詩人になりたかった

 

こんにちは

アカデミックはしくれです。

 

先日東京競馬場の中で

献血を呼びかける声に応じて

採血してもらおうと車の中に

乗り込んだときに言われた言葉です。

 

「はしくれさんも馬券を買うんですか?」

「はい」

と答えると女医さんが一言

「はしくれさんはアカデミックな感じで

一見馬券を買うようには見えませんね」

 

この女医さんは昔名古屋に住み

中京競馬場に向かう人たちの

「何となくギラついた怖いイメージ」

を競馬ファンに対して持っていました。

 

確かに以前の競馬のイメージなら

女医さんが見た通りかも知れませんが

今はカップルも多く家族連れでも

安心できるレジャー施設と言えます。

 

それでもアカデミックという言葉に

何か好意的なものを感じたので

さっそくこの意味をスマホでググると

このような意味が記載されていました。

 

「学究的・官学的」

 

つまりは教師のようだというのです。

 

確かにはしくれは競馬の際も

大金を張ることはありませんし

無料のコラムでこれまで培った

ノウハウを提供しています。

 

なんとなくそんな雰囲気を察して

アカデミックという言葉が女医さんから

漏れたのではないかという個人的な

競馬場のワンシーンがありました。

 

そしてこのあとも馬券を買いましたが

競馬が終わって一息つくとき

はしくれが夢のままで頓挫している

あることに意識が向かいました。

 

 

☆詩人になりたかった

 

はしくれの夢は詩人になることでした。

 

夢と言っても幼いころからずっと

憧れていたようなものではなくて

20歳も過ぎた大人になってから

初めて強く感じた気持ちでした。

 

この頃はもうどっぷりと競馬に

漬かりきっていた時期でもありましたが

様々な不幸な感情のはけ口に

叩きつけるように書きなぐっていました。

 

アルピニストは目の前に山があるから

写真家は目の前に被写体があるから

ランナーは目の前にゴールがあるから

それぞれの思いをぶつけて挑みます。

 

それが平日のはしくれにとっては

紙とペンだけだったものですから

気がつけば一人孤独な思いを紙に

思いつくままに刻んでいました。

 

その当時の詩にはこんな風なものが

多く見られる精神状態でした。

 

「一人戦士 」(2008.11.25)

 

戦って

疲れて

戦って

失って

いつも一人で

何も

知らずに

生きて

生きていかなくては

いけないのか

この世界には

何もない

ただひたすらがあるだけ

急いでも

求めても

与えられず

飢えてしまう

心が

飢えてしまう

何もない空に

今日に

昨日に

 

なんだか唐突に詩が出てくると

なんともこそばゆい気持ちになりますが

この日を境に詩に憑りつかれて

随分詩作を重ねたものでした。

 

現代詩と言われるジャンルですが

いくつかの賞に応募するも落選

まったく表に出る事のないまま

ひたすら書き続けた日々でした。

 

そんな日々から2~3年が経過し

ある編集者の方と接点をもち

気に入っていただけたようでしたが

詩壇に出ることはありませんでした。

 

それでもプロの予想家になるまで

書き溜めた詩は何百とありましたし

推敲を重ねて納得いくまで

詩作を止めずに書き続けました。

 

今その情熱と労力と時間は

このブログに注がれているのですが

この詩の制作にも終わりはまだ

来ていないように感じています。

 

突然ですが今ご覧のあなたの

果たせていない夢はなんですか。

 

もしかしたらはしくれの競馬のように

夢の途中にいるのかも知れませんが・・・

夢がひとつだけしか許されないとは

限らないのが現実です。

 

たとえ時間に限りがあるとしても

可能性に限りはありません。

最後にそんな気持ちをつづった詩を

伝えて締め括ろうと思います。

 

「夢に目覚めて 」(2010.1.20)

 

いつか見た夢は

隠してしまった

現実の世界に合わせていると

夢を見るのも許されない気がして

それなのに僕は

夢を見るのを止められなかった

 

自由とは何のため

 

現実のために夢を壊すのではなく

夢のために現実を創ることが出来るなら…

諦めたくない

諦められない

何度でも生まれ変わって

いつか

夢のために生きた今を

未来の現実に変える

 

―競馬予想に限らず夢を持つことは

自分を成長させてくれます。

そうして得た姿勢や粘り強さが

競馬予想にまた深みをくれるのです。

 

あなたの夢はなんですか。

 

その夢があなた自身に一筋の

明かりを灯すことを願って。

 

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