昼は東京、夜は大井。競馬場を選ぶなら

 

多くのドラマが誕生してきた東京競馬場。

はしくれのホームグラウンドでもあるこの競馬場ですが

その広さ、快適さ、レースの質のどれをとっても

日本一の競馬場であるとはしくれは思います。

 

JRAの全ての競馬場を踏破してきたはしくれにとって

その他のJRAの競馬場がそれぞれに魅力的だと分かっていても

やはり東京競馬場の持つ魅力の多さには敵いません。

 

それは交通の便が良い事に始まり

府中という町自体が馬事を大切にしている事や

日本一の富士山を眺められるスタンドを備えている事など

設備の美麗さ、寛容さ、安心面(東京競馬場なら、赤ちゃん連れでも安心

などあらゆる面を考慮して

日本競馬の「顔」となるべく整備されている事からも分かります。

 

ですから東京競馬場はこれからも「顔」で在り続けるでしょうが

今回お話したいのはこの東京競馬場の魅力についてではありません。

今回お話したいのは

この東京競馬場には無い魅力を持っている

「大井競馬場の魅力について」です。

 

 

画像は大井競馬場のスタンドです。

ご覧の通り大井競馬場も美麗なスタンドを備えている

地方競馬の「顔」とも言えるダート競馬のメッカであります。

 

暮れの東京大賞典、夏の帝王賞と言えば

泣く子も黙る地方競馬の最強馬決定戦ですが

撮影時の2017年11月3日という日は

大井競馬場でJBC(JpnⅠ)が開催された日でもありました。

 

こういうビッグレースを開催するのに相応しい

立地と設備を誇っているのが大井競馬場ですが

この大井競馬場が東京競馬場には無い魅力を持っている事を

あなたはご存知でしょうか・・・?

 

宣伝も多くされていて知名度も高いですので

既にご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが・・・。

 

それは

「トゥインクルレース」が開催される事

であります。

 

 

疾走感を重視した写真のチョイスになりましたが・・・。

まるで光が流れていくように

競走馬が疾駆していくのがお分かり頂けるでしょうか。

 

トゥインクルレースというだけあって

馬も景色も光を弾く様にレースを形づくります。

この光景はナイター競馬を施行していない東京競馬場では

まず見る事のできない競馬の景色の一つと言えましょう。

 

砂は白く輝くようにと特別な砂が使われており

イルミネーションの演出などで、より華やかなステージになります。

国が管轄する中央競馬とは違い

地方自治体(東京都)が運営するこの大井競馬は

夜の魅力をアピールする事で集客を図っています。

 

名称的にも東京競馬場の方が都会に感じる響きですが

実は大井競馬場の方が圧倒的に都心に近く

殆ど都会の中心と言える場所で競馬が開催されています。

 

 

どうです?美しい眺めだと思いませんか?

白砂と夜空のコントラストに月の演出・・・。

その下に見えるのは星のようですが飛行機の明かりです。

 

そう、大井競馬場は羽田空港からほど近く

国際的にもアクセスの良い競馬場と言えましょう。

また、羽田空港が近いために東京モノレールの明かりも見え

イルミネーションの点灯が始まると一層ムードが高まります。

 

はしくれは東京競馬場を日本一だと思っていますが

この大井競馬場の景色も、とても大切に思っています。

もし初めて競馬場に行くのなら

昼は東京、夜は大井と使い分けるのがおすすめです。

 

また、せっかく今回は大井競馬場を紹介致しましたので

中央競馬と地方競馬の違いも少しだけお話しましょう。

 

まず、分かりやすい違いで言うとナイター競馬の施行が上げられますが

他にどんなものがあるかというと

騎手の勝負服の違いがあります。

 

 

画像ははしくれが最も尊敬する騎手の一人

大井の的場文男騎手です。

 

この騎手の偉大さは一言では語れませんが

2017年現在

61歳でありながらバリバリの現役で活躍している

通算7000勝の実績を持つスーパージョッキーです。

 

現役最多の勝利数で

鉄人・佐々木竹見さんが持つ7151勝という記録に王手を掛けている

まさに「大井の帝王」

その正確なペース判断、馬を追う迫力は

天神乗り(というか最早「的場乗り」?)と相まって、帝王の風格を感じさせます。

 

そしてこの的場騎手が着ている勝負服ですが

実はこれ、的場騎手だけのオリジナル勝負服なのです。

中央競馬の騎手が着るのは馬主が選んだ勝負服ですが

地方競馬の騎手が着るのは自分のオリジナル勝負服です。

 

この点は中央競馬と地方競馬の大きな違いで

今は中央で活躍している大井の元スター・内田博幸騎手

大井で競馬をする時は大井時代の勝負服に戻って戦っています。

これって粋だと思いませんか?

 

だって、個人の所有物の感じが強い中央と違い

こちらは生身の人間(騎手)が特にクローズアップされる訳です。

確かに馬主は大切ですが

命を懸けて乗っている騎手が目立たないのは不自然でしょう?

 

いつもはしくれは命を懸けて騎手が乗っている事を忘れませんし

その事に関しては特に、忘れたくもありません。

 

馬券を買わないレースにしても

勝負服さえ覚えてしまえば

「あ、今的場さんが勝ったな」

と分かったり

とても気持ちが良いです。

 

 

それから大きな特徴をもう一つ上げるとすれば

場立ちの予想屋の方達が居る事です。

 

これは中央競馬にはないシステムで

1レース200円で予想した紙をお客さんに売る「店」があります。

競馬場内に予想家の店が普通に出店されている訳で

これは本当に凄い事をやっているなあ

とはしくれは思います。

 

なぜなら予想を外そうものならすぐ近くから野次も飛ぶ訳で

当たろうが外れようが知った事ではない、というような

いい加減な予想をする事は絶対にできないからです。

 

もちろん、はしくれもプロですから真摯に予想に取り組んでいますが

不的中のバッシングを受ける勇気や胆力が尚更必要です。

競馬の予想でお金を儲けるなんて遊びではできません。

馬券は自己責任というのは掟ではありますが

皆さん生身の予想家として、真摯に戦ってらっしゃると思います。

 

そんな予想屋の方々の口上を生で聞く事ができますし

気になる予想家を探してみるのも、また一興かと思います。

更にパドック周辺のこの場所には食事スポットも多いですし

舌鼓を打ちながら散策するのも楽しいでしょう。

 

 

因みにこれは大井に行く度に

はしくれが食べる「もつ煮込み」です。

冷えた体が温まる上、どんなお酒にも合う絶品です。

もつだけではなく生姜も味が深く染みていて

大変美味しゅうございます・・・。

 

こういったお酒に合う一品が多い事も、大井競馬場の特徴です。

やはり東京競馬場とは違い

夜を意識した店舗展開となっています。

 

大人な夜を過ごしたい方、ぜひ夜行くなら大井競馬場へ・・・。

電車で来れば無料のバスも各方面から出ています。

 

 

しかもこのバス、何と無料で乗れます(驚)

帰りは混む事が多いですが、本数も多く走っていますし

余程大きなレースでなければ次を待てば座れるでしょう。

これはとても親切だなと、毎回感心しています。

(もちろん行きも無料で乗れます。)

 

それから今回は特に夜の大井を中心に話しましたが

大井競馬場の名誉の為にも

「昼も景色が良い」事をお伝えしておきます。

 

さすがに東京競馬場の充実度には敵いませんが・・・。

昼の大井競馬場には、昼の良さがあります。

因みに昼のパドックは、こんな感じです。

 

 

どうです?

抜けるような青空が映える

空が高く感じる小高いパドックです。

これが夜になると・・・。

 

 

こんな感じで照明が映えます。

どちらも良いでしょう?

 

競馬というと土日開催の中央競馬が有名ですが

平日も時間が取れれば地方競馬を楽しむ事ができます。

 

アフター5の息抜きに

平日休暇のお出掛けに・・・。

競馬場の選択肢を、ご用意してはいかがでしょう。

 

特に都心に近い方

せっかく魅力ある大井競馬場ですから

知らずに過ごしているよりは、ぜひ開拓なさって下さい。

きっと競馬の楽しみが、増えると思いますよ☆

 

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こちらもぜひご覧下さい。

 




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