負けない、負けたくない。

 

競馬をやり続ける限り

負ける日が有って仕方ないと思います。

どんなに完璧と思う予想も

当たらない時は当たらないもの・・・

それが競馬です。

 

ただ

はしくれにはプロである事以外に

競馬では負けたくない

負けられない理由

があります。

 

ごく個人的なお話になりますが

それを今回はお話したいと思います。

 

まず

はしくれには競馬の他に続けているものがありません。

もう36歳になりますが

何か一流の技術と言えるものを何も持っていません。

 

これははしくれの鈍感さによりますが

中学、高校も凡庸な成績で

何一つ形に残る実績を持っていませんし

そんな状態で鬱屈しながら人生を生きてきました。

 

世に出れば学歴社会を嫌というほど知らされますが

最終学歴が専門学校のはしくれにとっては

社会に出てからそれを知るのはあまりにも遅すぎました。

 

ブラック企業で非正規のまま月何十時間も残業させられ

時給830円で絞られるように働きました。

今思えば自分が馬鹿だったと後悔もしています。

 

競馬は学歴が関係ないと思われる事も多いですが

専門紙のトラックマンは4大卒が条件です。

予想力と学歴が比例しなかったとしても

はしくれはこの時点で同じ舞台に立てませんでした。

 

出遅れスタートのはしくれには

自分の中に育てるべき才能が全く分かりませんでした。

そして才能を育てるにはとにかく時間がかかることも。

 

 

年齢というのは不思議です。

30代なんて社会に出れば若いとも言われますし

アルバイトの若い子たちにはおじさんとも言われます。

 

よく30歳を目前にすると結婚したがる女性がいますが

未来に対する不安というのはこの時期確かに膨らみました。

そしてはしくれは自分自身に技術が無いのが不安でした。

生きる為には技術が要ります。それが欠けていたのです。

 

それからはもう追い込みました。

自分には競馬しかない

この部分が折れてしまったら何も無い人間になってしまうと。

 

この恐怖から逃れるためには予想力を磨くしかない。

サラブレッドが死から逃げようとして必死に走っているように。

 

課題は沢山ありました。

相馬眼を磨く事、予想と回顧を繰り返す事

当たっている予想家の理論を読み漁って実践する事・・・

それまでの競馬とは全く違う競馬が始まりました。

 

でも、一日にできる事は限られていますから

そう簡単に成長していく実感を持てませんでした。

中央競馬だけでは足りず地方競馬にも足を運び

少しでも安定的な成績を残せるかを実験しました。

 

同じような失敗を何度も何度も繰り返し

自分自身を呪った事も何度も何度もありました。

 

そうして意識が変わってくると心に変化が訪れました。

それは

負ける事に対する恐怖心がはっきりと芽生えた

のです。

 

 

当たり前かもしれませんが

負ける事が怖くなった。

それもお金を失う事とはまた別種の恐怖です。

 

はしくれは勝負レースが空振りに終わったとき

心底絶望を味わいます。

 

それは

今後一切自分の技術が通用しないのではないか

という恐怖によるものです。

 

競馬はサイクルが早いため、これが十分起こり得ます。

ノーザンテーストの父系が衰退

そしてサンデーサイレンスの父系が全盛を迎えたように。

馬体も変わって行きますし、予想も変わって行くのです。

 

対応できなくなる恐怖。

負ける事を一度許したら引っ張られる気がします。

そしたら何も無い自分にまた後戻りしてしまう。

それが怖いのです。

 

だから負けない、負けたくない。

お金を失うのも、応援下さる方の信頼を失うのも怖い。

でも一番怖いのは通用しなくなるのが怖い。

競馬予想はサバイバルです。

 

 

ただ

怖い事だらけの競馬予想ではありますが

もちろん沢山の楽しみも同じようにありました。

それがはしくれが負けたくない

負けられないもう一つの理由です。

 

はしくれは凡才です。

それゆえ悩んできたわけですが

代わりに自分で得てきたものを確かめる事ができます。

 

妻が相馬の天才だったと以前お話致しましたが

ある時から妻の成績を上回る日が増えました。

これが劇的に変化したのは

妻に教えを請った日からです。

(詳しくは「なぜ今、パドックなのか。」)

 

それまでのはしくれは独学でやっていました。

競馬は元々誰かから教わる機会が少ないですが

相馬眼を鍛える間も独学を貫いていました。

でもどうしても何か一線を越えられない。

 

それが一体何なのかは言葉で表せませんでした。

それがどうしても分からなくてもがき続けたある日の事

「これは妻が買うタイプでは・・・?」

と思われる馬が現れました。

 

言うと馬券が当たらなくなる

と教えてくれない妻でしたが

それまでずっと意固地になっていたはしくれは頭を下げ

どうにかこうにかちゃんと教えを請う事ができました。

 

そしてその答えは・・・

やはりその馬を買おうとしていました。

 

実は答えを聞けなかったら

買えなかったであろうはしくれ。

自分の判断だけでは結局自信が持てずにいました。

 

そしてその馬が1着でゴールを駆け抜けたとき

はしくれの中で確かに何かが変わったのを感じました。

それは何とも言えない不思議な感覚でした。

 

言葉では表せませんが

この何かカチッとくる感覚は、触覚に似ています。

「ああ、これだ。」というような

何か確かな感覚なのです。

(詳しくは「的中に必要な感覚とは・・・?」)

 

この感覚は以前のはしくれにはあまり無かったものでしたが

これを境に当たるときには何かを感じるようになりました。

この事がきっかけになって相馬眼が上達し

今では的中する度に妻に感謝しています。

 

こうして長い年月をかけて培ってきた技術ですし

それにまつわるドラマも沢山はしくれには詰まっています。

だから負けたくない。

負ける恐怖に釣り合うくらいの負けない気持ちがあります。

 

 

今日はごく個人的な競馬の話になりましたが

はしくれがこのコラムを通じ

あなたにお伝えしたかった事は

もしあなたが負けているなら振り返ってほしかったからです。

 

それは

予想技術は足りているのか

気持ちの面で負けていないか

この二つをです。

 

大きく分けて

競馬に勝つために必要なのはたったこの二つしかありません。

それが足りていますか?

 

正直まだはしくれも完成途上の予想家です。

それに先述したとおり

これからも競馬は変わっていくはずです。

自分自身を高めなくては振るい落とされてしまうでしょう。

だから学習する。

馬や騎手、展開や馬場に文句を言う暇はありません。

 

勝つ為に上達しましょう。

それが一番競馬を楽しく感じられる瞬間ですから。

 

*独学から鍛錬を積んできたプロの相馬眼による配信は

パドック速報・はしくれの「パドックロード」開幕!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です