ラヴズオンリーユー―馬体の殿堂(14)

 

優勝馬ラヴズオンリーユー(牝・3歳)

2019年5月19日(日曜日)

11R オークス(GⅠ)

東京芝2400m(晴れ・良)

走破タイム:2分22秒8・レコード(クビ差)

馬体重:456kg(±0kg)

 

M.デムーロ騎手騎乗

矢作芳人厩舎所属

ノーザンファーム生産

単勝1番人気(4.0倍)

パドックロード評価:◎

 

第14回の選出馬は

良馬場のオークスをレコードで制し

4戦全勝で頂点を極めた

3歳牝馬ラヴズオンリーユーです。

 

 

柔軟性の見本ともいうべき

薄い皮膚と丸みのある馬体に

全体にしなやかな筋肉を

まとって周回していた同馬。

 

これほどの筋肉の柔らかさは

滅多に見ることができませんが

この日の同馬の仕上がりはまさに

その特別な状態にありました。

 

父ディープインパクトの血を受け継ぐ

同馬の特別な柔軟性は

やはり父が得意としていた舞台で

遺憾なく発揮されていました。

 

この特質については

オークス2019予想・本命はクロノジェネシス

で伝えましたが

データ予想を覆す仕上がりに

目を奪われたこの日のはしくれでした。

 

 

・・・。

本当にトロのような柔らかい筋肉です。

 

こういう柔軟性は若駒の

特徴的な段階のひとつですが

筋肉量が十分に有りながらも

これを保てている馬は稀です。

 

それでいて母産駒特有である

バランスの良さと張りを兼備しており

1周目のパドックで本命馬だと

既に決められた仕上がりでした。

 

ちなみに同馬の兄弟馬の中には

活躍馬が複数出ていまして

その中からドバイターフを制した

リアルスティールと比べたいと思います。

 

まずは本馬ラヴズオンリーユー

 

 

4歳上の兄・リアルスティール

 

 

う~ん・・・似ていますね。

 

実はこうして並べるまでは

記憶の中だけで並べていましたが

実際こうして比較するとやっぱり

骨格がものすごく似ています。

 

同じ矢作調教師が管理し

似てくるのは当然とも思えますが

こうも似ているとさすがに血の力を

感じずにはいられません。

 

ちなみにはしくれの血統論は

はしくれの血統論。競馬は馬体で決まる。

で既に述べていますので

こちらもよろしければご覧下さい。

 

さてそんなラヴズオンリーユーが

制したオークス2019でしたが

パドックロードの配信結果

以下のような結果になりました。

 

 

◎1着→〇3着→☆9着→▲15着でした。

 

オークスは特に桜花賞の距離から

800mの距離延長となり

予想時には距離適性の壁が

気になる方も多いところでしょう。

 

はしくれは馬体を最重視しており

この難を逃れる術があるのですが

そのひとつがこの柔軟性の高い

均整の取れた馬体でした。

 

こういうタイプは距離適性が広く

ギアチェンジの才能にも長けていて

4戦全てで上がり最速を

同馬が計時したことも納得です。

 

これらのことは予想段階から

予測可能なことでもありましたので

相馬眼の上達を図る方は

覚えておいて損はないと思います。

 

 

鐙(あぶみ)を確かめるM.デムーロ騎手も

この背中を称賛していました。

兄リアルスティールよりも柔らかさが

勝っているとの評価です。

 

騎手なら兄弟馬に騎乗できれば

背中を確かめることができますが

私たち一般の競馬ファンは

この点を知ることはできません。

 

代わりにパドックに打ち込んでいれば

この日のような感動がありますし

画像で比較したような情報を

記憶から呼び覚ますこともできます。

 

相馬眼上達は一日では

果たされるものではありませんが

楽しみながらパドックに向かい合い

感動を積み上げていきたいものです。

 

その深い理解や共感から

明日の的中が生まれるということを

ご覧下さるあなたも大切に

取り組んで下されば幸いです。

 

それでは今回の馬体の殿堂

第14回の選出馬は

オークス2019(GⅠ)を制した

3歳牝馬ラヴズオンリーユーでした。

 

みんなへの愛を込めて

という由来の

深い愛を抱いている名前に

温もりと感謝を感じながら

応援して参りたいと思います。

 

*殿堂馬選出ルールは

馬体の殿堂―序章から

第13回選出馬は

リオンリオン―馬体の殿堂(13)

第15回選出馬は

インディチャンプ―馬体の殿堂(15)

をご覧ください。