突破。
スプリンターズステークス勝利後
連勝を目指し参戦してきた
クリストフ・ルメール騎手鞍上の
4歳牝馬グランアレグリア。
秋GⅠ3連勝を飾る
名手とこらえきった直線から
壁になったライバルを蹴散らして
一瞬でゴールを駆け抜けました。
相棒の力を信じて乗った
鞍上の手綱も見事でしたが
マイルチャンピオンシップ2020の
結果を振り返って参りましょう。
<マイルチャンピオンシップ2020結果>
優勝馬・・・グランアレグリア
2着馬・・・インディチャンプ
3着馬・・・アドマイヤマーズ
<マイルチャンピオンシップ2020予想・印&買い目>
本命◎・・・サリオス
対抗〇・・・グランアレグリア
単穴▲・・・インディチャンプ
買い目・・・単勝◎100円、馬連流し各100円、3連複100円、計400円。
(予想結果=不的中)
勝ちタイム=1分32秒0(曇り・良)
前半800m通過=46秒9
ペース=スローペース(1秒8差)
勝ち馬上がり3F=33秒2(2位タイ)
レース上がり3F=33秒5
クッション値(当日午前7時半)=9,8(標準・エリザベス女王杯と同じ)
☆レース後のまとめ
・はしくれの感想:レシステンシアが引っ張る流れが想定された一戦だったが、完全なスローペースで外差しのサリオスには苦しい展開に(上がり最速)。上位3頭の騎手が直線、進路を取り合いながら火花を散らし、その駆け引きがありながら突き抜けたグランアレグリアは強かった。馬券的には3連複よりも馬連ボックスを買っていれば…と縦目を悔やむ結果だったが、相馬眼が活きたレースでもあった。ルメール騎手の日曜無双(重賞4連勝)が心底凄いと思う結果に。
・優勝馬グランアレグリアはGⅠ4勝目。安田記念とのマイルGⅠ連勝は昨年インディチャンプから連続で8頭目。牝馬としては1994年ノースフライト以来2頭目。またスプリンターズステークスからの連勝は2003年デュランダル以来17年振り
・C.ルメール騎手は中央GⅠ34勝目で当レース初制覇
・藤沢和雄調教師は当レース史上初の5勝目
・グランアレグリアの生産は安平町のノーザンファーム
・ノーザンファームの生産馬が3着独占。天皇賞秋からGⅠ3連続
・馬主サンデーレーシングは今年GⅠ7勝で年間最多単独記録達成
・ノーザンファーム空港・岡本貴政氏「素晴らしい馬ですね。前走の圧勝劇も驚いたんですけども、今回は完勝と言った感じで文句なしの勝利だったと思います。直線に向いて同じ生産牧場の馬ばかりで、どれも応援している馬たちではあったんですが、ルメールジョッキーの落ち着いた騎乗で、完勝と言って間違いないレースだったと思います。インディチャンプも強い馬だと思うんですけど、やっぱりグランアレグリアの脚を見ると、ゴールを駆ける時には余裕の手応えというのもあったんで、充実した馬だなあと改めて感じました。今の4歳にしてパドックを見ても、前走と同じかそれ以上に充実した感触を感じましたし、逞しさで言えばトップクラスの馬の一頭だと思います。」
・C.ルメール騎手のコメント「今回凄くいいスタートをしましたので、すぐいいポジション取りましたし、すぐ落ち着いたし、ずっと冷静に走ることができた。4コーナーまでちょうどいいレースでした。別のジョッキーがマークするからいいタイミングで外に行けなかった。だから我慢しなければなりませんでした。でもグランアレグリアは凄くいい瞬発力がありますので、ラスト150m大きなスペースで凄くいい脚を使いました。インディチャンプに届くことができた。彼女はめちゃくちゃ強い、それは良く知ってる。だから直線ではちょっとだけ心配しましたけど、また勝つ自信を持ちました。最後は彼女の強さを見せてくれました。本当に素晴らしい馬です。まだ4歳です、大人になりました。よく落ち着いた、乗りやすくなりましたし、パワーを全部使えるからめちゃくちゃ強くなりましたし、来年も楽しみです」
・優勝馬グランアレグリアは好スタートを切って、スローの中で先団を追走。インから2頭分外を馬群の中で我慢して直線に向いた。川田騎手、福永騎手の進路を塞ぐ動きに後手を踏みつつも、追い出されてから一瞬で前の2頭を抜き去り優勝した
・走破タイム1分32秒0は過去10年で2番目の時計
・2着福永祐一騎手「今日は100%の走りができました。勝ち馬と同じ位置でブロックしながら追い出しを遅くさせたのですが、相手が一枚上でした。休み明けは走らないと言われていましたが、距離ですね、これまでは1800mでしたから。調教も良かったです」
・3着川田将雅騎手「私が乗せていただいた3回の中で圧倒的に具合は今回が良かったですし、とてもいい内容で本来の走りができました。それ以上に強い馬が2頭居たということで、精一杯頑張ってくれました。」
・上位3頭の4コーナー通過順は5→5→2番手
☆はしくれ個人配信「パドックロード」の結果
◎1着→▲2着→☆3着→〇5着で3着以内独占でした。
以下馬体診断を実施致します。
まず優勝馬グランアレグリアです。
同馬は調教でも一番手で
仕上がりに期待していたのですが
毛色も濃く、太め感も見られず
膨らんで充実の馬体でした。
スプリンターズステークスの際も
本命に推した仕上がりでしたが
今回はそれを更に上回る
ボリューム満点の仕上がりでした。
このあたり牧場の岡本氏が
話された通り充実していて
どの馬よりも上昇度が高く
コメントをつけるほどのものでした。
骨太で筋肉量が豊富で
牡馬に混じっても見劣ることなく
ロードカナロアやモーリスのように
存在感のある仕上がりでした。
2着馬はインディチャンプです。
同馬は安田記念以来となる
休み明けのローテとなりましたが
相変わらず素晴らしい幅がある
柔らかい全体が目立ちました。
トモも丸みを帯びて張りがあって
充実した仕上げにありましたが
マイルならまずポカはないだろうと
安心して選べる仕上げでした。
休み明けが良くないという説は
福永騎手の弁にもある通り
距離が長いことによるものなので
馬体的に信頼は落ちません。
前肢も非常にボリュームがあって
坂も全く苦にしないタイプで
相手があまりに強すぎましたが
この馬も十二分に強いです。
3着馬はアドマイヤマーズです。
同馬は明らかに前走時より
引き締まって上昇したのですが
川田騎手のコメントにある通り
実力を出し切れる仕上げでした。
特に腹目がきっちりと絞れて
多少背が高く見える仕上がりで
今まで仕上がって見えた時より
線も細くなく幅がありました。
その上でツヤも良く見せましたし
相変わらずバランスも良好で
これなら勝負になるはずだろうと
4番手でも期待していました。
トモも充実してはち切れそうで
丸みがありパンパンに張っていて
以前よりも成長しましたから
今後も楽しみが広がるでしょう。
ということで・・・
今週のマイルチャンピオンシップは
パドックで掲示板を独占し
データ予想もあと一息という
完璧まであともう一歩でした。
これを詰めるのが中々どうして
難しいのが競馬でありますが
競走馬同様高みを目指し
取り組んで参りたいと思います。
そして明日は東スポ杯を控え
ダービー馬候補の発掘ですが
来週のジャパンカップに弾みを
つけられるように努力致します。
パドックロードの会員様や
今ご覧下さっているあなたへ
よりお楽しみいただけますように
祈りつつ運営して参ります。
それでは的中された皆様に
心よりお祝い申し上げます。
またこの場所でお会いできることを
楽しみにお待ち申し上げます。
今回もご覧下さいまして
誠にありがとうございました。
*はしくれの相馬眼の秘密は―
*マイルCS3着独占。パドック予想は―
お久しぶりです^^
マイルCS凄かったですね。
あんな勝ち方されるともうどうにもならない感じかなと思いました。
個人的には安田記念で落鉄もあってまだマイルでの序列は出来上がっていないと踏んでいたのですが今回できっちりと出来上がってしまったのかなと思います。
グランアレグリアのパドックでの歩様がスプリンターズSの時みたいな感じでなければ8→4馬単1点勝負するつもりでしたが見たまんまでまったく同じ感じに見えましたし4→8馬単にあっさり変更させていただきました。
グランアレグリアを蓋して万全の体勢で前に出たインディチャンプを見ながら外に交わして一気に前に行くあの流れはもう1枚も2枚も上手だったと思います。
とんでもない馬ですね。
アーモンドアイにも衝撃を受けましたけどこの馬の能力もまるで底が見えないというか…見る度衝撃を受けます。
あと1年くらいでしょうけども負けるイメージが出来ない馬ですね。
炭酸水さん!お久しぶりです、コメントありがとうございます(^^)!
本当に凄かったですね、グランアレグリア・・・。
一体どういう馬なんだろうと、測りかねてしまいます。
2歳時から衝撃的な出会いでしたが古馬になってから更に凄く…
やはり名馬は特別な器を備えているということでしょうね。
それにしてもお見事な馬券!おめでとうございます(^^)
本当にずば抜けた姿で、インディチャンプもまた凄いんですがね、それのまた上を行くというw
すみません、興奮してしまいました。
アーモンドアイの天皇賞秋も素晴らしい仕上がりでしたね。
実は歴代の安田記念でも、今年は相当凄い安田記念だったということがはっきりと分かりますね。
グランアレグリアは距離短縮でも延長でもこなしてしまいますから、
ルメール騎手が鞍上なのも合わせて益々目が離せません。
しかし、いいですねえ日本の競馬界は。いつも新鮮で強い馬が居て・・・。
ワクワクすることばかりですから、今週末も大いに楽しみましょう(^^)☆