皆さんこんにちは、はしくれです。
6月最初の土曜重賞は、
阪神競馬場で行われるGⅢ鳴尾記念です。
今回の出走頭数は僅か10頭と、
中央の芝重賞としてはかなり少ない頭数
での一戦となりました。
「少頭数は荒れる」
という競馬格言も有りますが・・・
まずはいつも通り、突出したデータを見て行きましょう。
<2017 鳴尾記念 枠不利>
今回の突出したデータは、枠順の不利です。
近5年の3着以内の枠順傾向では、
1枠が圧倒的に不利というデータがあります。
これを圧倒的に不利、
と言ったのには理由がありまして、
それは、
開催初週の阪神内回りコースにも関わらずの事だから
です。
これはどういう事かと言うと、
通常、開催初週の芝コースと言うのは
どこも馬場が良好なため、コースロスの少ない内目が有利
な傾向が有る上、
阪神には内回りと外回りの2種類のコースが有り、
今回は内回りコース使用で、
カーブの角度、直線の短さから、本来的には更に内枠が有利
のはずだからです。
この定説をいきなりからひっくり返す1枠の不発。
これは、この定説が通用しないものと思った方が良さそうです。
最内を引いたラストインパクトには、
厳しい展開が予想されます。
そして、次に気になるデータを見て行きましょう。
次に気になるデータは・・・脚質です。
<2017 鳴尾記念 脚質>
ここで注目したいのは、逃げ馬の成績です。
逃げ馬というのは数が少ない上に
的にされやすいという不利な脚質ですが、
それにしても開幕週の馬場でありながら、
善戦しているとは言いがたい数字です。
全体的にも差し、追い込み馬の活躍が目立っており、
先ほどの枠順傾向同様、
通常の開幕週のレースと考えるのは、ちょっと危なそうです。
こうなると、鳴尾記念独自の見解が必要になりそうですね。
因みに、今回のメンバー構成を見渡すと、
逃げていきそうな馬は
外枠のステイインシアトルでしょうか。
天才・武豊騎手が騎乗で、非常に存在感がありますが、
前走ハイペースで2番手追走の競馬をしている事からも、
ここは極力押さえて行く事になりそうです。
と、なると・・・ペースはスローに落ち着くと見ます。
それではこれらの事を踏まえて、
鳴尾記念の過去の傾向を見て行きましょう。
<2017 鳴尾記念 過去5年の傾向>
赤枠で囲った部分は、上がり3ハロンのタイムです。
過去、33秒台が計時されたのは5年前の2012年だけ。
この時はスローの上がり勝負になり、
瞬発力が問われました。
追い込んだショウナンマイティが
上がり32秒台の豪脚で2着を確保しましたが、
1・3着は先行馬でした。
ですが、この3頭ともにかなりの脚を使っています。
末脚に自信があるタイプじゃないと、
善戦は厳しそうです。
末脚の爆発力も踏まえて考えると・・・。
今回はこの型に合致する展開になると睨んで、
本命◎はデニムアンドルビーに決まりです。
同馬はこれまで、ジャパンカップ2着、
宝塚記念2着がある実績馬で、
とにかく切れ味鋭い牝馬です。
今回は福永騎手に乗り替わりとなりましたが、
牝馬の操縦が上手い騎手で、
想像以上の爆発力を発揮してくれるかも知れません。
ここ最近は不振ですが、
得意の距離、コースで頑張ってもらいたいです。
では、以下に予想と買い目をまとめましたので、
どうぞご覧下さい。
<2017 鳴尾記念予想 印&買い目>
◎デニムアンドルビー(32秒台の末脚を保持、距離、コース共に重賞勝ち有り)
○バンドワゴン(前走同舞台で上がり最速、ルメール騎手騎乗)
▲スマートレイアー(阪神6勝と大得意、デムーロ騎手で54kgと恵量)
△スズカデヴィアス(スローの上がり勝負に自信、得意距離)
買い目・・・単勝◎100円、馬連流し◎ー○▲各100円、ワイド流し◎ー○▲△各100円、計600円。
以上です。
阪神の開幕は、同時に、宝塚記念への道のりを示しています。
この鳴尾記念から、宝塚記念へと名乗りを上げる馬達に注目しましょう!