6馬身差。
大阪杯2着の惜敗から
プラス10kgと馬体を増やして
得意の稍重馬場の中を
一頭突き抜けたクロノジェネシス。
他馬が馬場を気にする中にあって
全く手応えが違いましたが
恵みの雨を存分に活かして
立ち回った強い内容でした。
2着には不振から立ち直った
キセキが入った一戦でしたが
そんな宝塚記念2020を
振り返りたいと思います。
<宝塚記念2020結果>
優勝馬・・・クロノジェネシス
2着馬・・・キセキ
3着馬・・・モズベッロ
<宝塚記念2020予想・印&買い目>
本命◎・・・ラッキーライラック
対抗〇・・・サートゥルナーリア
単穴▲・・・クロノジェネシス
買い目・・・単勝◎100円、ワイド◎〇100円、3連複◎〇▲100円、計300円
(予想結果=不的中)
勝ちタイム=2分13秒5(曇り・稍重)
前半1000m通過=59秒9
ペース=ハイペース(1秒2差)
勝ち馬上がり3F=36秒3(最速)
レース上がり3F=36秒3
☆レース後のまとめ
・優勝馬クロノジェネシスはGⅠ2勝目(秋華賞以来)
・北村友一騎手はGⅠ4勝目
・北村友一騎手&斉藤崇史調教師ともに宝塚記念初制覇
・北村友一騎手のコメント「いやほんとに強かったです。馬場とか周りの馬とか気にせず、自分の馬だけ信じて乗ればいいと思っていました。スタートが決まったのが大きいと思いましたし、終始リズムよく回って来られたと思います。馬が強くて自然と上がっていってしまったという感じです。体も凄くパワフルになりましたし、凄くいい状態だったと思います。クロノジェネシスを褒めてほしいと思います」
・クロノジェネシスの生産牧場はノーザンファーム。同牧場は6年連続8回目の当レース優勝
・ノーザンファーム宮本氏のコメント「びっくりする強さで驚いています。この馬には水かきがついているという話もあります。(また牧場としては)春はクラシックは結果が出ませんでしたので、締め括りが良い形で喜んでいます」
・クロノジェネシス(父バゴ)は姉にGⅠヴィクトリアマイル優勝のノームコア(父ハービンジャー)を持つ血統。姉妹でGⅠ3勝目
・クロノジェネシスは稍重3勝、重1勝で道悪は4戦全勝
・走破タイム2分13秒5は過去10年で9番目のタイム
・10レース頃からのスコールにより一気の馬場悪化。稍重とはいえ実況音声中にバシャバシャと水の音が入るほど水分を含む馬場状態
・芝状態は内よりも中から外が伸びる状態
・1番人気サートゥルナーリア(4着)ルメール騎手のコメント「馬場が悪かったです。2200mはギリギリです。この馬場ですからより長く走っている感じがしました」
・好走ローテの天皇賞春経由馬が2~3着
・上位3頭の4角通過順は1→2→8番手
☆はしくれ個人配信「パドックロード」の結果
☆1着→▲2着→◎4着→〇6着でした。
以下馬体診断を実施します。
まず優勝馬クロノジェネシスです。
同馬は今回プラス10kgで
フックラとしたつくりでしたが
コンパクトにまとまった馬体が
稍重馬場を味方につけていました。
これについての馬体の見方は
に記しましたが
牝馬らしく切れ上がったお腹も
瞬発力に加味されていました。
10kgの馬体増の影響も
好影響に感じることができ
全体の幅がプラスされたのも
坂を伸び切れた要因でしょう。
同馬はまたデビュー戦から全て
北村騎手と走ってきましたが
コンビの絆が生んだ着差だと
改めて感じた快勝でした。
2着馬はキセキです。
同馬は今年に入って馬体が
完全に戻ってきていましたが
特に今回は筋肉が張って
パンパンの馬体が目を引きました。
これについても先述の拙著で
書き記した内容もありますが
とにかく幅が大きく見えたのは
何よりの選出理由でした。
このあたりは既にご覧になった
読者の方の利益を守るため
これ以上は言えないところですが
見栄えのする好仕上がりでした。
元々バランスは良い馬ですし
以前は長距離向きでしたが
筋肉が相当に増したために
今は中距離が合っていると思います。
3着馬はモズベッロです。
同馬の馬体は5番手評価で
クロノジェネシスと迷いましたが
首位争いを考えるとやはり
5番手評価もやむを得ずでした。
ただ優勝馬と迷うくらいの
完全に絞れ切った胴体で
皮膚もぴっちりと薄く張っており
ツヤもよく最高の仕上げでした。
同馬としてはこれ以上ないほど
良い仕上がりだと思いましたが
「横の比較」ありきのはしくれには
泣く泣く諦めたところでした。
筋肉が充実して幅があり
トモも一切の緩さが見られず
馬格も全く見劣らないので
3着入線も納得です。
それから・・・
今回1番人気に推された
パドック◎サートゥルナーリアです。
こちらも素晴らしい仕上がりでした。
前走の金鯱賞時から既に
馬体は仕上がっていたのですが
それよりも更に筋肉が増えて
逞しい馬体になっていました。
ただその一方で稍重馬場と
スタミナの必要な展開から
早目に抜け出せず仕掛けが遅れ
その分もあっての4着でした。
展開に恵まれなかったことは
枠順の影響も感じますし
馬体もスピード重視でしたから
その点も影響したことでしょう。
とはいえやはりバランスが良い上
何と言っても筋肉があるので
今回は残念ではありますが
また会えるのを楽しみにしています。
ということで・・・
降雨の影響を見極めながら
予想した宝塚記念でしたが
この時期は毎年馬場状態を
加味した予想が要求されます。
クロノジェネシスは得意でしたし
それも承知して臨みましたから
まだまだ予想力を磨かねばと
心を改めているところです。
そして夏競馬がはじまりますし
新しい季節に向かうためにも
今一度自分を見つめなおして
再出発したいと思います。
それでは宝塚記念2020の
結果は以上の通りでした。
今回も当ブログをご覧下さり
誠にありがとうございました。
*宝塚記念ワンツー選出、阪神最終は本線ワンツー
*また、はしくれの相馬眼の秘密は―