千両役者。
人気薄の外枠を追い風に馬場の良いところを差し込んできた、8か月ぶりのダノンキングリーがライバルを制した安田記念。
ダノンプレミアムの出走により乗り替わりは疑問もありましたが、鮮やか極まりない騎乗を見せ川田騎手が見事に捌きました。
グランアレグリアも強さを見せた好レースになった一戦ですが、そんな安田記念2021の結果を回顧していきましょう。
はしくれ
安田記念2021着順
優勝馬ダノンキングリー
2着馬グランアレグリア
3着馬シュネルマイスター
安田記念2021予想&予想結果
本命◎グランアレグリア
対抗〇シュネルマイスター
単穴▲インディチャンプ
特注☆ケイデンスコール
買い目=馬連◎流し各100円、3連複◎一頭軸各100円、計600円。
予想結果=不的中
パドックロード配信結果
◎2着→☆3着→〇4着→▲10着でした。
のりしお
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目次
安田記念2021結果・馬体診断
優勝馬ダノンキングリー
まず優勝馬ダノンキングリーです。
同馬は以前よりお腹周りがどっしりとしたように見えましたが、8か月ぶりでも仕上がりは良く、走れる状態になっていました。サリオスと5~6番手を争う評価が可能な存在でしたが、これをバシッと選出できるよう、己を高めたいと思いました。
今回この腹周りの幅から心肺機能が充実していて、かなり良い仕上がりなのではないか、選出も迷うほどのものでした。結果的に川田騎手の騎乗と、枠順の差やペースも追い風で、レースをスムーズに進めたことも大きかったのだろうと思います。
返し馬ではあまり良くないかと思ったという川田騎手でしたが、レースが上手に運べた点には仕上がりの良さがあると思います。トモも張っていて背中も優美で、毛ヅヤもかなり光って見えました。ハイレベルなメンバーで勝ち切ったことは自信に出来ると思います。
2着馬グランアレグリア
2着馬はグランアレグリアです。
同馬はヴィクトリアマイルと比べむしろ張りが増して上昇をして、十分本命馬として期待に応える走りを見せてくれました。ダノンキングリーとの僅かな差は運の差と言って良いところですし、これは人気を背負っている馬の宿命で仕方ないと思います。
東京の芝の短距離レースはこうしたふっくらと柔らかく見せ、ボリューム感がたっぷりのタイプが好走する傾向が強いです。毛ヅヤもフワフワで連戦中も馬体をプラス4kgと増やして、藤沢調教師の調整には素晴らしいの一言に尽きました。
デビューからずっと牡馬に勝るほど筋肉が多い馬体のつくりで、衰えを感じることも全くない素晴らしい馬だと思います。大阪杯で4着したことがむしろ驚くような馬体ですし、マイル以下ならこれからも十分、この仕上がりで走れることでしょう。
3着馬シュネルマイスター
3着馬はシュネルマイスターです。
同馬はNHKマイルカップのときから更に上昇してきて、マイナス6kgで下腹が絞れ、より良い体型になってきました。丸みがあり、張りの強いトモから瞬発力を感じられましたし、何よりこの馬は腰がしっかりしている点が強みの馬でしょう。
ボリューム感と幅のある馬体で多少線は上がっているのですが、このあたりも東京の短距離は合っている体型だと思います。ハンデ差が活きて3着に入り、実力を十分に見せましたし、激戦でしたからこの経験を今後に活かしてほしいところです。
横山武史騎手に乗り替わっていきなりGⅠで3着に来て、やはり結果が残せる騎手だなと改めて騎乗も好感でした。マイル専念はこの馬にとって非常に良い選択と言えますし、更に距離を短くすることにも個人的には賛成と言えます。
のりしお
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当レースでもご期待をくださり、誠にありがとうございました。更に上位を埋め尽くせるように、これからも鋭意配信します
安田記念2021結果・回顧
レース動画
レース後の感想
今回も本命が2着となり残念な気持ちも有りはしますが、川田騎手とダノンキングリーには度肝を抜かれる良い競馬でした。敗戦を喫してしまいましたが、両者の差は枠順の差でもあり、進路が取れない厳しい競馬でグランアレグリアは強かったです。
さしものルメール騎手も枠順の影響は受けてしまうものですし、前走より手応えも悪かったというコメントも聞こえてきました。馬体はむしろ良く見えたのですが、こういう点が中2週によって、影響が出たことではないかなと経験を得る結果となりました。
また4着馬インディチャンプにしても完璧極まりない騎乗で、直線では痺れた走りですが、上位3頭が強い馬でした。ハンデを考えれば3着なら十分にあった内容でしたし、特に上位4頭はこれからも非常に楽しみになるところです。
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騎手のコメント
1着川田将雅騎手・・・「素晴らしい走りをしてくれたなと思います。返し馬の雰囲気は正直良い感じではなかったのですが、競馬自体は良い走りをできたと思います。道中のリズムが良かったことで、道中脚を溜めることができました。これならという感触を得ながら直線を向くことができましたし、その通りの良い動きをしてくれたと思います。GⅠを期待して僕が乗ることになりましたし、オーナーに勝利を届けることができて良かったと思います」
2着C.ルメール騎手・・・「手応えが前回と全く違っていました。スタートからいいポジションを取れませんでした。呼吸的にも苦しそうでした。直線も反応が普段よりも遅かったです。それでもポテンシャルは凄いですし、ラストはよく来てくれました」
3着横山武史騎手・・・「現状力は発揮できたと思います。調教でまだ緩いところもありますし、成長の余地を残しています。今後がとても楽しみです」
4着福永祐一騎手・・・「丁度ラウダシオンの後ろで我慢していましたが、少し力んだかもしれません。何とか我慢させて、直線に向いて、もう少しだったのですが…」
安田記念2021結果データ
勝ちタイム=1分31秒7(良)
前半1000m通過=46秒4
ペース=スローペース(1秒1差・800m比較)
勝ち馬上がり3ハロン=33秒1(2位)
レース上がり3ハロン=33秒9
4角通過順=8→11→5番手
おわりに
今回はミドルペースの予想で臨んだ一戦となったのですが、結果的にはスローペースとなり、東京の芝の良さが分かります。一昔前とは比べられないほど馬場が速くなっていますから、オールドファンの方々には特に、この対応が求められるでしょう。
また結果的には中団からの差しが決まる競馬となりましたし、馬場も外の方が良かったことは降雨の影響もあることでしょう。川田騎手の騎乗馬の選択も怖いほどしっかりはまりましたし、初騎乗の中こうした結果を出してきたことにも驚きました。
上位4頭の騎手はそれぞれが実力を発揮してくれましたし、上がり最速をマークして伸びたグランアレグリアは凄かったです。死闘という結果になりましたし、予想のしがいのあるレースでした。また来週も頑張って予想を組み立てて参りたいと思います。
またパドックロード会員の皆様、ご声援ありがとうございました。更なる上昇を果たすためにも、復習を重ねたいと思います
はしくれ
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