はしくれ
今週土曜日のメインレースはGⅡ京王杯スプリングカップ2021となりますが、ラウダシオンとタイセイビジョンの2頭が人気に推されてきそうです。
安田記念の前哨戦であり、距離は1ハロン短いとはいえ、スピードとスタミナが問われてくるタフな東京コースでもあります。
前走勝ち馬が少ないなかで、より調子が気になるところですが、そんな京王杯スプリングカップの調教を診断致します。
目次
京王杯スプリングカップ2021調教診断・上位3頭を選出
調教1位:カイザーミノル
<栗東 坂路 良 52.2-38.0-24.8-12.2 ゴール前やや強め>
今回1位に選出したのはカイザーミノルと致しました。
同馬は前走マイラーズカップでは3着に好走しましたが、この時の走破タイムは1分31秒6計時でした。阪神の馬場がずっとスピードが乗りやすい馬場だったとは言っても、強敵相手にこのタイムならば実力を認められるものでしょう。
体型的にはマイルは多少無理があるようにも感じられますが、1400mまでの距離はベストと思える点も強みです。最終追い切りでも動きがよく、馬体もシャープに見せていましたし、ラストまでほぼ追うアクションもなく52秒2を計時しています。
ラスト12秒2の時計からも着実な切れが感じられますし、調子の良さが画面から伝わる好内容と言える走りでした。ベスト距離でこの調子の良さなら勝負になっておかしくないですし、前走は9番人気でしたがフロックではないと感じています。
調教2位:トゥラヴェスーラ
<栗東 坂路 良 54.6-39.4-24.7-12.1 ほぼ馬なり>
調教2位はトゥラヴェスーラです。
同馬は前走高松宮記念で4着としているのですが、ここはGⅠですから相当に相手も強いところでありました。そんななかでも後ろから追い込み上りも2位の末脚を使って、重馬場を一気に駆け抜けたのは充実ぶりを感じるものでした。
2走前のシルクロードステークスこそ大敗を喫していますが、同馬は今が馬体も旬であり、前走の結果も不思議ないです。今回もゆったりと走ってきて最後も末脚を伸ばしましたし、追い切りの動きとしては十分、合格点が出せる走りでしょう。
前走時も似たような調教で4ハロン54秒0から、終い12秒0を強めでの消化で好走する結果でした。今回もそれを再現していて、ほぼ馬なりでの調教でしたし、状態は文句ないものと見ての対抗評価に抜擢します。
調教3位:シャインガーネット
<美浦 南W 良 66.5-51.5-37.5-12.0 強め>
最後はシャインガーネットです。
同馬は前走名鉄杯ではダートに初挑戦して8着、馬場が合わなかった感じも受ける苦い敗戦を喫していました。しかし芝の1400mではラウダシオンを破り勝利の、ファルコンステークスの優勝馬で全く侮れない存在です。
そんな同馬は今回外々を回りながらタイムを伸ばしてきて、4ハロン51秒5を出し、最後も12秒0としました。距離ロスを踏まえるとこの時計は相当意欲的に映りますし、馬体もいかにも切れる体型でシャープな状態が好感でした。
騎手のアクションに応えてすぐさま脚を伸ばす反応の鋭さと、タイム面が合致していましたし、状態は良くなったと思います。左回りで追い切られましたし、筋肉の張りも上々ですから、毛ヅヤの良さも加味して当日のパドックが楽しみな仕上がりです。
京王杯スプリングカップ2021調教診断・おわりに
はしくれ
のりしお
はしくれ
のりしお
はしくれ
のりしお
*京王杯スプリングカップ2021もパドックロードを配信します。プロの相馬師による相馬眼に今週もぜひご注目ください
また京王杯スプリングカップ2021の関連記事はこちらから―