ありがとう、クラレント。引退。

 

こんにちは、はしくれです。

今日は

6月16日に引退が発表された競走馬

クラレント

についてのお話をさせて頂きます。

 

このクラレント

はしくれの大好きな競走馬の一頭でした。

 

競馬ファンなら誰しもお気に入りの一頭が居るものだと思いますが

年齢を重ねても走り続け

しかも馬券を的中させてくれる馬はそうはいません。

 

無事是名馬(ぶじこれめいば)を地で行く事は

その言葉通り

過酷なスピードで走り続けるサラブレッドにとって

容易な事ではありません。

 

クラレントという馬が

そういう類稀な名馬で有った事を

ここで改めてお話させて頂きたいと思います。

 

まず、クラレントのデビュー戦ですが

京都の芝1400m、ここを1着で駆け抜けました。

高い前評判通りに強敵・サドンストームを退けると

続くデイリー杯2歳ステークスで重賞を初制覇。

デビュー2戦目でいきなり重賞ウィナーの仲間入りを果たしました。

 

こういう成績を上げた2歳馬が

その後ダービーを目標にする事は至極自然な流れであり

クラレントも中距離路線を走る事になります。

 

ですが、距離が伸びると持ち味が活きず

日本ダービーで15着(勝ち馬ディープブリランテ)と敗れた後は

マイル路線に再び照準を合わせます。

 

そして復帰2戦後の富士ステークス。

新コンビとなる岩田康誠騎手を背に

見事復活Vを成し遂げます。

元々マイラーだと思っていたはしくれにとって

これは嬉しいニュースでもありました。

 

 

この後のクラレントは

天皇賞・秋の出走を除いて

全て1800m以内の距離を走り続けます。

 

競走馬の距離適性は主に気性から来るものですが

同馬に合った走りが出来るのは

間違いなくこのマイル周辺の距離だったと思います。

 

陣営とファンの期待に応え続けたクラレントの走り。

GⅢを5勝、GⅡを1勝しながら

2014年9月14日の京成杯オータムハンデの勝利を最後に

引退までの3年9ヶ月間、勝ち星に恵まれませんでした。

 

それでも、世界の名マイラーに上り詰めたモーリスに

コンマ2秒差に迫った15年・安田記念や

今年17年・安田記念の1・3着馬を排出した

京王杯スプリングカップでの2着など

負けて強しの走りでファンの胸を熱くしてくれました。

 

今後のクラレントは

ノースヒルズの本拠地・鳥取の大山ヒルズにて乗馬になる予定です。

 

ここまでクラレントが稼いだ賞金・4億886万円。

屈腱炎は不治の病ではありませんが

年齢を考えると、引退は止むを得ないところです。

 

橋口慎介調教師は腕のある調教師であり

馬体はいつも仕上がっていました。

一ファンとして、師にはその事に感謝したいと思います。

 

41戦7勝。

中央競馬所属の重賞馬としては

出走数も多く

長い間ファンの目を楽しませてくれたクラレント。

その走りには感謝しかありません。

 

今後も大山ヒルズにて

余生を楽しく過ごす姿が目に浮かびます。

ありがとう、クラレント。

そして、大変お疲れ様でした。

 

*クラレント血統・・・父ダンスインザダーク×母エリモピクシー(43戦7勝・母父ダンシングブレーヴ)2009年3月2日、新冠町・ノースヒルズマネジメント生産。馬名の意味=アーサー王の重宝。

*冒頭写真:ヤフー画像検索より

 




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