距離適性。
3冠レースで最も過酷な3000mを走るGⅠ、菊花賞をレコードで勝利したアスクビクターモアの距離適性。
4角先頭からの押し切りを狙う堂々とした走りを見せ、ダービー最先着馬の威厳とスタミナを見せつける勝利でした。
強い相棒を信じ抜いていた田辺騎手の騎乗も光っていた、菊花賞2022の結果をしっかり復習していきましょう。
はしくれ
菊花賞2022着順
優勝馬アスクビクターモア
2着馬ボルドグフーシュ
3着馬ジャスティンパレス
菊花賞2022予想結果
本命◎ジャスティンパレス
対抗〇アスクビクターモア
単穴▲ボルドグフーシュ
特注☆セレシオン
買い目=ワイドボックス各100円、計600円
予想結果=的中:ワイド790円・770円・1920円
パドックロード配信結果
☆1着→▲3着→◎4着→〇12着でした。
のりしお
はしくれ
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はしくれ
目次
菊花賞2022結果・馬体診断
優勝馬アスクビクターモア
まず優勝馬アスクビクターモアです。
同馬は前走時より上昇し、全体的にも張っていましたが、関東馬ながら輸送でも減らず、適度に締まった好馬体でした。体幹に優れ、芯のしっかりと通った直線的なバランスで、社台ファーム生産馬に見られる特徴がはっきり窺えました。
育ちの良さと仕上がりのバランス、成長による上昇曲線と、絞れた腹周りから長距離も問題ない仕上がりにありました。馬体重調整も上手く行ってプラマイゼロの数値が出ましたし、素質、陣営、騎手との信頼と3テンポ揃った優勝でした。
2着馬ボルドグフーシュ
2着馬はボルドグフーシュです。
同馬は予想時にも言った通り長距離向きの胴長体型で、事前予想ではこの点を踏まえ的中させることが叶いました。しかし本番はヴェローナシチーとドゥラドーレスが上位に見えたため、結果的に5番手評価になり、選出漏れという配信でした。
セイウンハーデスが行き切ったため、よりスタミナ勝負になったことで、長距離適性重視の予想が出来ていればと悔しいところです。筋肉量が選出上位馬に譲る点を加味した結果ですが、無駄を削ぎ落し絞り抜いて来た陣営の調整に脱帽です。
3着馬ジャスティンパレス
3着馬はジャスティンパレスです。
同馬は今回前走時よりも、更に引き締まった感じでしたが、それゆえ必ず選出したいと強く思えるほどの仕上げでした。体格的にも大柄ではなく、ステイヤータイプの体型ですし、無駄なく絞れて素質の高さがはっきりと窺がえる仕上げでした。
バランスだけなら同馬が一番優れていたのもポイントでしたが、筋肉量から上位選出の馬たちに譲った配信でした。結果的にスタミナ勝負になり、絞れた馬体が活かされましたし、付くべきところに筋肉がつけば、更に上を目指せると思います。
4着馬ドゥラドーレス
4着馬はドゥラドーレスです。
同馬は正直距離適性では5番手評価の存在でしたが、それ以外の要素が高次元で、選ばないわけに行きませんでした。幅のある馬体、優れたバランス、何より目立つ凄い筋肉量、GⅠでも落ち着き払っている気性面も素晴らしいものでした。
直線勝負になるなら同馬が躍進すると感じるパドックで、トモの面積やその張りから見て、本命抜擢と相成りました。これ自体後悔はないのですが、やはり長距離戦であることから、選出基準については反省しなければと改めて思います。
のりしお
はしくれ
当レースでもご期待をくださり、誠にありがとうございました。人気・不人気に構わずとことん、選び抜いていきたいと思います
菊花賞2022結果・回顧
レース動画
レース後の感想
今回は3着以内独占、データ予想が炸裂しましたが、それもこれもパドックを重視して予想したのが功を奏しました。ボルドグフーシュが配信の際に漏れてしまったのは悔しいですが、やはり長距離適性は馬体にかなりしっかりと現れてきます。
予想家の中でこれが得意だと言えるのがはしくれの強みですし、それを活かして的中できたのは自身誇らしいことでもあります。当ブログを応援して下さり、ご期待して下さる皆様へと、これからも楽しんでもらえるよう、精一杯努力して参ります。
のりしお
はしくれ
騎手のコメント
1着田辺裕信騎手・・・「先生からも馬の状態を細かく伝えられていましたし、何とかできないかなと思っていました。いい結果が出てほっとしています。一戦一戦パワーアップしているのが分かる馬なので、これからも頑張ってくれると思います。応援よろしくお願いします」
1着青田力也氏(社台ファーム)・・・「感無量です。震えが止まりません。幼少期から垢抜けていて、堂々としていた馬でした。これまで戦ってきたライバルもいい競馬をしていたので、アスクビクターモアもやってくれると思っていました」
2着吉田隼人騎手・・・「上手くスタートを切れてリズムよくいいイメージで行けました。3コーナーで開いたときに一気に出て行きましたが、4コーナーでセーフティーリードを取られてしまいました」
3着鮫島克駿騎手・・・「17番枠で、一般的に不利と言われる外枠に入りましたが、ロスなく立ち回ることができました。最後はもう少し頑張らせてあげたかったのですが、これからも精進します」
4着横山武史騎手・・・「未知の距離でよく頑張ってくれました。適性距離はもう少し短いと思います。3~4コーナーでごちゃついたのも響きました」
8着松山弘平騎手・・・「折り合いはついていました。距離もあるかもしれません」
のりしお
はしくれ
菊花賞2022結果データ
勝ちタイム=3分2秒4(良・レコード)
前半1000m通過=58秒7
ペース=ハイペース(2秒3差:前後半1000m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=36秒9
レース上がり3ハロン=37秒0
4コーナー通過順位=1→4→4
クッション値(当日午前7時半)=9,7(標準)
おわりに
今回はセイウンハーデスにより相当タイトな流れが作られ、スタミナ勝負が顕著な様子で進んでいた道中となりました。それを上位馬は4角順位で1→4→4という結果ですから、完全にスタミナがものを言った菊花賞ということができましょう。
現代競馬はスピード重視でこのレースもレコードタイムですが、それを支えるスタミナがなければこのような結果は現れません。エピファネイアやキタサンブラックもディープインパクトも菊花賞馬で、種牡馬としての価値もあるレースで、存在意義は大きいところです。
のりしお
はしくれ
パドックロード会員の皆様、ご声援ありがとうございました。温かいご声援に感謝して、配信に邁進して参ります。
はしくれ
のりしお