払拭。
皐月賞2着、ダービー2着と勝ち切れなかったイクイノックスが、惜敗続きにピリオドを打った、1番人気の天皇賞秋。
1番人気は今年のGⅠ未勝利という懸念もある中で、史上初となるキャリア5戦での古馬GⅠ制覇を果たしました。
強い3歳世代の象徴と言える末脚を発揮しましたが、天皇賞秋2022の結果を早速復習しましょう。
はしくれ
天皇賞秋2022着順
優勝馬イクイノックス
2着馬パンサラッサ
3着馬ダノンベルーガ
天皇賞秋2022予想結果
本命◎イクイノックス
買い目=単勝◎600円、計600円
予想結果=的中:単勝260円×6=1560円
パドックロード配信結果
◎1着→▲4着→〇5着→☆13着でした。
のりしお
はしくれ
のりしお
はしくれ
目次
天皇賞秋2022結果・馬体診断
優勝馬イクイノックス
まず優勝馬イクイノックスです。
同馬はダービーの時と比べて腹周りが緩く感じましたが、これが悪くなく、全体としても調和のとれた良い体型でした。トモが強いため張り出して見えて、独立した形にも見えますが、それくらいエンジンの強い馬で、瞬発力にも納得できます。
いつもピカピカで毛ヅヤが良いのも木村調教師の手腕ですから、仕上げの良さと素質が噛み合った仕上がりに感心するほどでした。重心も低く、スラッとしていて、やや細身に映る体型ですが、バランスの取れた無駄な箇所のない、好仕上がりだったなと思います。
2着馬パンサラッサ
2着馬はパンサラッサです。
同馬はおそらく今回最も今まででも仕上がった状態で、福島を走っていた時分より、随分体型が変化しました。特に腹周り、切れ上がっていて、瞬発力を備えていましたし、腹袋がある以前から見ても、スッキリした体型になりました。
毛ヅヤもフワフワ、選出に迷うくらい柔らかい仕上がりでしたが、筋肉量から他馬が良いかなと、選出外になった結果でした。しかし状態も素晴らしいですし、心肺機能を活かし切りながら、胸をすぼませず、切れ長につくる、矢作厩舎の手腕は凄いです。
3着馬ダノンベルーガ
3着馬はダノンベルーガです。
同馬は非常に幅のある馬で、瞬発力を感じる馬ですが、トモも張って、ダービーの時よりも状態は少し上がっていました。まだまだ本格化は早いかなと感じる緩さも残る馬ですが、優美なシルエットは相変わらず、目立つ印象を感じる馬です。
個人的にはもう少し毛ヅヤが光ってくると良いと思いますが、このあたりの兼ね合いで選出は見送ったパドック配信でした。しかしバランス、厚み、絞れ具合、どれをとっても一流でしたから、今後更に上昇を期待する素質上位の馬だと思います。
のりしお
〇1着→◎2着→▲3着→☆10着
はしくれ
当レースでもご期待をくださり、誠にありがとうございました。人気・不人気に構わずとことん、選び抜いていきたいと思います
天皇賞秋2022結果・回顧
レース動画
レース後の感想
今回は大逃げを打っていったパンサラッサが粘っていましたが、インより外の方が伸びる馬場で、素晴らしいタフネスに映りました。それを最後鮮やかに差し切ったイクイノックスは強かったですが、上り最速、やはりこの自信が結果を引き寄せたと思われます。
伸びる確証が持てるからこその信じ抜いた騎乗とも言えますし、ルメール騎手もレースを熟知した、大胆な末脚炸裂でした。互いを信頼する美しさや、レース自体の流れの美しさ、そうした醍醐味が凝縮された素晴らしい天皇賞秋でした。
のりしお
はしくれ
騎手のコメント
1着C.ルメール騎手・・・「とても能力の高い馬で期待をしていました。今日は本当のイクイノックスを見せることができたと思います。直線でパンサラッサを見た時は心配もしましたが、ペースが速く、差してくれると思っていました。キタサンブラックの子ですから、まだ成長できると思います。今年、来年はこの馬と楽しみにしたいと思います」
1着ノーザンファーム薦田英樹氏・・・「幼少期はバランスは良いものの、まだ華奢な面が目立っていました。ただ送り出す頃はしっかりしていました。春は悔しいレースが続いて、こうして結果が出たことは嬉しく思います。来年全兄弟が生まれてくる予定です。楽しみにしています」
2着吉田豊騎手・・・「最近少しモタモタするところもありましたが、ゲートだけに集中していました。自然と逃げる形になりました。枠も良く、涼しくなって調子も良かったですし、なんとかしたかったのですが…」
2着矢作芳人調教師・・・「状態が上がっていました。馬を褒めてあげたいです。短期放牧を挟んで香港で勝ちに行きます」
3着川田将雅騎手・・・「乗せていただいた中では一番具合も良く、道中のリズムも良くて、直線も素晴らしい脚を使ってくれました。改めてこの馬の能力を示す走りができたと思います」
4着藤岡祐介騎手・・・「コンディション的にまだ上り目がありそうですし、もう少しでタイトルに手が届く感じでしょうか」
のりしお
はしくれ
天皇賞秋2022結果データ
勝ちタイム=1分57秒5(良)
前半1000m通過=57秒4
ペース=ハイペース(2秒7差:前後半1000m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=32秒7(最速)
レース上がり3ハロン=36秒7
4コーナー通過順位=9→1→11
クッション値(当日午前7時)=9,1(標準)
おわりに
今週はBコースに変更でインコースの具合が鍵でしたが、やはり外差しの馬場は継続で、末脚が必要なレースでした。しかし内側もAコースよりは余力があれば使える状況で、阪神のように回復をするか、来週はこの点が鬼門でしょう。
レースとしてはサイレンススズカが生きていたらこういうレースかなと、競馬を始めた頃を思わせるパンサラッサの逃げが見られました。前半57秒4で逃げ、最後2着に粘った展開は、インが良くない状態も含めて驚かされる天皇賞でした。
のりしお
はしくれ
パドックロード会員の皆様、ご声援ありがとうございました。温かいご声援に感謝して、配信に邁進して参ります。
はしくれ
のりしお