「競馬は難しいよ。」

 

皆さんこんにちは、はしくれです。

突然ですが皆さんは、競馬をどう捉えていますか?

 

いきなりの質問で恐縮ですが、

はしくれは、

「競馬は難しい」

と、常々思っています。

 

プロの競馬ライターだからって、

毎レース当たるものじゃないのは、

当ブログを見ても分かる通り、

皆さんとっくにご存知だと思います。

 

でも、プロになる前のはしくれは

当たりが出ればすぐ有頂天になり、

競馬は結構簡単だな、

などと思い上がっていたものです。

 

お恥ずかしい話ですが、今回は

それを変えたある出来事

についてお話したいと思います。

 

今から5~6年前の話になりますが、

当時のはしくれは相馬眼で何かを掴みかけていた頃でした。

はしくれのホームである府中競馬場で、

土日ともなればパドックを見るために

毎日足繁く通っていた頃です。

 

その日は中山開催だったのでライヴでは無かったのですが、

モニターを必死に見つめて、

毎レース勝負をしていました。

 

ですが、その日の成績は散々。

何かを掴んだと思っていたのに、

ひどい体たらくでありました。

メインレースまで感情を抑えていましたが、

騎手の騎乗に納得がいかず、

とうとう感情が爆発してしまいました。

 

「一体何をしてるんだ、あのジョッキーは!」

はしくれは本気で怒っていました。

周りにいた人たちは、話こそした事がありませんが

殆ど顔馴染みです。

はしくれの怒声にびっくりしたのか、

皆が避けていきました。

すると、そこへ・・・

一人の中年女性が来て、こう言ったのです。

 

「競馬は、難しいよ」

 

はしくれの怒りをなだめる為か、

それともただ呆れたのか・・・。

この一言を呟いたのは、

拙い日本語を精一杯話す、中国人のおばちゃんでした。

 

このおばちゃん、

いつも独り言を言いながら誰彼かまわず近づいてくるため、

周囲の人も警戒している人物なのですが、

この時ばかりはおばちゃんの一言に、

無言で立ち尽くしたはしくれでした。

 

 

今思えば非常に情けない出来事なのですが、

この時言われた

「競馬は難しいよ」

の一言は、

今でもはしくれの脳裏に焼き付いています。

 

そして予想をする時に、

度々思い出すのです。

ああそうだ、競馬は難しい、と。

 

宝塚記念では、

一番人気のキタサンブラックが馬券圏外に消えました。

その他の重賞レースでも、

単勝1番人気が消える事はそんなに珍しくありません。

この馬がいれば絶対大丈夫

なんて事は競馬には有り得ないのです。

 

だから、予想をする。

まずこの馬が勝つ、という決め付けは

結論を出すまでにしてはいけないと思います。

 

競馬ブログの中には、

閲覧数を獲得する為に、

馬場も展開も分からない内から勝ち馬を予想して、

検索で上位表示させる事ばかりを狙っている

ような残念なものもあります。

 

ですが皆さんはどうかこれらのブログに惑わされず、

ご自分の予想を冷静に行ってください。

そして、結論を出すまでの自由を、大事にして欲しいのです。

 

「競馬は難しい」

 

だから、焦らず上達していきましょう。

馬券の的中というものは、

謙虚な気持ちから、産まれるものなのですから。

 



競馬が当たる人のマインド

 

皆さんこんにちは、はしくれです。

今日は、

競馬が当たる人のマインド

についてお話したいと思います。

 

当ブログはこれまでも様々なコラムを公開してきましたが、

そのコラムは馬券の収支改善を軸に、

できるだけ具体的な方法や考え方を示してきました。

 

これらのコラムを書きたいと思ったのは、

はしくれ自身が元々競馬がとても下手くそで、

独学で競馬を知るのに大変な労力を費やしたからです。

 

今でも外れると絶望的に

「下手くそだなあ・・・」

と落ち込む事もありますが、

それでも着実に収支は改善されており、

当ブログでもそこそこの回収率を保っています。

 

そこで、今回は方法論や考え方ではなく、

当たるようになったとき、どのようなマインドを持つようになったのか

という、

収支改善と共に訪れた、マインドの変化

体験談についてお話をしていきたいと思います。

 

それでは早速、

お話に参りましょう。

 

はしくれが当たるようになって訪れた、

最大のマインドの変化は・・・。

 

「結果から学ぶようになった」

という事です。

 

これは出来る方にとっては簡単な事なのでしょうが、

以前のはしくれにとっては、とても難しい事でした。

 

具体的な話をすると、パドックで

「この馬が大きくて強そう」

と思ったのに、小柄で目立たない馬が勝った時

「なんであんな馬が勝ったの?」

と思ったり、

新聞で予想をすれば、

「この馬はGⅠ馬だから強い」

と思ったのに、最低人気の馬に負けたりして

「なんでこんな馬にこの馬が負けたの」

と思ったりして、

疑問と怒りで混乱していました。

 

今になればこの考えは

「実に馬鹿げた考え」

だと分かるのですが、

当時のはしくれには気付くべくもない事でもありました。

 

それはなぜか。

それは、

「強い」の概念が間違っていたから

に他なりません。

 

皆さんは「強い馬」というと、

どんな馬を想像するでしょうか。

GⅠを勝つ馬でしょうか。

それとも、顕彰馬になる馬でしょうか。

それとも、1勝以上できる馬でしょうか。

 

色んな考えがあると思いますが、

以前のはしくれは何にせよ、

自分が強いと判断した馬こそが一番強い

という考えを持っていました。

 

ですが、これは驕りでしかありません。

これではどんな結果が出ても、何の足しにもなりません。

せっかく結果が考えの間違いを指摘してくれても、

謙虚にそれを吸収できないばかりか、

自分の間違った考えを増長させる事にもなります。

 

一度この考えに捉われると、

負けた原因を自身の予想技術ではなく、

騎手の判断に求めたり、

運のせいにしやすくなります。

 

もちろん、騎手の判断ミスは往々にしてありますし、

運が味方してくれない事もあるでしょう。

ですが、それが競馬です。

 

どんなに戦前の人気があろうが、

どれだけ予想に自信があろうが、

そんな事は全く関係ありません。

強いか弱いかと言うのなら、

「強い馬が勝つんじゃない、勝った馬が強いんだ」

と言うだけです。

 

 

また、よくはしくれが目にする光景に、

あの強い馬が負けちゃったけど、勝ち馬も大した事ないよね

というような、勝ち馬に対するバッシングのようなものが有ります。

 

ですが当然、これも的外れな考えです。

そもそも、強いと思っていた馬を負かした馬がいたのなら、

それは相当強い馬だと褒められて然るべきです。

 

「メンバーが低レベル」とか、

「重要な一戦じゃない」とかも、

そんなものは、やってみなくては分かりません。

実際、そういうレースから出世する馬は沢山いるのです。

 

こういうもの言いをするのは概して、

負けている人のマインドです。

競馬を知らない人の発言

と言っても良いかも知れません。

 

これは大変恥ずかしい事であり、

勝利を遠ざける行為です。

こういうマインドを持たないよう、

結果を大事にしていきましょう。

 

はしくれが当たるようになるまでに、

沢山の障害を通りました。

ですが一番大きな壁は、

この「結果から学ぶ姿勢を持つ事」でした。

 

自分の馬が負けようが、

予期せぬ馬が勝とうが、

とにかく結果が全てなのです。

 

そもそも、

競馬が当たる人達は、騎手に文句は言いません。

もちろん馬にも。

 

それよりも、

どうしてこの馬が勝ったのか、

「勝った馬から学ぼう」

というマインドで学習し続けることが重要です。

 

はしくれはプロの予想家ですが、

完成品ではありません。

いつでもこのマインドと共に、

日々学習し続けています。

ぜひ、皆さんもご一緒に、

学習して下さる事を祈っています。

 

それではこれからも、

結果から学ぶマインドを持って、収支を改善していきましょう。






1998年毎日王冠での騎手の選択

 

皆さんこんにちは、はしくれです。

今日は前回に引き続き、

騎手の馬選び

についてのお話をさせて頂きます。

どうぞよろしくお願い致します。

 

騎手がAとB、どちらの馬に乗るか選択しなくてはならない時、

騎手は乗る馬をまず間違えない

というお話を前回はさせて頂きましたが、

もちろん騎手も人ですから、

100%上手く行かない事もあります。

 

そこで今回はその実例として、

1998年に行われた、

GⅡ毎日王冠

を例に上げて説明したいと思います。

 

この日の入場人員は13万人

今年のGⅠ日本ダービーが12万3779人という数字を見れば、

GⅡでありながら、

この一戦がいかに注目されていたか

がお分かり頂けると思います。

 

主役は稀代の逃げ馬サイレンススズカ

そして2歳王者のグラスワンダー

NHKマイルカップの覇者エルコンドルパサーでした。

 

どの馬も歴史に名を残す超ハイレベルな名馬ですが、

この時、話題になった一幕があります。

それは、

グラスワンダーとエルコンドルパサー、どちらの馬を騎手が選ぶのか

という話題です。

 

この両馬の主戦を務めていたのは、

鋭い判断と果敢な仕掛けを得意とするベテラン・的場均騎手。

的場騎手はこの時、

グラスワンダーを選択するのですが、

どちらかを選択すれば、

もう一方の馬とは次からはコンビ解消となる

非常に厳しい選択を強いられていました。

 

ましてどちらも特別な名馬になる器を持った馬

的場騎手の悩みは相当に大きかったと思います。

 

そしてそんな騎手の悩みを掻き消すように、

ついに当日、決戦の火蓋は切って落とされたのですが・・・。

(レース動画は こちら からご覧下さい。)

 

 

レースの結果、的場騎手が選択したグラスワンダーは、

直線早目に仕掛けて失速し、5着。

骨折からの休養明け初戦

がこのレースでは、致し方ない結果だったと思います。

そして、手放したエルコンドルパサーの方が2着・・・。

無情な結果となりました。

 

この結果だけ見てみれば、

的場騎手は乗る馬を間違えてしまった

とも取れますが、

実はこの話には続きがあります。

 

グラスワンダーと的場騎手はこの年、

一年の総決算である有馬記念に出走し優勝

を果たします。

その後も宝塚記念、2度目の有馬記念優勝と、

時の名馬として一時代を築きました。

 

一方、エルコンドルパサーはジャパンカップを勝利、

蛯名騎手を背に渡仏し、

イスパーン賞、サンクルー大賞典と2つのGⅠも制し、

世界最強馬モンジューとの激戦の末に、凱旋門賞で2着

と世界を驚かせます。

 

まだこの頃の日本馬は、

海外でようやく成果を上げ始めたばかりの頃で、

本場である現地からは、この走りに

「今年は凱旋門賞馬が2頭居た」

と賞賛されたというエピソードまで生まれました。

 

このように2頭のその後を見るにつけ、

どちらを選んでも成功したが、どちらも捨てがたかった

という騎手の気持ちが痛いほど分かります。

 

そして、的場騎手とグラスワンダーのその後を見れば、

決してこの時の判断が間違いとは言えなかった

事もお分かり頂けると思います。

 

 

ここではしくれが言いたいのは、

騎手は長い目で見ても、その馬の特質を掴んでいる事が多い

という事です。

ですから、短期的には間違えて見えても

長い目で見ると更に騎手の乗り間違いは少ない

と言えます。

 

私達競馬ファンとしては、

競馬予想をする際は、騎手がどの馬を選ぶか

という点は非常に気になるところです。

そして、その要素が予想の手助けになってくれる事も

見逃せない事実です。

 

もし、競馬予想に迷ったとき・・・

騎手がどの馬を選んだか

に注目してみるという方法を、

はしくれは今回特に、お勧めしたいと思います。

 

*競馬に関わる「人的要素」を馬券に活かす方法としては、以下のような方法もあります。もしご興味がおありでしたら、ご一読下さい。)

職人競馬論