無敗。
ミックファイアが南関東地区無敗の3冠馬になりましたが、これはトーシンブリザード以来の歴史的な一勝となりました。
実に22年ぶりの快挙を達成した一戦となりますが、相馬師としても本命に指名、心躍る一戦となりました。
ジャパンダートダービー・パドック予想印
◎ミックファイア
〇ユティタム
▲ミトノオー
☆テーオーリカード地方馬では珍しい前傾のスピードタイプで柔軟な馬体。
強いトモと無駄のない全体であばらが浮いた腹目も好仕上げ pic.twitter.com/ymqGAKr6SS— 競馬ライターはしくれ (@hashiqre1) July 12, 2023
自信を持って選んだものですがレースはやはり展開がつきもの。
逃げられずに控えた形からでレースの際は心配をしました。
それでも終わってみれば快勝で胸のすく一戦となりましたが、プロの看板を背負ってる以上、結果はいつも重要なものです。
そこで今回は選びきるまでの心理状態とその実績から、どのようなメンタルで臨んだのか説明していきたいと思います。
目次
ミックファイアを本命にするまで
直近の実績
日本ダービーからの重賞の本命馬実績を見ていきます。
・日本ダービー◎スキルヴィング17着
・目黒記念◎ヒートオンビート1着
・鳴尾記念◎フェーングロッテン2着
・安田記念◎セリフォス2着
・東京ダービー◎ミックファイア1着*
・函館SS◎ジュビリーヘッド2着
・エプソムC◎ジャスティンカフェ1着
・関東オークス◎パライバトルマリン1着*
・マーメイドS◎ビッグリボン1着
・ユニコーンS◎ワールズコライド15着
・東京JS◎ホッコーメヴィウス9着
・宝塚記念◎イクイノックス1着
・帝王賞◎ノットゥルノ8着*
・CBC賞◎マッドクール9着
・ラジオN賞◎レーベンスティール3着
・スパーキングLC◎グランブリッジ4着*
・プロキオンS◎ドンフランキー1着
・七夕賞◎セイウンハーデス1着
・ジャパンンDD◎ミックファイア1着*
(パドックロード本命。*はツイッター公開)
成績としては「9-3-1-6」単複回収値もプラスですし、悪くはない状態で本命を打ってきたかなと思ってもいます。
しかし大切なことはそこでなく、負けた時の復習の在り方で、これについては事実の受け止めが何よりも大切だと思います。
そこで負けているレースだけを見てどのような考えで臨んだのか、明日の的中を引き寄せるための考え方に迫っていきましょう。
敗戦時回顧
負けた時は悔しさを噛みしめて回顧するのが日常なのですが、ここで一番大事なポイントは「冷静につとめる」ということです。
プロとしての経験はこのときに最も活かされると思いますが、実は相馬師もデータ予想には詳しい方が自身を助けます。
もちろんパドックの際はしくれはデータ予想を無視してやりますが、回顧の際は敗因分析を多角的に見た方が無難です。
そこで4着以下に沈んでいるレースだけを取り上げてみますので、主な敗因とともにそのあとの成績を追いかけて参りましょう。
・日本ダービー◎スキルヴィング17着(故障)→目黒記念◎ヒートオンビート1着
・ユニコーンS◎ワールズコライド15着(疲労・休養のため放牧)→東京JS◎ホッコーメヴィウス9着
・東京JS◎ホッコーメヴィウス9着(障害)→宝塚記念◎イクイノックス1着
・帝王賞◎ノットゥルノ8着(選出ミス)→CBC賞◎マッドクール9着
・CBC賞◎マッドクール9着(トップハンデ58,5kg)→ラジオN賞◎レーベンスティール3着
・スパーキングLC◎グランブリッジ4着(トップハンデ58kg、最内枠出負け)→プロキオンS◎ドンフランキー1着
4着以下に沈んだレースでは6レース中の計3レースが、巻き返すように1着に入り、成績向上を果たしています。
更にCBC後の一戦のラジオNIKKEI賞での3着は、騎手も認めるほどの騎乗ミスで1着も有り得た競走でした。
ユニコーンステークスの敗戦後9着もジャンプステークスですし、障害戦はそもそもそれ自体敗因になりやすい一戦です。
個人的には選出ミスという結果になったのは帝王賞で、この時は対抗評価しているメイショウハリオが優勝しました。
こうなると相馬眼の修正はこの評価の入れ替えくらいですし、負けて自信を失うくらいなら、割り切ったほうが良いと言えました。
スキルヴィングのダービーのあとでは精神がボロボロになりましたが、この時も割り切ろうとしたことが、上昇に繋がったと思います。
敗因の所在
「自責思考が美徳」というような風潮が多いように見えますが、これは敗因分析する際に混乱を招きやすい思考です。
もちろん馬券購入そのものは自身の判断によるものですが、的中の有無はそれと関係がないこともギャンブルは多々あります。
そもそも自分の力次第での結果が出せないことがギャンブルで、金額の大小などは自分でコントロールすべき問題でしょう。
それ以外の敗因に関しては自責・他責の思考をやめないと、本当の敗因が見つからずに、誤った修正をしかねません。
単純に分かるようなことならば「これが原因」と割り切った方が、結果その後の浮上のきっかけを逃しにくい復習となるでしょう。
上の実例を見てもそうですが敗戦後は大体浮上します。
これは「運」によることと言えますし、予想力があれば割り切れましょう。
まとめ
今回は南関東のエース・ミックファイアを本命にするまで、どのような回顧を重ねてきたか紹介をするコラムとなりました。
このところツイッターの活動を増やす中でも多くの方々が、高い予想力を備えていると改めて実感するところです。
凹んだり、落ち込んだりすることも予想家の成長にはなりますが、誤った修正をかけないよう、この点も注意してみてください。
はしくれ
のりしお