。

  4. 僕も馬券に期待値を持ち込むのはどうかと思っています。

    期待値派の人は、ギャンブルは長期的には一定の確率や払戻率に収束すると考えています。
    これ自体は理屈としては正しいと思いますが、問題は収束までの期間と資金ですよね。
    時間も資金も無限ならいいですが、有限である以上、収束を待つより当てにいくほうがいいですよね。

    1. ポン太さん、ありがとうございます(*^^*)
      初めてこの記事に肯定的なご意見をいただくことができ嬉しいです。
      はしくれが訴えたかったのはまさにこの「当てにいく」という部分でして
      この繰り返しからしか実際に勝つことも、感触を掴むこともできないと思います。
      はしくれは時間も資金もまさに有限ですから、まさにこの部分をおろそかにはできないわけです(^^;)
      お互い楽しみながら上達したいものですね☆
      コメント下さりありがとうございます(*^^*)!

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