はしくれ
日曜日は東京競馬場で安田記念が開催されますが、前日土曜は中京競馬場で鳴尾記念が行われます。
例年阪神の開幕週を飾る重賞となっていましたが、今年は開催の進む中京競馬場と様相が違います。
GⅠ馬2頭の出走もあり、ハイレベルな一戦となっている、鳴尾記念2021の調教診断を実施致します。
目次
鳴尾記念2021調教診断・上位3頭を選出
調教1位:ペルシアンナイト
<栗東 CW 良 84.7-66.8-51.8-37.7-11.4 ほぼ馬なり>
今回1位に選出したのはペルシアンナイトと致しました。
同馬は前走の大阪杯で10着に敗れてしまいましたが、距離適性もギリギリのなかでは重馬場が堪えた敗戦でした。ここ2戦連続で馬場の悪いレースにて敗れていることからも、スタミナが課題になる馬であり、週末の天候が気がかりです。
とはいえ相変わらず調教では元気一杯の動きを披露し、栗東CWを11秒4でフィニッシュする走りでした。ほぼ馬なりの手応えでほとんど追うことなく伸びていることもあり、近走でもかなり充実したと思える仕上がりにあることでしょう。
馬体面もふっくらと見せていて無駄がなく好感を持ちましたし、フットワークも軽いので実力発揮に支障はないと見られます。左回りがネックな馬ですが、不利がなければという競馬もあり、最終追い切りの感触からはこなせておかしくないと思います。
調教2位:アフリカンゴールド
<栗東 CW 良 82.7-66.8-52.1-38.0-11.7 ゴール前強め>
調教2位はアフリカンゴールドです。
同馬は3走前に東京で久々に掲示板を確保して、上昇の気配が見られましたがここ2戦は一息となりました。それでも着差は1秒以内で着順ほど負けてはいませんから、得意の中距離で走ってきても驚けない存在と言えましょう。
そんな同馬の追い切りの動きは全体時計82秒7、4ハロン52秒1として、ラスト11秒7を出しました。追ったのもゴールの直前だけでかなりラストを強調したもので、これは上がりの競馬になることを踏まえてのものだと捉えています。
その指示に応えて反応すると低重心で伸ばしてきましたし、タイム・走法両面で好感抱ける内容だと思いました。ステイゴールド産駒も傾向で優勢のデータも出ていますから、中京替わりとはいえこの点の後押しもあれば面白いでしょう。
調教3位:ショウナンバルディ
<栗東 坂路 良 54.1-39.5-25.5-12.6 馬なり>
最後はショウナンバルディです。
同馬は前走・都大路ステークスで3着に入りましたが、先頭を切ってのものでしたから今回も逃げそうな一頭です。展開の鍵を握りそうですがこのコースでは暮れのGⅢで、中日新聞杯で4着と人気薄で好走を見せました。
〇1着→▲3着→◎4着→☆7着
その際はかなり仕上がりも良くてパドックで本命に推しましたが、それくらい上昇を感じられる伸び盛りの一頭でもあります。特にこのコースは2勝していて得意舞台にしている馬ですし、今年が中京開催なことは同馬にとっては追い風でしょう。
追い切りの内容は軽めですが、それにしては時計も出ていますし、ラストの伸びも12秒6なら全く問題はない走りです。はしくれの好きな直前軽めの負担の少ない調教ですから、当日の展開さえ向いたなら驚くような結果もあるでしょう。
鳴尾記念2021調教診断・おわりに
はしくれ
のりしお
はしくれ
のりしお
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*鳴尾記念2021のパドックロードも配信致します。プロの相馬師による相馬眼に今週もぜひご注目ください
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