パドックは意味ない!?

 

はしくれはパドック党です。

もう16年になりますが

最近こちらの外部記事で

武豊騎手の発言が取り沙汰されていました。

武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天

 

ギャンブルジャーナルという

サイトの記事なのですが

以前から発言している通り

武豊騎手はパドックを見ても

馬券は獲れないと発言した

という内容です。

 

これについては、はしくれも以前

パドックは当たる!

でお伝えしましたが

武豊騎手のこの発言は

あくまで騎手目線の話です。

 

ですが今回ははしくれの落胆が

非常に大きい出来事でしたので

敢えてもう一度この事に関して

お話したいと思います。

 

まず、落胆した理由ですが

武豊騎手のみならず

この記事ではM.デムーロ騎手

和田竜二騎手の意見も紹介されていたからです。

 

これらの騎手は皆はしくれが

尊敬している騎手の方たちですし

命を張って騎乗してくれる騎手の方には

はしくれはいつも感謝していますが

このような発言は

どうしても承服できません。

 

なぜならそれははしくれのような

実際にパドックで結果を出している人間

にとって

死活問題になりかねないからです。

 

ただでさえ尊敬する相手に

自分が大事にしている技術を

意味ないと言われる事はそれだけでショックですが

更にそれが自身にとっての

セールスポイントなら尚更です。

 

確かにパドックは簡単ではありませんし

経験と勘が必要ですが

それはそもそも騎乗技術に関しても

言えることではないでしょうか。

 

はしくれは16年間

パドックで馬券を取るべく

鍛え続けてきた人間です。

言ってしまえば騎手の方が

馬に乗るプロであるのと同様

はしくれは一馬券師として

馬を見るプロなのです。

 

同じプロ同士なら

分かりきった事かと思いますが

一流の技術を得るのに

どれほど労力を注いだ事か。

 

はしくれはまだまだ途上ですし

武騎手ほどの天才はありませんが

簡単にこういう発言は

してほしくないところです。

 

はっきり言って馬を見ても分からないのは

馬を見る目がないからですが

馬に乗れもしないのに

馬なんて乗れるわけない

ともし何かのプロが発言したら

やはり騎手たちも同じように

落胆するのではないでしょうか。

 

「パドックは意味がない」

これは真実ではありません。

こういう風潮が広まって

万が一にもパドックが撤去されでもしたら

はしくれはこれらの騎手を恨みます。

 

そもそも冷静になってみれば

これらの発言はおかしいし

的を射ていないと分かります。

その理由を説明します。

 

①騎手は自分の馬ばかり見ている

 

そもそもあるファンが一つのレースで

一頭の馬だけをパドックで見続ける事など

パドック予想をする際には

絶対に有り得ません。

 

今までもお伝えしてきましたが

パドックは基本的には

絶対に横の比較です。

 

横の比較というのはもちろん

相対評価ということで

全馬を確認して初めて

判断が下せるわけです。

 

パドックの見方の記事には

縦の比較を強調するような

ものも中にはありますが

これは全く同意できません。

 

もちろんこれが不要とは

断じて申しませんが

一頭だけを見つめていて

どうして意味があるでしょう?

 

その時その馬が100%でも

他に120%の馬がいればまず敵いません。

ですから一頭の馬に固執する事は許されない事ですし

パドック道を歩むなら全馬確認が必須です。

 

騎手は自分の騎乗する馬は

じっくりと観察したり

乗って確かめる事もできます。

でも、そんな事馬券を買う

我々には無関係です

当たり馬券を手にする為に

馬を見る行為とは

馬を見る事の本質が騎手とは全く異なります。

 

②一度のレースで何頭も比較しているか?

 

そもそも騎手はそのレースの

全ての馬の比較を真剣にするような

経験は殆どしていないはずです。

そんなことをしていたら

集中が乱されるでしょう。

 

はしくれはこれまでも

何万レースと消化してきて

その都度何頭という馬を

何周と見続けてきました。

 

はっきり言って馬を見る事では

騎手に負ける気はありません。

もちろんその経験数でも

騎手より遥かに上でしょう。

 

これは何もはしくれが

プロの競馬ライターだからではなく

ただの一ファンの方でも当然

騎手より経験は積める訳です。

 

それなのに

騎手が競馬のプロである

という理由だけで

一ファンや外部の人間より

馬を見る目があると思うのは

これは大きな間違いです。

 

だから今この記事を

目にしているあなたにだって

武騎手を追い抜く事は

当然できるはずなのです。

 

③関係者の情報という権威

 

そもそも騎手の発言は

騎乗に関する事で言えば一日の長がありますが

相馬眼に関して言えば

素人並みでもおかしくないです。

 

パドックの外側から

ひたすら何頭も見続けた経験など

おそらく殆どの騎手が

したことがないはずです。

 

パドックに打ち込むはしくれの周りには

同じように何度も足を

パドックに運ぶ方が大勢いますし

話した事はない方でも

当たっているかどうかは

会話からすぐに分かります。

 

そして実際に

「あの人、やるなあ」

と思った事も何度もありますし

凄い人もやっぱりいます。

 

とにかく騎手=相馬のプロ

という図式は全く成り立ちません。

馬券を的中させるための

段取りなど騎手には不要なのです。

それなのに騎手の発言が

正しいと思うのは筋違いです。

こういうのは権威の虚像と思われて然るべきでしょう。

 

④パドックは技術が必要

 

何度もお伝えしている通り

パドックには技術が必要です。

それは才能と言っても良いですが

それは育てるものでもあります。

 

騎手が育てるべき才能は

騎乗するための技術であって

相馬眼ではありません。

 

彼らは答えを求められるから

自論を話しているだけですが

そこに権威が生じるので

非常に厄介なのです。

 

この事は騎手に自覚してもらわないと

パドック党にはつらいですが

個人的な発言ですから

致し方ないところです。

 

とにかく分からないと匙を投げて

パドックは無意味と叫ぶ人や

パドックで馬券を当てる必要もない騎手が

パドックを深く語る事は絶対にできません。

この部分でははしくれは

煮えたぎるものがあります。

 

パドックを軽々しく意味ないなどと

実績もなければ経験もない

見る目もない人や騎手などに言われたくないものです。

この方たちは馬を見る目に関しては

プロでもなんでもありません。

 

もし同じようにパドック党で

いらっしゃる方々には

おそらくお分かりいただける事かと思います。

そして立腹のあまり

師匠である妻にこの事を打ち明けると

「え?パドックがなくならない限り

当たらないと思われてた方が良くない?

(ライバル減るじゃん)」

と突っ込まれたはしくれでありまして・・・

う~ん・・・轟沈・・・

 

とにかく以上のような理由からも

騎手の「パドック意味ない」発言は

それこそがファンにとっては意味がない

とお伝えしておきます。

理由はまとめると、こうです。

 

①騎手は自分の騎乗馬を見るだけにすぎない

②全馬を真剣比較する回数もファンより乏しい

③関係者という権威だけで相馬眼の有無は不明

④そもそもパドックのプロではない

 

パドックについて語るとき

武騎手の発言を持ち出しても

説得力はありません。

パドックに意味があるかどうかなど

武騎手の天才とは

無関係なものだという事を

改めて強調しておきます。

 

*はしくれのパドックの見方の極意は

パドックの見方、お教えします!

で公開中です



8 COMMENTS

近藤

私もパドックを見た方が当たりますがどちらかというと足切りに使ってます。毛づやは冬毛はあてにならず明らかに太い細い、気性が荒い、集中力が散漫。この3点で駄目な馬を切ってます。なので勝馬を探すというより負ける馬を探してます。騎手のこの発言は多くの馬券師もおこなってますので特に何も思いません。

騎手の方を庇うわけではないですが彼らは馬を見ることに関しても我々より一流です。トップジョッキーは勝てる馬を選ぶのが騎乗するより大事です。
私はプロダンサーで経営者でもありますが若い頃は自分の技術と違うことを耳にすると立腹しておりました。ただ今はその頃より遥かに熟練した結果正解は一つではない、間違いはあっても正解はないというのが結論です。
自分の技術の確かさを主張するより騎手の方の発言を受け入れそこからもっと深く年をかけて考えてから発言された方が良いです。
この発言は早急過ぎ何も感じ入ることはないです。ご自身に禅問答されているようにお見かけします。
説得力には実績が必要です。馬券師として武豊クラスになれた時に言い切りましょう。他の誰かの意見に惑わされず日々精進、鍛錬です。
俯瞰出来るように。

返信する
はしくれ

近藤さん、初めまして。コメントありがとうございます。
はい、はしくれの相馬眼はまだまだ途上です。
精進致します。
ただお言葉ですが、武豊騎手はそもそも、相馬眼の有無が分かりません。ですので、実績を公開しているはしくれとは相容れない存在ですし、騎手が馬を選ぶのに相馬眼を使っているなら、少なくともこの発言は出ないはずです。
それは、実際に役立てているはしくれから見れば明らかです。
相馬眼について武豊騎手が騎乗技術と同じレベルとは思えませんし、はしくれ自身の発言に関しては時期尚早とは思っていません。
これは単なるパドック排除への危機感から話しているだけです。
そもそもこれは相馬眼の有る無しに関係なく、予想ファクターとして効果のあるものを軽視することに対しての反論でしかありません。
それでは失礼致します。

返信する
近藤

私も誰にも馬をを見る目が負けているとは思いません。馬券も年間で負けたこともありません。だが武豊やトップジョッキーの言うことも真理です。その言葉から何があるのかもっと考えてみては。あまりに仰っていることが浅すぎます。貴殿のブログは予想の参考には全くしておりませんがこれから何かをやろうという姿勢が見られて楽しんでおります。それが今回のコメントからは精進ではなく停滞を感じ残念でコメントをしました。
そう目くじらを立てているなら馬を見るより他に見るものがあるかと思います。八百屋は野菜を売ることだけ考えてもうまくいきません。

因みに武豊、デムーロ両ジョッキーのファンでも何でもありません。

返信する
はしくれ

近藤さん、ありがとうございます。
はしくれは相馬眼以上に予想に役立つ技術を持っていませんし、これからもそれを磨く事が一番大事です。
そもそも正解が複数あるのをご存知の近藤さんなら、そういうスタンスも容認できるはずだと思いますが…。
毎度この事に関する武豊騎手の発言には、真理だと信じるに足る事実がありません。
騎乗の足しにならなくとも馬券の足しになる以上、意味がないという発言に耳を傾けることはありません。

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