タールタンが東京競馬場に!

 

まだ風の冷たい東京競馬場。

海賊船で遊ぶ子供たちの嬌声を聞きながら

ふと馬の展示スペースに目をやると

美しい白い毛をした競走馬に気が付きました。

 

遠くから見ても柔らかいオーラをまとい

親しげな雰囲気を醸し出すその馬は・・・

昨年2017年の5月を最後に引退した

芦毛のダート馬タールタンでした。

 

ああ、生きていてくれた・・・。

歩み寄って目があったとき

そんな実感がこみ上げてきました。

 

以前

競馬とは何か。プロ競馬ライターとして・・・。

の記事中でも触れたとおり

引退した馬に出会えるのは

非常に僅かな確率です。

 

優しい瞳

美しい白い毛並み

おっとりとした雰囲気・・・

目頭が熱くなりました。

 

実ははしくれはこのタールタンが好きで

よく馬券を買っていたのですが

特に引退の1戦前の

コーラルステークスでは

画像を思わず保存してしまったくらいでした。

 

 

しかしなぜこのタールタンが

東京競馬場にいるのだろう?

と思って調べてみたのですが

詳細は分からず・・・

 

ただ、そんな中でコアなファンの方々に

愛されていたようだと知り

はしくれは一人で勝手に

嬉しくなってしまいました。

 

ちなみに写真を撮影した日にちは

2018年3月10日です。

この日タールタンは柔らかな陽射しを浴びて

ほわほわと辺りを眺めていました。

 

その愛くるしさといったら

言葉では表現できません。

 

 

時々気持ち良さそうに目を瞑ります。

本当におとなしい馬ですね。

無駄な動きをしないというか

とても賢い馬です。

 

そして丁度この時

係りのお姉さんがやって来て

タールタンにカイバのおやつを

プレゼントしていました。

 

それは30cm四方の

厚さ3cmくらいの板状のカイバで

手渡しであげるのかと思いきや

ざんっ。

と下に置いてあげていました。

 

このお姉さんはとても明るい気さくな方で

「いつもこの時間にあげるんですか?」

というはしくれの質問にも

「今日はお客さんの前に出るので」

とにこやかに答えて下さいました。

ありがとうございます。

 

ちなみに

普段は馬房で2回の食事をしているそうです。

 

 

本当に何か神々しいというか

光を放っているような雰囲気のある馬で

現役時代から「かわいい」と

人気があったのも頷けます。

 

はしくれは

「仕上がりはどうか」

ばかりに気を取られていましたが

こうした命が与えてくれる

癒しの力は強いです。

 

タールタンはタフな馬で

3歳のデビューから9歳の引退まで

元気に走り続けてくれました。

オープンで2勝を上げ

GⅢ根岸ステークスでも2着のある

素晴らしい馬です。

 

引退した馬に出会えるのは

ファンにとってとても嬉しいひと時です。

こうして少しでも競走馬の命が尊重される

そんな競馬界であってほしいと願います。

 

そしてこれからもタールタンに

東京競馬場で会えるのを

とても楽しみにしています。

 

☆タールタン概要

2008年3月12日産まれ(米国産)・芦毛(セン馬)

37戦6勝(ダートのみ出走)

全成績<6-6-7-18>

デビュー:2011年3月6日未勝利(阪神・5着)

引退:2017年5月27日欅ステークス(東京・5着)

得意距離:1400m(4勝・下記OP2勝を含む)

主な勝ち鞍:2014年欅S、2015年ファイナルS

父タピット、母インディアンタウン




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