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目次
ルージュスティリアは強い。期待の新馬から見えてきたもの
レース面から見る期待
まず同馬の良いところはスタートから発揮された気性面ですが、ご覧のようにポンと10番から飛び出したことがご覧いただけます。
コンマ1秒を争う競馬でこれだけのスタートが切れることは、それだけでひとつ有利と言っても差し支えない特質と言えます。
こうして有利なスタートを切った断然人気馬の同馬でしたが…
そのままハナに立たせると競馬で逃げが染みついてしまうこともあり、先々を見据えて下げる競馬を福永騎手が選んでいきました。(前から3頭目の外)
するとあっさりとこれに従って位置を下げることにも成功して、かかることも、下げ過ぎることもなく落ち着いて折り合って走りました。
2歳新馬でこれだけすんなりと騎手の指示に従って走るのは、やはり牧場時代から馴致がよく行われている証拠でしょう。
道中は中団を維持しながら末脚温存となったのですが、ここが大事で前半4ハロン52秒5の超スローでした。
4ハロン比較7秒2差ものスローはそうそうないものですから、前に行った馬が抑えが利かず暴走して不思議ないものでした。
それを好スタートから折り合って、中団待機をやってのけますが…
直線に向いても外を回って、持ったまま追い出しを待たされても、特にプッツンする素振りも見せず楽々前を見据えて走ります。
長い新潟の直線とはいえ各馬もついに追い出しに入ると、これを見る余裕すら感じながら前を目がけて追い出してきました。
その400m地点を過ぎ、徐々に前との差がなくなりますが…
300m地点で最初のムチが左から入った同馬は、しっかりとそれに応える走りで末脚をきっちり伸ばしてきます。
インの芝が良いために内側のライバルも粘ってはいるのですが、脚勢の違いは明らかですし、少しづつ差も開いていきました。
これを見て後ろで待機していた別馬も追いかける競馬ですが…
最後まで危なげのない競馬で抜け出した分を守って走ると、4分の3馬身差でゴールし、初勝利を飾った競馬でした。
着差は僅かな感じがしますが、馬群凝縮のスローペースでは、そうそう着差がはっきり離れる結果にはあまりならないものです。
余力も持たせてのゴールでしたし、むしろギリギリの着差じゃないので、十分に強い競馬を披露し勝ち切れた内容に思えました。
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こうした切れ味が要求される競馬はオークス向きなこともあり、気性的にも距離が延びることがマイナスにならなそうな素質です。
ルージュスティリアに期待できるのは特にまずこの気性面の良さが、そのままレースに行って現れたことが第一と言っていいでしょう。
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この点については馬体面から解説することに致しましょう。
馬体面からの期待
ルージュスティリアはこのデビュー時から466kgとあって、牝馬ながらにしっかりボリュームを感じられる仕上がりにありました。
この時期の牝馬ですから馬格はなくても問題ないところですが、非常に優れたバランスを保持し、馬格もあり、欠点がありません。
新馬戦で見られる馬としては殆んど最高級の仕上がりで、これには相馬師はしくれも「おお!」と唸るほどの仕上がりにありました。
お恥ずかしながらこのパドックまで同馬のことを知らずにいたために、これで人気がなかったらたんまり勝負できるかと思ったのですが…
案の定1,4倍でした。
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そこでもう一度同馬の馬体をご覧いただきたいと思いますが…
少し馬体に詳しいかたならばお分かりいただけると思いますが、典型的なディープ産駒であり、超瞬発力型のタイプです。
硬いところも見受けられませんし、父に似た柔軟性を持つうえ、既にトモの下腿部が張っていて腱もかなり強いと見られました。
背中も真っすぐで体幹がよく社台ファーム生産馬に見られる、骨量も多そうな芯の強い素晴らしい全体のラインでした。
牝馬ですから少々全体が華奢に見えるかもしれないのですが、新潟のモニターの画像ですし、これは素晴らしい仕上げと言えます。
他の競馬場のモニターならば別馬に見えるかもしれませんが、とにかくこの上質な仕上がりは藤原厩舎の好仕上げでした。
素質上位の大牧場産で名門厩舎の一流素質馬。期待するなという方が無理だというほどの逸材に思えました。
今回のようなスローの勝負は大得意のタイプでもありますし、気性・馬体が揃っているうえに牝馬に強い福永騎手でした。
同馬が強いことにプラスされて陣営の力も感じますから、まさに総合力に秀でているとても楽しみな馬と言えましょう。
ライバルもかなりハイレベルだった
そして最後にお伝えしたいのはライバルも強かったということで、それは馬体面を見れば納得していただけることとも思います。
これは最後ルージュスティリアを追い、2着のスターズオンアースですが、同馬も非常に下腹部が絞れバランスの良い馬体をしています。
毛ヅヤも冴え、並の新馬戦なら人気を背負って勝てたのでしょうが、今回はあまりにも前を行ったルージュスティリアが強い馬でした。
トモが強く輪郭がはっきりで、こちらはドゥラメンテ産駒でしたが、同産駒のなかでもかなり高い素質を秘めている馬と言えます。
こちらも瞬発力タイプですが実際上がり最速を計時し、コンマ1秒勝ち馬より速い32秒6で走りました。
このワンツー2頭は素質面が非常に抜けている存在なので、今後も対戦する日が来るのを楽しみにできる結果と言えます。
そして最後にお伝えしたいのは3着馬のダノンフューチャーですが、同馬はまだ腹回りに余裕がありひと絞りがほしいものでした。
こういう仕上げは牡馬では時々3着以内に来る仕上げですが、実際に3着となりましたし、ある意味「定位置」の仕上がりでした。
幅があってパワフルな体型で将来性は高いと見ましたが、506kgの馬格を誇ってトモの面積も広いタイプです。
ダートにも合いそうな馬体ですがスピードの持続力が高そうで、前に行って抜け出した判断はピシャリというレースに思えました。
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◎1着→〇2着→▲3着→☆6着
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馬体を知れば更にワクワクする
今回は新馬で強い競馬を披露してくれたルージュスティリアの、レース面と馬体面の二つの面からその強さに迫りました。
父ディープインパクトより大きい馬体を既に誇っていますから、距離的にはマイル戦もこなせておかしくないのではと思われます。
また敗れた2頭の今後にしろ非常に注目されることですし、2歳戦のこの時期からワクワクできる楽しみがあり嬉しいです。
馬体を知れば知るほどに競馬はその楽しみも広がってきますし、ぜひパドックのプロの当ブログも使い倒してほしいと思います。
無料のコラムも多くありますし、ルージュスティリアにも負けないように、はしくれも相馬眼を発揮して活躍していきたいと思います。
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