ツル頸(くび)は好調のサイン!?

 

ツル頸。

 

パドックで出会う競走馬からは

色んな仕草が見られますが

はしくれが注目している仕草に

この「ツル頸」という状態があります。

 

ツルのように頸を曲げているのは

「気合乗りの証拠」

とも言われますが

一方であまり競走能力には

関係がないとも言われています。

 

それは特に

JRAの競馬用語辞典

にも記されていますが

この文章を一見すると確かに

走力とは無関係に思えます。

 

パドックなどで歩いているとき、長い頸をツルのように曲げている状態をいう。レースが間近に迫っていることを察知し、神経をたかぶらせている馬によく見かける。一見、気合に満ち溢れ、いかにも走りそうな印象を与えるが、競走能力とは関係はなく、馬の気性の現われとみるべきである。

ツル頸(競馬用語辞典)―JRA

 

ただ気性面が走力と無縁とは

言えないこともまた事実で

サインとして役立たないかと言えば

これはそうとは言えません。

 

パドックの見方、お教えします!

では「枝葉末節」と言い切りましたが

基本ができている方にとっては

プラスαの役に立ちます。

 

そこで今日は

「ツル頸」についての見解

を述べたいと思います。

 

それではまず

ツル頸が好調のサインと言えるかどうか

ですが・・・

 

これはYESです。

 

何度も伝えている通り

パドックはまず馬体ありきですが

100%を超える仕上がりとして

このサインは役に立ちます。

 

バランスもよく

張りもあって

ツヤも素晴らしい状態にあるとしても

更にそれ以上の要素を持つことも

不可能ではありません。

 

はしくれは調教師ではないので

どうすれば仕上がるかは知りませんが

少なくとも120%の

仕上がりを見抜くことはできます。

 

それが

2018年有馬記念で

優勝したブラストワンピース

でした。

 

 

画像はまだパドックの中継で

1周目の段階でしたが

この時から既に馬体の出来では

1~2を争う仕上がりでした。

 

良好な全体のバランスに加え

ボリューム感に秀でた馬体で

発達した張りのあるトモからも

明らかな好調が窺えます。

 

ただこの時はまだもう一頭いた

好調馬ミッキースワローと

どちらが特に仕上がっているのかを

はっきりとは決めかねていました。

 

 

こちらは11着と結果的には

良績が残せませんでしたが

パドックで比較した時点では

相当の好仕上がりに見えました。

 

バランスが良く

張りがあり

柔軟性のある馬体とツヤ・・・

少なくともこの2頭のどちらかが

本命に相応しいと思いました。

 

そこで繰り返し記憶を頼りに

2頭を脳内で比較してみて

やはりブラストワンピースかな

決めるところまで来ていました。

 

そこから最後のもう1周を使い

騎手が乗るところまで確かめて・・・

ここで「!」とピンと来たのです。

 

「この状態で更にツル頸だ」

と。

 

 

本当に素晴らしい気合・・・

素晴らしいツル頸です。

 

ここまで馬体が仕上がった上に

これほど見事なツル頸を見せ

心身が一体となっている

ことを

はっきりと感じられました。

 

これは凄い。

 

痺れるような感覚を受けました。

 

はしくれはこういう仕上げに出会うと

雷に打たれたように感じて

まるで天の恵みを得たように

幸せな気分が広がります。

 

このためパドック速報では

コメントつきの本命◎とし

当ブログ予想の無印評価から

一転して勝負を挑みました。

 

実際の配信結果は・・・

 

 

◎1着→☆2着→▲6着→〇11着でした。

 

追いすがるレイデオロを振り切り

堂々と駆け抜けた直線も

交わされることはないだろう

という感覚で応援していました。

 

この配信結果には様々な

お褒めの言葉を頂戴しましたが

はしくれのみならず会員様を

幸せにしてくれた仕上がりでした。

 

そんな重い印が打てたのには

ツル頸が一因

と言い切れます。

 

そのため事実としてこの「ツル頸」が

馬券と無縁とは言えないのです。

 

☆騎手が乗ってからのツル頸

 

そして先述のブラストワンピースのように

騎手が乗ってからのツル頸は

よりスイッチが入ったという感覚を

はしくれに与えてくれます。

 

この例は有馬記念に出走して

ファンを沸かせたオジュウチョウサン

その前走・南部特別で見せた

状態にも重なります。

 

 

ご覧のとおり騎手が乗る前にはまだ

完全なツル頸にはなっていませんが

これが騎手が乗って返し馬を終えると

このようになっていました。

 

 

レースが近づいて気合乗りが

一段と高まっている印象で

それでいて入れ込んではおらずに

とても雰囲気のある状態です。

 

はしくれのパドック速報では

時間的にここまで見られませんが

個人的にここまで確かめられれば

より勝率を高められるでしょう。

 

因みにこのときの詳細に関しては

オジュウチョウサン―馬体の殿堂(8)

にて詳しく解説致しましたので

そちらもどうぞご覧下さい。

 

ということで・・・

 

今回は基礎が出来ている上で見る

気合乗りのひとつの判断として

ツル頸という分かりやすい要素を

紹介致しました。

 

気性面はレースでの操縦性や

闘争心にも関わりますので

能力の一部という認識で

問題ないと思います。

 

そして大事なのは実際に馬券の

足しになるかということですので

はしくれは「なる」という主張を

展開致しました。

 

ツル頸は好調のサインです。

 

気性面はプラスαの要素ですが

その僅かな差を馬券に活かして

あなたの競馬の収支改善が

果たされますように・・・☆



6 COMMENTS

炭酸水

ツル首といえば2017年有馬記念のキタサンブラックを思い出しますね^ ^
パドックでのキタサンブラックの馬体の出来とツル首を見て拾得に迷っていた事自体がバカバカしくなったのを今でも覚えていますw
そして待望の初仔が出て来ますね〜
あのキタサンブラックのDNAを受け継いだ初仔…楽しみしかありませんね^ ^

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はしくれ

炭酸水さん、ありがとうございます(*^^*)
はい、あの日はスワーヴリチャードも良かったのでそちらが本命でしたが・・・
まだパドックロードもテスト段階でしたがキタサンブラックにも印を打ちました。
幅のある馬体で距離の壁を感じさせない名馬でしたね(*^^*)
子どもたちも本当に楽しみです。

そしてこの有馬記念から一年を経て、
昨年は喜びを分かち合えたことがはしくれの資産です。
炭酸水さんにはいつも沢山の感動をいただきありがとうございます(*^^*)!

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マサ

ツル首は、例えば未馴致無調教のサラブレッドがいたとして、体調が絶好調ならそうなるか? というと、ならないです。あれは、人間が馬を御しやすいように育成する過程で馬に教え込んでいくもので、馬に首を下げるクセをつけさせてああなります。
きちんと馴致調教が為されている証左にはなり得ますが、好調のサインと言い切ってしまうと語弊があると思います。
とりあえず、パドックでツル首を確認したら記録しておいて、好走率や回収率を調べてみてください。馬券術として使えるかどうかはそのへんまとめてからですね。
ツル首は買える! なんて15年もかけて修行しなくても言えることなんで。

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はしくれ

なるほど、仰るとおりです。確かに数字を出してはいませんので。
ただ、馬体が仕上がっている上での話ですので、ツル首全般を調査することはありませんし、
マサさんご自身が「ツル首は買える! なんて15年もかけて修行しなくても言える」と仰っているとおりの話です。
ずっとパドックを見続けてきた人間が、ツル首をどう思って見ているのか・・・
その見解をコラムにするのは自然なことだと思います。

また、マサさんのように自負のある方がよくコメントを下さるのですが
失礼ながらはしくれは、「公開された真偽を確かめることのできる実績」を持たない方の意見は聞き入れられません。
俺の言うことが正しいとか、俺の言うことを聞けという方はなぜか沢山いらっしゃいますが、
その正しさを偽りない実績で示さずに仰られても信憑性がありません。

このツル首のコラムは少ない事例に基づいたものではありますが
実際の配信結果もあり、はしくれ15年の相馬の結晶です。
馴致調教の証左かどうかは正直あまり重要なことではなく、馬券になるかならないかが一番の問題だと考えます。

回答は以上です。
失礼致します。

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